作曲者:ドビュッシー(1862-1918)
2004・9
一番好きな曲です。実家に帰って一番に弾くのがこれです。
これは5ヶ月間ピアノを弾ける環境にいなかった直後に練習も指慣らしもせずに一発で弾いたものです。特に最後の方は音を忘れてしまっておかしなことになっていますが、雰囲気だけはそれっぽいところが、とってもみっこい!と思います。
その後、少し練習して、間違いは少なくなったんですが、なぜかこれが一番みっこいのでこれを載せることにしました。ピアノを弾けなかった5ヶ月分の思いが込められているのかな!?なんて思ってみたり・・・。(5ヶ月弾いていなかった練習不足が見事に表れた!ともいえます・・・・(ノ_・。))
ドビュッシーは近代音楽〔印象主義〕を代表する作曲家です。それまでになかった和声法や独自の音階を用いて、独特の雰囲気と響きをもつ新しい音楽を作り出したのがドビュッシーです。だからというわけではありませんが、私が好きな作曲家を挙げるとしたら、一番にドビュッシーの名前を言うと思います。なんかいい(=みっこい)の極みだと思います。
俗に「ドビュッシーの音階」と呼ばれているようなものまであります。それはこの「月の光」の中でも非常によく感じられます。長く(そんなに長くもないですが(^_^;))音楽と接してきた私でも、ドビュッシーの曲になってくるとメロディーを階名(ドレミ・・・など)で言い表せないようなところがあるんです。(だから音を忘れるということが起こり得るんです。)これこそ独自の音階が用いられている証しじゃないかな?と思います。
音楽における印象主義を確立させたドビュッシーの、恐らく最も有名なピアノ曲「月の光」を、どうやって弾こうか・・・と考えた時、私は私が受けた印象のままに弾こう!と思いました。この曲はCDを持っていますが、そのイメージに引きずられないようみっこく、それでいて楽譜の注釈から逸脱しないよう決められたことは守って、何度も弾き方を変えて7年くらいかけてこんな感じになっていきました。(ですが、偶然性もいくらか出ています。これを弾く前の5ヶ月間ピアノに触ってもいなかったから、間違いが多いんですが、その間違いがなんかいい雰囲気を出していたりします。そう思うのは私だけだったりして☆)
月の光は私たちに届くけど、その光をどこまで追いかけても月までは手が届かない・・・そういう不思議さを弾いてみました☆
暗い夜道に月の光がふりそそぎます。(前半の途中まで)
月の導く方へと誘い込まれていきます。(前半の最後の方)
いつしか月を追いかけています。けれど、どうしても手が届きません。(中間部)
光り輝く月の光を心の中にしまい込んで、夜明けを迎えます。(後半〜ラスト)
こんなイメージで弾いているんです。でも、実際には月じゃなくてメロディーを追いかけています。なかなか指がうまいこと届きません(ノ_・。)
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