Dメンヒスヨッホヒュッテ(Monchsjoch Hutte)

登山鉄道のユングフラウヨッホの駅を下りて、スフィンクス展望台下のトンネル通路を抜けると一面の雪原に出る。そこから氷河の上を歩いて行けるハイキングコースがある。
メンヒに登るための山小屋・メンヒスヨッホヒュッテへの緩やかな登りのトレイルで、片道1時間程度、5m前後の広い幅の踏み跡があり、ポールも短い間隔で立っているので心配なく歩ける。ただ、氷河に積もった雪の上を歩くのでテンポ良く歩くのは難しく、標高が高いので通常よりはずっと呼吸が苦しく感じられる。アイゼンは必要ないが、あれば歩きやすいかもしれない。
悪天候時は避けるべきです。防寒対策は十分に。私達が歩いた時も行きは快晴、帰りは突然雪が降り出しました。

インターネット情報
    リンク; 低山名山(日) Home, ユングフラウヨッホ〜メンヒスヨッホヒュッテDirect 
 歩いた日; 2005年7月4日
 コース;Jungfraujoch-(1h05min)Monchsjoch Hutte
(
昼食50min)-(40min)Jungfraujoch
(合計1h45min標高差203m最高点3657m)

ユングフラウヨッホのトンネル通路から外に出ると雪原の上に広い踏跡が真っ直ぐに伸びているのが直ぐ分かる。
メンヒの山を左に見て、ユングフラウを背にし、アレッチ氷河を右に、一面真っ白な世界に向かって歩き出します。

ユングフラウヨッホを出た付近は散策の人や犬ぞりを楽しむ人たちで賑やかですが、次第に周りに歩く人はまばらになります。
ハイキングスタート

雪がパウダー状で柔らかく歩きにくい、息が切れて何度か立ち止まりながらも次第に高度を上げる。振り返ると出発したスフィンクス展望台が小さくなり、下に見え出す。
出発したスフィンクス展望台
(左の三角の岩)が下に見える
アレッチ氷河は陰になり見えないが、ユングフラウ(Jungfrau 4158m)からアレッチホーン(Aletschhorn 4195m) の山なみが氷河の重なりの上に綺麗に見える。

     拡大→
左の白い尖った山はアレッチホルン(4195m)、中央がグレッチャーホルン(3983m)、右ユングフラウ(4158m)、その手前の三角の岩がスフィンクス展望台(3571m)
 
ようやく山小屋の旗が見え出し、次いで山小屋の屋根が見え、崖にせり出して作られた山小屋全部が姿を現す。このあたりでメンヒに登って下りてきたクライマーのグループと相前後して歩く。雪上訓練をしているグループも見える。
メンヒスヨッホヒュッテ
小屋の入り口の前に立つと、別の白の世界がまた広がる。
左手に小さく見えるのが多分シュレックホルン(Schreckhorn 4078m)、右手の三角のピークは多分フィンスターアールホルン(Fiinsteraarhorn 4274m), 右端はメンヒスヨッホヒュッテから東に伸びる尾根。氷河は下で合流しアレッチ氷河となるようだ。

 メンヒスヨッホヒュッテの前から            拡大→
左遠くがシュレックホルン(4078m)、氷河の肩の左にフィンスターアールホルン(4274m)

小屋で昼食、スープとラビオリとスパゲッティ、リンゴでつくったタレがうまい。食事中に窓の外をふっと見ると天気が急変、雪が降っている。帰りは横殴りの雪の中を歩く。信じられない天気の変わりようだ。
帰りの登山電車がトンネルを抜けアイガーグレッチャーの駅に着くと雨、電車から見る草花の色が雨にぬれ鮮やかに見える。この辺を歩く予定だったが、止めて宿に戻った。

登りの電車に乗るときに、クライネシャイデックからベルナーオーバーラント三山がすばらしく綺麗に見えたが、カメラは帰りでいいやとズボラしたのが間違いでした。山では見えたときに撮るのが鉄則でした。





ユングフラウヨッホの眺望

Top of Europe と言われるだけあって、登山電車の途中駅からの眺めやユングフラウヨッホのスフィンクス展望台からの眺めは「すごいー」の一言です。いっぱい登山電車があってどれに乗るのかと思ったら殆どが団体専用電車。次々と運行されるのもうなずけます。

登山電車はアイガーの山の地下に入り、トンネルの中の途中駅2箇所でそれぞれ5分間停車して窓から外を見せてくれます。最初の駅でははグリンデルワルトの町が眼下に見え、次の駅では連なる山に囲まれた大氷河を見ることができます。ただ、トンネル内の電車から降りて突然岩に開いた窓から氷河を見せられてもどっちを向いて見ているのかさっぱり判りません。後で地図で調べてみると、アイガーの裏側のフィッシャー・グレッチャーの上部らしいことが分かりました。
  アイガーヴァント途中駅から見た
グリンデルワルト
左の山はファールホルン、
右はシュヴァルツホルン
アイスメーア途中駅から見た
フィッシャー・グレッチャー氷河の上部、
左の山はシュレックホルン(4078m)

ユングフラウヨッホの駅に着き、快速エレベーターでさらに120m近く上昇するとスフィンクス展望台に着く。
ちょうど地下鉄の駅を下りて知らない町の地上に出てきたみたいで、今いる所も方角もさっぱり分からない。あっちがアイガーと思ったところはユングフラウと表示板にはなっている。頭の中の磁石は180度完全に逆を向いていて、なかなか修正できず困った。
スフィンクス展望台から見るアレッチ氷河と、反対側のクライネシャイデックに落ち込む氷河の眺めはすばらしい。
スフィンクス展望台(矢印3571m)と
ユングフラウ(4158m)
南方向に流れるアレッチ氷河
(Aletsch Gletscher)
クライネ・シャイデック方面(北方向)
グッギ氷河(Guggi Gletscher)

     

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