練習室
☆今日の運勢☆ 〜なぜか右の三角を押すと止まります〜    ももいろ:大大吉  はいいろ:大吉  みどり:中吉      みずいろ:吉  むらさき:凶  あお:大凶
   Preludio con Fugatta BWV899 より 「Preludio」
作曲者:J.S.Bach(1685-1750)
 
2000
 
 バッハはバロック時代の偉大な音楽家です。「トッカータ ニ短調」「小フーガ ト短調」や、「G線上のアリア」などの曲が有名ですが、これは弾いたことのある人しか知らないようなマイナーな曲です。でも、この曲はちょうど私が「みっこい!」と言い出した高校生の頃に真剣に練習した曲で、みっこいの音楽史(そんなのあるのか!?)を語るに外せない一曲なのです。
 私も自分で弾くまで、こんな曲聞いたことありませんでした。でも、なぜ聞いたこともない曲を急に弾こうと思い立ったかというと、それには理由があるんです。
 
 1 楽譜があったから。
   (楽譜がなかったら一生知らなかったと思います)
 2 電子ピアノがあったから。
   (ピアノだとこの曲の良さに気付けなかったと思います)
 3 なんとか弾けそうだったから。
   (弾けそうになかったら多分あの頃練習していません)
 
 こんな感じに理由は多々ありますが、一番の理由はこれがバッハの曲だったからです。バッハの曲をどうしても弾けるようになりたかったんです!!!
私、バッハに一度負けたんです!
 
 幼稚園〜小学校の頃にピアノを習っていて、普通程度には弾けるようになったのですが、バッハだけはなぜかまともに弾けませんでした(ノ_・。)
 ピアノの先生も「ん〜〜〜バッハは向いてないみたいね〜」と言って、2冊も楽譜を買わせたというのに、1冊目を数曲やっただけで、バッハを諦めてしまわれました!!!(なんて無責任な!!!)
 
 私も本気でピアノを習っていたわけではないし、どちらかと言うと練習嫌いだったので、中学の頃には習うのをやめました。でもそれは練習が嫌でやめたというわけではないんです。私の家は何度も引越しをしていますが、ある時の引越しの後で親がピアノの先生を探すのを忘れたの☆☆\(^-^)/☆☆
 私はそのことに気付いていたけど特に習いたくもなかったから、ずっと黙っていました。そうしたらいつの間にか1年が過ぎ、2年が過ぎ、中学を卒業し、再び習い始めるきっかけを失ってしまったのでした。結果としてはピアノをやめたということになりますが、自分からやめたわけでもありません。だから、バッハが弾けないからやめたというわけではないんです。
 
 しかし、「バッハの曲は向いてない」と言われたまま、ピアノから遠ざかってしまったことは事実でした。
 
 私は練習は嫌いでしたが、ピアノを弾くことは好きでした。ただ、ずっと一戸建ての家に住んでいなかったから、上下左右の隣人に配慮せねばならず、いつも思い切り弾くことはできませんでした。
 それでもピアノを習っていた頃は、「習っているから」という名目で弾かせてもらっていました。(実際には練習そっちのけで好きな曲を勝手に弾いていましたが・・・☆)けれど、習うのをやめてからはピアノを弾く権利さえも剥奪されたのです。 弾くと・・・「うるさい!」って親に怒られるの。習っていた頃はあれほど「弾け〜〜〜」ってうるさかったのにぃーーー。・゚゚・(>_<)・゚゚・。
 
 それから高校生になり、ある時、電子ピアノを買ってもらえることになります。音量調節ができるので家族にも近所にも迷惑がかからない上に、色々な音が出せるので、今まで知らなかった世界に浸れます☆☆☆
電子ピアノが来て、更に演奏が楽しくなりました。
 
 パイプオルガンの音も出せました。
ある日、絶対この音はバッハだ!と思いました。
急に「この音でバッハを弾くぞ!」と思い立ったのです。
さっそく昔の楽譜を引っ張ってきて、何か弾くことにしました。
その時ふと思い出したのが、あの時のあの屈辱。
向いてないと言われ、「次から持って来なくていいからね」とまで言われたあの楽譜が再び目の前に現れました。
一番気になったのは、2冊目の最後のページ。
「弾くなら、これだ!これしかない!」
と、2冊目の最後の方の曲で、練習したらいつか弾けそうな譜面を慎重に選び(※これが案外重要なのです!(*'-')・・・)、真剣に取り組んでみました。
 もし、2冊目の最後の方の曲が弾けたら、少なくともこの2冊のバッハには勝った!と思ったのです。
 
 少しずつ、(一日で1小節も進まないくらい)少しず〜〜〜つやり始めて感じたことは、バロック音楽特有の重層的な旋律に惑わされなければ弾ける!という予感でした。バロック音楽の美しさ由縁の罠がだんだん見えてきて、構造を理解し、且つ感覚的に曲想を捉えられれば、あとは10本のみっこい指(=短い指)で4つの旋律を効果的に流すための指使いさえ完成したら、絶対弾ける!と確信しました。
 譜面に書いてある通りの指使いで弾いても、私の手では届かないので音が何度も切れてしまいます。自分で工夫して、できるだけ旋律が途切れないように考え、有り得ない指使いを発案し、結果、関節を痛めましたーーー☆☆☆
あははははは。。。(本当です。)
 
 なんとか聞けるレベルにまで弾けるようになってから、ピアノでも弾いてみましたが、ピアノでは鍵盤を押さえ続けても音が伸びないので全然みっこくありませんでした。あぁ、そうか。ピアノでやってたからあの時バッハが弾けなかったんだ・・・と勝手に納得しました。これはきっとオルガン用の曲です。ピアノで弾いてもちっともみっこくありません。そんなみっこくないものを、みっこいが弾けるわけありません!
 
 でも・・・あの時挫折した(させられた?)曲は1冊目の最初の方ので、すっごく簡単な曲でした。ピアノでも十分聞ける曲でした。なんで弾けなかったのかというと、それまでは左手は伴奏、右手はメロディーという型にはまった曲しか弾いてなかったから、左手も右手もメロディーという型に、すんなりとはまることができなかっただけなんだと思います。
 私が真剣に練習しなかったせいもあると思うけれど、でも、向いてないわけじゃなかったの!
 
 これが弾けるようになって、バッハも普通程度には弾けるよ!って言えるようになりました。しかし、今となってはそう言える機会もないので、ここで一人叫びます。「バッハに勝ったぁ〜〜〜☆☆☆☆☆」
 
注:パイプオルガンの音で弾いていますが、
本当はチェンバロ用の曲だったみたいです
そう知ったとき、かなりショックでした。
絶対オルガンの曲だと思ったのに・・・
BWV899pre.mid
さんかくをクリックするときけます♪

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電子ピアノ(クラビノーバ)で弾いています。
フロッピーに録音したのを編集もできずにそのまま載せています。
間違いだらけですが、曲よりも文字がメインだと思って読んで下さい。
 
・・・って、それじゃ本末転倒ですね。。。