コラム

社員の化学日記 −第161話 「無題」−

もう師走…。

ついこの間、年始の挨拶をしてから、春が来たかと思えば、あっという間に夏が来て、涼しくなったと思えば、もう師走。

「師走」は「僧侶のような普段落ちついている人でも、この月は多忙で走り回るようになる」という意味らしいが、今まで12月に走り回っている僧侶を見たことはない。

でも、年の瀬のあわただしい空気の中でもその1年を反省し、来年に期待をかけたくなる時期でもある。 人生観のような大それたものではなく、些細な目標のようなもので周囲に公言するようなものでもないが、歳を重ねるごとにその内容は変化していることは確かである。

この一年間を振り返るにはまだ少し早いかもしれないが、しばしの間お付き合いを…。

2019年から猛威を振るい始めた新型コロナウイルス感染症(WHOによる正式名称では「COVID-19」)は2年が経過し、2月から医療従事者へのワクチン接種が開始された。

第5波は収束し、飲食業界を直撃した自粛という名前の規制も解除され、いまやマスク姿も当たり前となった。

今年の気候は、沖縄・奄美地方ではGW中に梅雨入りするなど、各地方とも例年よりも早い梅雨入りとなった。 中でも九州南部は1951年の観測開始以来史上2番目に早い梅雨入り(気象台発表は5月11日)を記録したらしい。

梅雨の間の全体的な雨量は各地方とも例年並みであったようだが、7月には静岡県熱海市で記録的な大雨に見舞われ、8月中旬には梅雨末期に近い気圧配置となり、九州や中国地方など西日本を中心に記録的豪雨となった。

一方、今年の台風の上陸数は3回で、2020年が一度も上陸しなかったのに比べれば多いが、例年よりはやや少なめといったところかも。

今年の明るい話題としては、昨年開催予定であった東京オリンピック・パラリンピックの1年遅れでの開催であろうが、新型コロナウイルスの感染拡大防止を前提とするため、各競技に対する盛り上がりには今一つ欠けていたようにも個人的には思えた。

また自然科学の世界では、ノーベル物理学賞を日系米国人一世である真鍋淑博士が受賞。 同博士は気象学、気候学を専門分野とされるらしいが、気候の物理的モデリングによって気候変動の定量化、地球温暖化の確実な予測が可能となり、コンピュータのシュミレーションによって世界初となる地球温暖化の予測をおこなった。

こんな1年であったが、やはり明るい話題よりは災害、異常気象といった"暗い"話題の方が印象に残った1年であったような気がする。

ということで、今年の漢字は「禍」か「予測」「予防」の「予」でどうか…。

【道修町博士(ペンネーム)】

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