洞辻茶屋から五番関
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山歩日時 2005/07/23(日) 天候 晴れ
交通アクセス 車:(R24)→五条→(R370)→下市→(R309)→天川川合→(県道21号)→洞川→(洞川高原線)→五番関トンネル 自転車:五番関トンネル→(洞川高原線)→大峰大橋 

山域 大峰山脈 登山口 奈良県天川村
ルート 大峰大橋(9:00) → (10:00) 洞辻茶屋(10:30) →奥駈道→ (11:00)五番関(12:30) → (13:00)五番関トンネル
総所要時間 3時間35分 歩行時間 2時間50分 休憩時間 45分
ルート概要 大峰大橋から洞辻茶屋までは、ほぼ植林の中の緩やかな登り道が続くが、洞辻茶屋の分岐から大峰奥駆道に入ると、それまでとはうって変わって明るい自然林の中を歩きやすい尾根道が鍋担ぎ行者堂まで続き気持ちよく歩けた。途中少しきつい岩場があるがロープが何本もつけられていて慎重に通過すれば問題ない。


洞辻茶屋
奥駆道と大峰大橋からの参詣道が交わる地点に立つ茶屋(休憩所)。奥駆道を跨ぐ形で建てられていて山道が建物の中を通っている。茶屋の中は両側に休憩用の床几がおかれ、飲み物などを販売する店舗がある。

五番関
林道洞川高原線五番関トンネルの登山口から15分ほど登った大峰奥駆道上にあり、尾根が切り開かれた小さな広場に大きな錫杖と女人結界門が立つ。ここから山上ヶ岳一帯は今も女人禁制が守られている。


(1) 五番関トンネル


(2) 五番関トンネル登山口前の広場、広場の奥が登山口


(3) 大峰大橋の駐車場、自転車を置かせてもらう。


(4) 大峰大橋(清浄大橋)。


(5) 石碑群、反対側に遥拝所がある。この先に女人結界の石碑がある。


(6) 杉林に囲まれ良く整備された道。
 先週の山行き(八経ヶ岳)から帰ってから、右足の膝間接付近が腫れて週の前半はまともに歩けない状態が続いていたが、今日は少しましになったような気がするので、リハビリも兼ねて大峰大橋(清浄大橋)から洞辻茶屋を経由して大峰奥駆道を五番関まで軽く歩くことにした(本当にリハビリになるかどうか?)。念のため、膝付近を念入りにりにテーピングして出かけることにする。

 車でR24五条からR370へ、下市でR309へ入る。夏のシーズンに入り下市からはいつもより車が多い。R309は途中すこし狭い区間もあるがほぼ2車線の道が続く。黒滝道の駅を過ぎ、新笠木トンネル、新川合トンネルと長いトンネルを抜けると天川川合に着く。以前は狭い峠道をいくつも越えないと天川村へはこれなかったが、トンネルが開通したお陰で随分短縮された。天川川合の信号機のある交差点を左折して、すぐの分岐を道なりに左へ県道を洞川方面に進む。すこしの間、狭い急坂続くが、虻トンネルを抜けると広くきれいな道に変わる。洞川温泉を通り過ぎ、ゴロゴロ水でペットボトルに水を補給。さらに進み母公堂付近の狭い道を過ぎゲマタ橋を左折して林道洞川高原線の急坂を上っていくと五番関トンネル脇の登山口に到着する。ゲマタ橋から五番関トンネルまでは急坂だが道幅も余裕がありすれ違いも問題なくできる。

 五番関トンネル手前は道が広くなっていて路肩に数台車を止めれるスペースがあり、登山口の前は東屋のあるちょっとした広場になっている。路肩にはすでに3台ほど車が駐車しているが人は見当たらない。私の車も路肩に駐車して折りたたみの自転車を下ろす。身支度を整えリュックを背負って自転車で車道を大峰大橋まで一気に下る。急な下り坂で怖いほどスピードが出て快適〜快適〜。係員に断って大峰大橋の駐車場の片隅の木に自転車をワイヤー錠でくくりつける。

