コラム
社員の化学日記 −第62話 「無題」−
1年ぐらい前から,家の近所で高速道路の工事が始まっています。
今まで通っていた道路が封鎖され,次に高速道路のルートになるであろう団地の解体が始まりました。 周りをシートで囲まれて,あっという間に背が低くなっていき,そのうちに何も無くなって更地になりました。 あの団地を造るのにはかなり時間が掛かったと思いますが,壊すのはほんの一瞬なのだなと感じました。
今は,高速道路を支える橋脚が作られているところですが,最初は数も少なく高さも低かったものが,高速道路がどう繋がっていくのかがイメージできるくらいに数も増え,大きくなってきました。 近くで見るとその大きさに圧倒されるほどです。
山もどんどん削られており,露わになった茶色の地肌を見ていると技術のすごさと自然が無くなっていく寂しさを同時に感じてしまいます。
一般道でも工事が行われていて,一時期急カーブが連続するサーキットのコースみたいになっていたので,走るのが楽しかったのですが,いつの間にか元に戻っていたのでちょっと残念です。
もうしばらくして高速道路が完成すれば,すぐに高速道路に乗ることができるようになって便利になることと思います。
個人的には,この10年ぐらいで1回しか高速道路に乗ったことしかないので,あまり関係はないのですが。
【三津 和次郎(ペンネーム)】