バインディング乾燥後、サンディングして粗仕上げしました。
デザインは結果的に気に入るものとなりました。
本来、奏でる道具ですので、それをさておき見た目にこだわるのはいかがかとは思いますが、こだわりたい。
高い材料を低い技術で無駄にするかもしれませんが、やってみたい。
それが本音です。そして継続して懲りずに作り続ける理由ですね。
いろんなカタチのギターを作りたい方もいれば私みたいに同じカタチで楽しむ者もいる。

この製作途中のギターを、ギターを知らない方々に見て頂いたところ
「ギターに関心なかったし弾けないけれど、このギターは欲しい」といったお声を多々頂きました。
よいしょ9割としても見た目だけについては嬉しい反応でした。

がんばって完成させたいと思います!

3号機製作記 〜BOXの組み立て〜

MIWA GUITARS恒例の内部塗装です。
湿気予防に良いかなぁ?程度の思いで施工しています。
セラックフレークを無水アルコールで溶かし、不純物をろ過した溶液を筆で丁寧に塗ります。
多分湿気予防になると思うんですよね。
害虫予防にもいいかも!
はい、すべてにおいて『〜かも』でがんばってます。
私のような不器用な人間は手間かけてちょうど良いくらいにしかなりませんので手間は惜しみません。
私を邪魔するのは「早く次に進みたい」という邪念です。
焦りとはまた違う、せっかちさんなんでしょうね。
小さい頃プラモデルも上手に仕上げられたことはありません(涙;
ともかくこれは内部の仕上げ!気合いをいれて進めてまいります。

裏板の接着中です。
裏板の擦り合わせやブレイスのアールにサンディングディッシュを使いたいのですが
高価でなかなか手が出ません。
自作することも考えてはいるのですがうまく作る方法が思いつかない!!
ですので毎度のことながらさぐりさぐりで慎重に擦り合わせました。
ブレイスとライニングの当たるところを丁寧に加工したら接着です。
これもタイトボンドで施工。

ああっ〜と、また端折ってしまいました。
バック側のライニングと側板の割れ止めを施工しました。
バック側のライニングは帯状の物をミニクリップで接着。
割れ止めはブレイスと同じスプルース材を加工しました。
柾目板で初めての材でもあったので割れ止めの本数をいつもよりも多めに入れています。
割と厚みは薄く仕上げていますので(アバウト!)、重量的にはあまり負担になっていないかと。
ここまでできた時点で四方八方いろんな方向からタッピングして音のビビりがないかを確かめます。
万が一ビビりがあった場合はその部分をはがして再施工・・・大丈夫でした!
仕上げの気に入らない部分を400番のペーパーできれいに仕上げておきます。

エンドブロック、カッタウェイブロックの加工をズバッと端折りました。
以外と手の込んだ作業なんですが・・・
いつもの事ながら夢中で作業してました。
ワークボードにモールドを組み込み、側板エンドブロックなどを接合します。
ココボロは油分が多いので接着が困難と聞いていましたが
今回使用している材は油分少なめで施工性も高かったです。
この材に限らず柾目は割れやすいので丁寧にクランプしていきます。

ネックと表甲板の接合から始めます。
表甲板の厚みの分、当然ネックの仕込み角を考慮してネックのインボックス部分を削り取ります。
ワークボード上で擦り合わせるように微調整、慎重に擦り合わせます。
大層に書いてますがある程度はトリマーで削り、ノミで少しずつ削り、最終はサンドペーパーです。
接着面をサンドペーパーで擦り合わすのは少々疑問でもあり、嫌なのですが刃物でぴしゃっと合わせる技術がありません。
写真では表甲板の14f部分を切り出していませんが、当然切った状態で擦り合わせます。
仕込み角といっても今回は本当に微々たる傾斜、ほぼフラットです。
なにごとも実験実験・・・

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表板側はバインディングの溝切りの際にカッタウェイ部分のみアバロントリムを入れるので
合わせて溝を切っておきます。
そのアバロン周りのパーフリング加工を施した後、バインディングを施しました。
凝ったデザインを出来るほど技術なんて持ち合わせていませんが、
好きなことを出来るのが自作ギターの醍醐味ですね。
自分の名前をインレイする度胸はありませんが。

バインディングの接着です。
トリマーを使ってボディ本体に溝を切り、鑿で綺麗に整えたら
パーフリングと合わせて接着します。
バインディングテープで仮固定してロープで絞めつけます。
腰のクビレ部分とその他の部分のバインディングの仕上がり厚が変わらないように
しっかりと溝を加工し、接着することが素人としては課題です。

裏板の乾燥までの間にバインディングをベンディングしておきましょう。
今回もいつものローズウッドを使用します。
じんわりじんわり曲げ、モールドに固定しています。
ここまでしなくとも良いのでしょうがバインディングの癖をしっかり治しておかないと
仕上がりに大きく影響してきます。
いわゆる隙間・・・なっちゃうんですよね私。
ともかく丁寧な作業を焦らず心がけます。

タイトボンドで接着中です。
この際に重要なのはヘッドからボディヒールまでの芯線が真っすぐであること。
当たり前ですね。
しかしなかなかずれ易いものです。
ギターの製作では『ここが重要』なポイントが非常に多いと思います。
リカバリーはいろいろと方法もあるのでしょうが慎重に作ることがまずは肝要。
「こんなジグがあったらいいなぁ〜」など思い浮かべることは日常茶飯事です。
ただ、その工程が終わると忘れちゃう(苦笑;
だから成長しないんでしょうね・・・私は。

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