コラム

社員の化学日記 −第31話 「酒よ(パート2)」−

光陰矢の如しとはよくいったもので、年が明けてもうすぐ1ケ月が経とうとしている。今年ももう12分の1が終わってしまうのだ。 ついこの間、テレビで正月番組を見ながら朝から酒を飲んでいたのに・・・。 正月は朝から酒を飲んでも許される貴重な期間であり,今年も例年通り朝から一杯やっていた。

思い返せば,今では飲酒量は全盛期の半分程度に減ってしまったが,全盛期にはよく飲んでいた分,失敗もした。 集合住宅に住んでいたチョンガー(独身)のとき,酔っ払って帰って家を間違えてしまったこともあった。 玄関を開けて(当時は在宅中は玄関に鍵をかけない人も結構いたようだ)入ると,「おかえりなさ〜い!」と見知らぬ人が出てきてお互いにびっくり! 家を間違えたことに気がついて「おヨビでない?コリャまた失礼いたしました!」とあわてて失礼した。

と,郷愁に浸っていると,また順番がまわってきやがった。 年寄りをいじめるなと,今回も無駄な抵抗をしてみたが,ほんとにムダだった。 自称「筆不精」(?)な方である自分としては仕方ないので,またまた酒の話でごまかしておこうと思った次第である。

昨年12月の新聞記事で,名古屋の大学でマウスにワインを与えてその脳機能に対する影響が調べられたという記事が載っていた。 その実験結果は,赤ワインを与えたときだけ記憶に関わる脳の神経細胞の数を増大させて認知能力を高めるというものだったとのこと。

白ワインや他の酒類でも同様に調べられたが,赤ワイン以外では全く効果はなかったので,アルコールではなく,赤ワインに含まれる「レスベラトロール」というポリフェノールの効果とみられているらしい。

インターネットで少し調べてみると,飲酒と脳機能の関係は古くから研究されており,赤ワインが有効というのはわかっていたようだが, そのうちのどの成分が有効なのかはわかっていなかったらしい。

でも,インターネットで調べていくうちに,何だかよく分からなくなってきた。 なぜかというと,「日本酒が脳機能を活性化させる」とか「アルツハイマー病の発症を40%も低める飲酒」という記事もあれば「アルコール、飲むほどに脳が萎縮」など, 脳機能に対してプラス効果とマイナス効果の両方が載っていた。結論としては,適量の飲酒は脳をリラックスさせるということらしいが,「適量」ってどれだけなんだ???

今までは最近はずっと日本酒か焼酎が主流だったが,今後は赤ワインも試してみようと思っている。 ただし,もったいないから在庫分を消費してからになるので,いつから赤ワインに切り替えられるか・・・。

【Y(ペンネーム)】

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