コラム

社員の化学日記 −第45話 「燃ゆる」−

物が燃えている姿は,とても魅力的である。

花火は当然のことながら,蝋燭に灯された火を眺めているだけでも飽きる事がない。刻々と変化していく様に強く引き付けられる。

そして,この刻々と変化している様は,光と熱の発生を伴いながら物質が酸素と化学反応することが,高温状態を保ったまま連続的に起きている燃焼という現象である。

化学大辞書の燃焼の欄には『人類の歴史は火の利用とともに始まったといわれるように,燃焼の利用はきわめて古く, しかも今日なお,家庭用燃料,工業用としては各種窯炉,自動車,航空機,ロケット及び火薬類などに使われ, 一方では火災,爆発事故など招かれざる客としての燃焼もしばしば訪れる。』とある。

燃えるという現象は,人間の生活には欠かせない化学反応でありまた神秘的でもあるが,非常に危険な側面もあるため火の取扱いは慎重に行いたい。

【白色林檎】

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