コラム

社員の化学日記 −第214話「キウイの種類」−

生活上重要な野菜として日本政府が指定する野菜に今年(令和8年)4月からブロッコリ−が追加されました。 僕自身は、うまみが感じられないのであまり好きでないけど栄養価が高いと以前から言われていたのでなるべく食べるようにしていました。

栄養価が高い、とくにビタミンCの豊富な果物となるとすぐに思い浮かぶのがレモンですが、キウイフルーツのビタミンCはレモンより多いらしいです。

知人がフルーツゼリーを作ったところ、キウイやパイナップルは固まらないといっていたのを思い出しました。 市販でキウイのフルーツゼリーを見た覚えがあるので不思議に思い調べたところ、キウイにはいろんな種類があって固形ゼリーにできるものとできないものがあることが分かりました。

よく目にするものに緑色のキウイと黄色のキウイがあります。

緑色のものはクロロフィルが含まれているので若葉のような緑になるらしく、一方黄色のものはカロテノイドという色素が含まれており、その色素を含んでいる代表格のかぼちゃと同じ色になります。

最近、ルビーレッドキウイというものをよく耳にします。 ニュージーランド産が主で、特別な甘さを持っていてビタミンC含有量もキウイの中で最も多く味も良いので、人気が出てきているらしいですが、3〜5月頃しか出回らないので、貴重で幻のキウイと 呼ばれているらしいです。

このキウイはイチゴに含まれているアントシアニン色素を持っているので、その赤色からルビー(赤)と名づけられたらしいです。

閑話休題

固まるかどうかということに話を戻しますと、アクチニジンという酵素が関係しておりこの酵素はタンパク質を分解します。 ゼラチンはタンパク質なのでこの酵素によって分解されるため固まらないということです。

緑のキウイにはこのアクチニジンが含まれているため固まらないが、一方ルビーレッドの場合はこのアクチニジンがないために、ゼラチンのたんぱく質が分解せずに固まりゼリーができます。

黄色キウイに関しては知見がありませんが、黄色の代表格であるサンゴールドのゼリーは市販されています。

同じキウイでもいろいろな色があるのは面白いですね。

ルビーという言葉からも宝石を思い出します。

宝石は、主流のケイ素の中に含まれる金属元素によってさまざまな色の石ができそれぞれに名前が付けられています(ルビーやエメラルド等)。 しかし、キウイは全てキウイという名前で呼ばれています。

トウモロコシなども白色トウモロコシや若トウモロコシ(ヤングコーン)といってそれぞれに違う名前はついていません。

食べ物と鉱物によってこのような違いがあることも面白いなと思っています。

令和8年5月
【今田 美貴男】

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