連珠


| 前のページ | 目次 | 次のページ |

 [4]   3について
 縦でも横でも斜めでも、珠がみっつ並んだら「3」といいます・・・と、簡単に説明できたらわざわざこんな項目を作ったりはしません。そんなの、見れば誰でも分かります。
 
 みっこく連珠は「3を止めないと負けるよ」と教えてもらうところからスタートしました。もちろんそれは、経験的になんとな〜く分かっていたことで、そのように教えていただく前から3は止めていたつもりでしたが、改めて「止めないと負ける」と聞いた頃から、なぜかものすごく「3」が気になり出し、そしてあるとき私は、連珠における「3」は放っておいたら5になるという意味を込めてわざわざ「3」と名付けられているんだ!と気付きました。
 そうして「連珠の勝敗を決めるのは3だ!」とまで思い込んでしまったすっとこどっこいなmikkoiは、一年以上もの間、(多くの方々に色んなことを教えていただいてる傍らで)一人3を作ることばかりを考えるはめに陥ります。一応、その研究の成果(?)は連珠館に展示してあります☆
 最近、やっと3を作るばかりでは勝てないことが分かり始めてきましたが、せっかくここまでがんばってきたので、私は3を極めようと思っています。というわけなので、恐らく永遠の初心者(となるであろう)mikkoi の、勝ちに急ぎすぎて負けてしまうへっぽこ流派を「三石連珠(みっこく連珠)」と名付けることにします☆
※3で勝敗が決まってしまうのは初心者の連珠なので・・・
 
 それでは連珠における3について説明したいと思います。
 私自身は、見ただけで判断できるみっつ並んだ状態のことは「3かもしれないな・・・」くらいに思っています。そして、本物を(つまり、相手が一手見過ごしてくれたら5になることができるもの)は「本当の3」、相手が一手見過ごしたくらいでは5になれないものを「ニセ3」と分類しています。
 
 説明が回りくどいですが、やってりゃ誰でも経験的に分かることであっても、いざ言葉で(しかも正確に)説明しようとすると本当に難しいんです>_<。。
 というわけで、図解してみます。
 
本当の3の例
  ┼┼┼┼┼┼┼┼┼   ┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
  ┼┼┼┼┼┼┼┼   ┼┼┼○○○┼┼┼
  ┼┼┼┼┼┼┼┼   ┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
  ┼┼┼┼┼┼┼┼   ┼++┼●●●┼++
  ┼┼┼┼┼┼┼┼   ┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
  ┼┼┼┼┼┼┼┼   ┼┼┼○○┼○┼
  ┼┼┼┼┼┼┼┼   ┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
  ┼┼┼┼┼┼┼┼   ┼┼┼●●┼●┼
  ┼┼┼┼┼┼┼┼┼   ┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
 
 みっつ並んでて、両側に何もない状態のものは、本当に3である可能性をもっています。なぜ確定でないかというと、の位置に注意が必要だからです。の位置に珠が置かれている場合、既にニセ3になってしまっていることもあるからです。
 黒には「長連」という禁手があるので、要注意の箇所は黒と白の場合で若干違います。更に、黒の場合には3の両側(●●●)や、飛び3の間(┼●●●┼)が別方向の筋から発生する禁手(33・44・長連)により、置けなくなっていることもありますので、そのことも考慮して本当に3かどうか見分けないといけません。
 
ニセ3の例 (なんでニセ3なのか考えてみてください☆)
  ┼┼┼┼┤  ┼┼┼┼┼┼┼┼┼  ┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
  ┼┼┼┤  ┼┼●○○○┼┼┼  ┼┼○┼●●●┼┼●┼
  ┼┼┼┤  ┼┼┼┼┼┼┼┼┼  ┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
  ┼┼┼┤  ┼●┼○○○┼●┼  ┼●┼┼●●●┼┼●┼
  ┴┴┴┴┘  ┼┼┼┼┼┼┼┼┼  ┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
 
  ┼┼┼┼┼┼┼┼┼  ┼┼┼┼┼┼┼┼┼  ┼┼┼┼┼┼┼
  ┼┼┼┼┼●┼●┼  ┼┼●●●┼●●┼  ┼┼┼┼┼●┼
  ┼┼┼┼┼┼┼┼┼  ┼┼┼┼┼┼┼┼┼  ┼┼●┼●┼┼
  ┼┼┼┼┼┼┼  ┼●●┼●┼●┼┼  ┼●●┼●┼┼
  ┼┼┼┼┼┼┼  ┼┼┼┼┼┼┼┼┼  ┼┼┼┼┼┼┼
  ┼┼┼┼┼┼┼  ┼●┼●●┼●┼┼  ┼┼┼┼┼●┼
  ┴┴┴┴┴┴┴┴┴  ┼┼┼┼┼┼┼┼┼  ┼┼┼┼┼┼┼
 
 このように並べて考えてみると、ニセ3は4になってから対処しても間に合うことが良く分かります。
 ちなみに黒には禁手があるため、白よりも「ニセ3」の場合が多くなります。白()で例示したニセ3は白黒入れ替えても同様に「ニセ3」ですが、黒()で例示したものは白黒入れ替えた場合に、白では「本当の3」となりますので注意して下さい!
 それから、全ての場合において90度、180度、270度、回転させたものも同じとみなして下さい。簡単に言うと、縦で言えることは横でも言えるってことです。もちろん右と左が入れ替わっても一緒☆
 
