45.★お気楽問題: サラリーマンのタイプ

サラリーマンを分類すると
堅い話が多いので、お気楽問題と行こう。
あるとき知人と上司のタイプとしてどんなタイプがいいかということが話題になった。そのときにその人からもらったヒントがこの編のテーマである。

サラリーマンはその人の“能力”と“やる気”の二つで分類すると下の図のようにタイプ分けすることができる。



補足すると、
「T無為無策型」
    やる気も能力もあまりないタイプ。
    救いがない。
「U根性型」
    やる気だけはあるが能力の低い人
    根性や過去の経験が頼りのタイプ
「V理屈型」
    能力はあるがやる気のない人(やる気の低い人)。
    能力はあるが理屈っぽくそのくせ自分では何もしない。
「W理想型」
    能力、やる気とも一定レベル以上でバランスの取れている人

どんな場合でも、理想型は良く、無為無策型は困るのは明白だ。

上司として見ると
無為無策型: 誰がこんなやつを管理職にしたんじゃ、と思ってしまう。
しかしこういう人が上司の場合、やる気も弱いから上司をやりこめてしまうか、無視して進むことができるからまだいいと思ったほうがいい。
根性型: これが極端化して、やる気だけは旺盛だが、勉強もしていず、難しいこと、新しいことは理解できず、聞く耳はあまり持たず、指示だけはいっぱいしてくる。部下としてはこういう上司タイプが一番困るのである。こういう人を誰が管理職にしたのかと恨みたくなる気分。
こういう人が上司の場合、自分から逃げるか、その人が人事異動で去るかを待つしかない。
理屈型: このタイプは部長クラスの人に多い。さらに二つのタイプに分かれる。
(A)管理統制色が強く、それでいて目標の小さい人。
(B)潜在能力はあるが、なぜかモチベーションの低い人。
Aのほうが圧倒的に多い。この手の人は部下を「道具」としか見ず、上に気を使うことの多い人。それでいて夢や理想の低い人,地位を守ろうとする人。
Bのタイプは、達観してしまって苦労を厭う人。

Aのタイプの人には理論武装で対抗しよう。上司と5分5分の戦いができればだいたい部下の勝ちである。
Bのタイプは、場合によっては「お前の好きにしろ」とまる投げしてくることもあるタイプ。このタイプの人はうまく使えば責任だけはとってくれることもあり、まだましなタイプだ。

かくして上司として困るタイプの順にいうと、私の意見では、根性型、理屈型、無為無策型、理想型という順になる。

部下としてみると
無為無策型: むつかしい。最後は評価で落とすしかないか。
根性型: 上の指示を守るタイプが多いから使いやすいことが多い。
理屈型: 理屈はいいから行動しろ、とつい言いたくなる。

部下として困るタイプの順にいうと、無為無策型、理屈型、根性型、理想型ということになるか・・・。
しかし、根性型、理屈型は指導によって向上するタイプの人もおり、上司の指導手腕が問われる面もある。

「能力」といってもいろいろの能力があり、すべてに優れている人はいない。
「やる気」といっても何がやる気をそいでいるか、それを除去することもできる場合があり、またそれは時間や環境によって変わるものである。
一概には言えないということであるが、それでもこんな分類は面白い。

ところで読者のあなたは、今の上司をどう見ているか?
また部下を持つあなたは、部下から、また上司から、どのタイプとして見られているか?

上の内容を読んだある人が少しコメントをくれた。
  • 理屈型の(A)管理統制色が強くそれでいて目標の小さい人、と言うのは実は、能力が低いのにやる気のある「根性型」に属すると見たほうがいいのではないか。
  • 根性型の人は実は自分が能力が低いと思っていない人が多く、始末が悪い。結局このタイプが上司としては一番困るのは同感だ。
  • 理想型の人は、何もかも自分でやってしまう人が結構多い。