1号機 製作記 MJ-Type
接合する2枚の板の小口がぴったり揃うように加工します。
まずは鉋(かんな)で99%きれいに面出しを行います。
2枚の板を重ね合わせ、しっかりとクランプして2枚同時に削ります。
クランプをはずしては2枚の板を明かりに照らしながら突き合わせてみます。
後ろの光が突き合わせた箇所から漏れなくなるまで丁寧に進めます。
削りすぎてボディサイズより小さくならないように気を付けてください(笑
最終の仕上げとして通りのでた(曲がりのない)長めの木材などに
両面テープで空研ぎペーパー(180〜320)を貼りつけたものを利用して
小口の最終成形を行います。
※画像にカーソルを合わせてください。
表板の加工ブックマッチジョイント〜ロゼッタ編
表板の板加工が完了しました。
稚拙ながらもなかなかどうして気に入りました。
ここからブレーシングの製作へ移ります。
表板にテンプレートを正確にあて、写真のようなワッシャーを使って実寸より大きく
描きます。当然実寸も描いてください。
ここでは4mmほど大きく描きました。
このラインをバンドソー(糸のこ等)で切り落とします。
切り落とした小口面はきれいにサンディングしておきましょう。
(画像にカーソルを合わせて下さい)
なんとか完成しました・・・はい。
気に入らない点、今後の課題点等いろいろと勉強になりました。
表板に設計したロゼッタデザインをトレースしたあと溝を切っていきます。
いままではサークルカッターとアートナイフ、鑿のみで作業していましたが
今回初めてドレメルルーターを使用しました。
勝手が違い、思うように作業が進みません。
いつものデザインと違い、手前のパーフリングを納めてからまた次へ、と
順番に進める必要がありそうです。
ロゼッタのデザインを考えます。
今回は難しいデザインに挑戦したくてずっと頭をひねっていました。
レイモンドクラウトのデザインが大好きなので真似することに決定(笑
ラフスケッチを書いたあと、CAD図面を作成しました。
JW−CADで描きましたがフリーソフトで大変便利です。
1mmの溝切りや留め継ぎなど初めてのことばかりですが
失敗してもまあいいや!の気持ちでチャレンジします。
ジョイントジグを使用して表板をはぎ継ぎします。
ジグの作り方などはMaking Jigsを参考にしてください。
接合するとき、はみ出たボンドとジグがくっつかないように
クッキングペーパーを敷いておきましょう。
このジグ、やはり便利です。
2日間放置したあとオービダルサンダーで不陸を直しておきました。
今回使用する材はシトカスプルースのベアクロウでAAA(3A)グレードです。
シトカスプルースは安価ですが製作初心者には音の加工が難しい材とされています。
ウェスタンレッドシダーも安価で比重も軽く、一般的には「鳴りやすい」と思います。
ヨーロピアンスプルース(ジャーマン)が良いのですが、扱える技術もありませんので・・・
ベアクロウはその名の通り、熊の蹄の跡のような模様が入っています。
一度製作してから私のお気に入りの材料です。
まずはこの表板をブックマッチジョイントして一枚の板に加工します。
まずは表板の加工から始めます。
表板はギターの中でも特にサウンドに影響する重要なパーツです。
アコギの製作の魅力の一つは完成するまで出来上がりの音色が判らないところでもあります。が、
製作する人の頭の中では「こんな音色にしたい」をシュミレーションしながら製作していく。
完成後のこのギャップが面白くもあり、辛くもあり(苦笑;
前回作成していた時のHPでは表板の各部分の厚みをシックネスゲージで計測したりしていましたが
今回はデータをあまり気にせず、思うままにとにかく完成させてみたいと思います。
ミディアムジャンボスタイルは初めて製作するスタイルです。
さてさてどのように仕上がるのでしょうか・・・
サウンドホールをドレメルで空けます。
あせっちゃダメです!慎重に!(以前ここで気を抜き失敗したので;)
開口できたらその小口をサンディングでなめらかに仕上げます。
円の内側から順番に溝を切り、埋め込んでいきます。
ドレメルを使うため、入れては削り、切り、また入れては削りを繰り返します。
幅広の茶色の部分はハワイアンコアウッドを使用しました。
この切りだしも表板の溝切り同様ドレメルで切りだしています。
ヘッド用のツキ板を加工しています。
折り返し地点を過ぎました。
ん〜、なかなか大変ですね。
細かいパーツは瞬間接着剤(液状)を使用してズレにくいよう施工しています。