6日目
バルム峠を越え、フランスに戻る

コース;フォルクラ峠(Col de la Forclaz)⇒ル・プーティ(le Peuty)→[2h10min]バルム峠(Col de Balme)→[2h50min]テ・ル・シャンプ(Tre-le-Champ)
[合計時間5h 標高差 登り891m 下り791m]


フォルクラ峠のホテルから谷下のル・プーティまでミニバスに乗る。
昨夕会った単独行の日本女性と顔を合わす。同行している英語の話せないスイス人が声をかけて話しているところを見ると彼女はドイツ語かスランス語で話をしているようだ。
イギリス人が彼女は一人かと聞いてきたので、そうだと答えると、へーとびっくりしていた。
出発するとき大型バスが着き、20人以上の日本人のグループが下車してきた。今日は日本人デーのようだ。

トリアン氷河に朝日が当り綺麗に輝く中を出発する。
トリアン氷河

直ぐ林の中に入りジグザグの急な登りになる。400mほどの登りを途中小休止を入れてようやく登りきると林が無くなり一気に展望が広がる。振り返ると昨日泊まったフォルクラ峠が狭い台地のように見え、その下にトリアンの村が広がっている。
山の間の鞍部がフォルクラ峠、
その左下はトリアン村

足元には草地の傾斜が広がり花が咲き乱れている。歩く先にまだ遠くバルム峠が見える。小休止をして峠を目指す。始めはなだらかだが次第に急な登りになり、見えている峠が中々近づかない。
バルム峠に上る途中で
小休止(右端がガイド)

やっと峠に出た。草原の先にモンブラン山群が姿を見せる。フィナーレの日にふさわしい大パノラマが広がる。普通は、真ん中の道を下り、ル・トゥールに出るそうだが、展望の利く右側のTMBのトレイルを歩く。

バルム峠から
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/山は左端が雲で頭の欠けたグランド・ジョラス(4208m)、その右大きな山がベルト針峰(4122m)、その右肩のドーム形はドリュ(3764m)、その右はモンブラン(4810m)、右端は赤い針峰群、
中央の谷にシャモニーの町、
中央長く流れる氷河はボッソン氷河氷河
TMBトレイル(テ・ル・シャンプへの道)


この道はマーモットが多い。あっちこっちで甲高い声がして、遠くにちょろちょろ走り回っている。
右手遠くの高いところにダムが見える。エモッソン湖というダム湖で、モンブラン山群の氷河の水がサイホン現象でダム湖に集まるとのこと。確かに地図で見るとたいした川が流れ込んでる様子が無い。へーと驚く。
バルム峠からの下り

少し下りた所の草地で昼食。このピクニックランチもこれで最後。6日間とも結構おいしく食べられた。
どんどん下って、林に入りなおも下って、道路にでる。そこに綺麗な花が家中に植えられた山小屋(Auberge la Boerne)に着いた。
Mieも私も何とか6日間を歩き通した。

完歩証書を手に持って 
テ・ル・シャンプの山小屋にて

ガイドのチップをどうしようということになり、誰も幾らが適当か分からない。ベルギー人の発案で一人20ユーロ、合計180ユーロに落ち着きガイドに渡した。
皆で乾杯し、女性のガイドから完歩証書をもらう。もらうのにハグ(hug;抱擁)をするが、どうも苦手で、何ともぎこちない。
せっかくもらった証書だ、フランス語なので読めないが大切にしまってある。
ミニバスでシャモニーに送って貰い、さようならの言葉で皆と分かれた。



翌日、シャモニーからサン・モリッツに移動するのに、来た時にも乗ったシャモニーエキスプレス鉄道でマルティ二の駅に着いた。予想していたように緑の山が見える。地図で確認すると、やはり間違いない、5日目にシャンペからフォルクラ峠に向かって歩いた牧草地の山だ。

さようならツール・ド・モンブラン。
マルティ二駅から
ツール・ド・モンブランで歩いた
5日目のボヴィーヌ辺りを見上げる



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