43.★お気楽問題: 野菜暴騰と賞与査定
★野菜が暴騰しているが・・・
野菜価格暴騰が続いているが、少しお気楽問題を!
2004年10月中旬からから11月はじめまで、相次ぐ台風の襲来と夏の暑さの関係で野菜が暴騰している。白菜4分の1切り、細い大根1本、青ネギ1羽、それぞれ200円〜300円という売価である。葉菜類軒並み高騰で、あおりを受けてキノコなども需要が増え値上がりになっている。
こういうときは過去の経験則からいって、需要は減っても野菜部門の販売予算達成率は100%を大幅に達成できる。
片や暴落したときはその逆で、需要は増えても販売予算を達成することはかなり難しい。
★数値責任評価は「運」次第?
こういうことがあった後の賞与の査定評価において、評価期間の数値責任達成度合いはどう評価されているのだろうか?
野菜担当者の賞与は、何年かに1回起こる野菜相場の暴騰暴落に翻弄されるのであろうか?
今は知らないが、私のいた会社でも以前はこのような場合、野菜担当者は「ウハウハ」か「シュン」かどちらかであったように聞いている。これでいいのだろうか?
また翌年の昇給評価に前期の「数値責任達成度」がひとつの評価に用いられるとすれば、納得感があるのだろうか?
長期で見れば野菜担当者も相場の浮き沈みで均一化されて一緒ではないかという見方もある。要するに「運」だという見方だ。
しかしそれなら、数値“責任達成度評価”ではない。むしろ“収益配分”でしかない。それならそういうように明言すればよい。
当初予算が設定時とは予期せざるを得ない事情で、売上予想を著しく変動する場合、評価のものさしを調整する必要があると考える。(当然のことながら、競合店の出現などは事前に予測できることであり、これに該当しない)。
もちろんこういう措置は運用が難しい面もある。あてにされるようになってもまずいからだ。
当の野菜担当者や人事部門はどう考えているのであろうか・・・?
公平、公正という見地からすると問題ありと思うが。
野菜価格暴騰でふとこんなことを思い出した。
ポイント: 運・不運で業績評価が著しく左右されるような事態はマネジメントの正常な姿ではない。