 大峰大橋を渡り、山上ヶ岳への参詣道を登り始める。開山シーズンで山伏姿の人やハイキングの人がたくさん登っていく。参詣道はほとんどが薄暗い杉林の中をいくなだらかな上り道で、単調であまり変化のない道が洞辻茶屋まで続くが、今日は湿度が高いうえ風がなく大変不快で途中で何度も水を飲む。

 10分ほど歩くと一の茶屋跡に着く。茶屋は取り壊されて広場になっている。片隅の小さな祠にお参りして通過する。次の一本松茶屋で少し休憩する。昔に比べ参詣者が減っているようで、この茶屋は営業していないようだ。さらに40分ほど歩いて発電機の音が聞こえてくると、大峰奥駆道と合流して洞辻茶屋に着く。茶屋の前に吉野分岐の大きな道標がある。

 この茶屋は営業している。中に入りここでも少し休憩してから、先ほどの道標に従い吉野方向へ進む。道は明瞭で明るい自然林の中を緩やかに上下しながら行く。風も適度にあり先ほどまでとは打って変わって快適な歩行になる。途中危険な箇所はほとんどなく、蛇腹という岩場の急な下りも何本もロープが設置されているので問題なく通過できた。

 こちらの道を歩く人は少なく、途中で2名の登山者とであっただけで静かな山行きである。少し開けた場所の左手に鍋担ぎ行者堂が現れるのでお参りして過ぎる。途中左へ古道が分かれているが入らず真っ直ぐ進む。前方が明るくなり女人結界門が見えると五番関に着く。

 五番関の広場にはリュックが二つ置かれているが人はいない。トンネルまで下りて昼食にするつもりだったが、いい風が吹いていて虫も少ないので、予定を変更してここで昼食にする。おにぎりを食べながら、ラーメンの湯を沸かしていると、大天井ヶ岳方面からご夫婦が下りこられ休憩してトンネル方面へ下っていかれた。その後リュックの持ち主1名がどこからともなく現れて、やはりトンネル方面へ下っていかれた。ラーメンを食べ、コーヒーを沸かして暫し休憩の後私も下山。急な下りを15分ほどで五番関トンネルへ到着。ここまで足のほうはテーピングのおかげで何とか大丈夫であったが、明日以降どうなることやら。

 トンネルの前は朝より駐車の車が増えていて、マイクロバスも止まっている。朝止めておいた自分の車に乗込み、大峰大橋の駐車場へ行き自転車を回収してから洞川温泉へ向かう。洞川温泉センターの駐車場は乗用車や観光バスでいっぱいで停めるところがない。空きを待って車を停めても小さな温泉なので芋の子を洗うような状態に間違いがないので、今日は入浴をあきらめて帰宅することにする。

(7) 一の世茶屋跡。

(8) 一本松茶屋、営業していない。

(9) 一本松茶屋の内部。

(10) 杉の植林から自然林に変わってくる。

(11) 奥駆道が見えてくる。

(12) 洞辻茶屋、ここは発電機が回っていて営業している。

(13) 洞辻茶屋前の分岐、吉野方面に進む。

(14) 分岐からすぐの石碑群。

(15) 明るくきれいな道が続く

(16) 気象観測小屋か。

(17) 歩きやすい道。

(18) はしごがかかている。

(19) 蛇腹、このコースの最大の難所、ロープが設置されている。

(20) 蛇腹のつづき、写真では実感できないが、結構急な岩場。

(21) 蛇腹のつづき

(22) 大所山への分岐。

(23) 鍋担ぎ行者堂、付近は少し開けた広場になっている。

(24) 五番関、女人結界門と大きな錫杖が立っている。前は平らな広場になっている。

(25) 五番関に立つ道標、ここからをトンネル登山口まで急坂を下る。