 中にはみっつ並んだけれど、5になりようのないものもあります。私は、そういうのは「3かもしれない」とすら思っていません。「なんでもない」と思って気にも留めていません。それは、こういうの(↓)。
 
  ┼┼┼┼┼┤ ┼┼┼┼┼┼┼┼┼
  ┼┼┼┼┼┤ ┼●○○○┼●┼┼
  ┼┼┼┼○┤ ┼┼┼┼┼┼┼┼┼
  ┼┼┼○┼┤ ┼○●●●┼┼●┼ ←これは長連のもとなので、
  ┴┴○┴┴┘ ┼┼┼┼┼┼┼┼┼  別の観点からちょっと気になる
 
 
☆まとめ☆
 こうやって考えてみると、「3」とは、本質的には「そこで見過ごすと5になる(=勝敗が決定する)」状態のことを表していると理解できましょう。といいますか、感覚的にみんな分かっていることなんだと思いますが・・・・しかし、こうして理解した上で、「その3に一手見過ごす猶予があるのかないのか」の見極めができるようになると連珠の奥行きは一層広がってきます。3つ並んでいる様子はあくまでも形式的な姿でしかありませんので、本物を見分けることがいかに大切であるかが良く分かってきます。
 
※文章を少し簡略化した部分があります。「5になる」という表現は「勝てる」というイメージに置き換えて読んで下さい。黒の場合はそのまま「5になる(=勝てる)」でいいんですが、白の場合は「5以上並ぶ(=勝てる)」という意味になります。

 [5]   3を止める
 3の真相について考えてみると、なぜ3を止めないといけないのかが分かると同時に、3を止めるとはどういうことなのかが分かってきます。
 「本当の3」は即座にそれなりの対処をしないと、5になってしまいます。しかし、「ニセ3」は「4」になって対処しても間に合います。というわけで3を止めるとは、「本当の3」(=見過ごしてはいけない)「ニセ3」(=もう一手分の余裕がある)状態にすることを言うのだと思います。
 
例1)普通に3を止める。
  ┼┼┼┼┼┼┼┼┼  →  ┼┼┼┼┼┼┼┼┼
  ┼┼┼●●●┼┼┼  →  ┼┼○●●●┼┼┼
  ┼┼┼┼┼┼┼┼┼  →  ┼┼┼┼┼┼┼┼┼
 
例2)みっこく流に3を止める。(=石を置かせることで3をニセ3状態にする。)
  ┼┼●┼┼┼┼┼┼  →  ┼┼●┼┼┼┼┼┼  →  ┼┼●┼┼┼┼┼┼
  ┼┼┼○┼┼┼┼┼  →  ┼┼┼○┼┼┼┼┼  →  ┼┼┼○┼┼┼┼┼
  ┼┼┼┼┼┼┼┼┼  →  ┼┼┼┼○┼┼┼┼  →  ┼┼┼┼○┼┼┼┼
  ┼┼┼┼┼○┼┼┼  →  ┼┼┼┼┼○┼┼┼  →  ┼┼┼┼┼○┼┼┼
  ┼┼┼┼┼┼○┼┼  →  ┼┼┼┼┼┼○┼┼  →  ┼┼┼┼┼┼○┼┼
  ┼┼●●┼●┼┼┼  →  ┼┼●●┼●┼┼┼  →  ┼┼●●┼●┼●
  ┼┼┼┼┼┼┼┼┼  →  ┼┼┼┼┼┼┼┼┼  →  ┼┼┼┼┼┼┼┼┼
 
☆まとめ☆
 一般に「3を止める」とは、本当の3ニセ3に変えることをいってます。つまり4になってから対処しても間に合う形に変えることをいっているのです。ここで重要なのは、例1で示しているような普通に3を止めただけの形も、実は「ニセ3」になっただけであり、まだ5になる可能性は残っているということです。
 唯一の例外は飛び3の中止め(┼●●○●┼)であり、これはニセ3の分類には入りません。中止めが強いと言われる理由は、もう5つ並ぶことはない完全止めであるからです。

 [6]   奥義!3で勝つ
 本当の3とニセ3についてくどくど解説してきましたが、何が重要かというと、「結局はどちらも5になる可能性がある」という点が最も重要なのです。
 
 本当の3には緊急措置が必要で、一手放っておいただけでアウトです。だからものすごく強い一手のようにも思えます。しかし、これは連珠においては基本中の基本なわけで、当たり前すぎて誰もが知っていることでもあります。だから(見落としは別として)本当の3を止めない人はまずいません。結局のところ即止めされて「ニセ3」となって返ってきます。
 
 本当の3はニセ3になって返ってくる・・・どうせニセ3にされる・・・
 ニセ3は放っておかれることが多い・・・危機が間近に迫るまでは干渉されない・・・
 
 ならば、ニセ3こそ勝利のカギだ!
 
 
 そうです。実はニセ3を効果的に張り巡らすということが勝利への道筋であり、3で勝つということだったのです。なんでもかんでも本物だけが良いのではありません。ニセ3を自ら打ったっていいのです。ダブルニセ3、トリプルニセ3なんかは、場合によっては本当の3以上の効力があります。
 
 
☆まとめ☆
 分類や現状把握ができるようになったら、最終的には自分で考えて最も効果的だと思われる一手を打ちましょう!



戻る
ここでどういうことを取り上げたらいいのか、アドバイスよろしくお願いします。
なんとか、連珠の説明も終わったので、これからはみっこく路線でいこうかな!?