3日目
 グラン・モンテ小屋からジナル
 (Cab. du Grand Mountet to Zinal)

前夜強い雷雨が長時間続いたので翌日の天気が気になっていたが、夜中の3時ごろトイレに行くと満天の星。無風で寒さも感じない。今年のアルプスは2800mの朝でも防寒具が要らない。

朝日に輝くピークを見て朝食の後、下山開始。昨日登ってきた同じトレイルを下る。今度は余裕で景色を眺めながら帰り道を楽しんだ。
朝のダン・ブランシュ(左)と
グラン・コルニエ(右)
背後のツィナールロートホルンが影を映す

コース;
Cab. du Grand Mountet -(3h45)Bridge -(1h) Zinal
[合計時間;4h45min   標高差;下り1200m   最高標高;2886m]


朝4時に氷河歩きなどのパーティーが一斉に起きだした。5時ごろまでウトウトしていたが起きだし外に出る。薄明るくなって来たのでそのまま朝日を待つことにした。6時前ようやくダン・ブランシュのピークが赤くなる。夏時間なので日本に比べて日の出の時間が大分遅い。、次第に赤く輝く範囲が広がる。次いで、オーバー・ガーベルホーンが赤く染まる。手前の三角のピークが影となってガーベルホーンに映る。これを見てダン・ブランシュに映る影は背後のツィナールロートホルンの山の影だと分かった。

ダン・ブランシュの輝き     オーバー・ガーベルホーンの輝き

朝7時に朝食を食べていたのは僅かに3パーティーのみで、他は出発した後か小屋の前で準備中であった。8時に出発したときにはドュラン氷河の上を1列になった10人ほどのパーティーが目視でかろうじて分かるほどの距離を歩いていた。

昨夜の雷雨が嘘のような雲一つ無い快晴のもと、気持ちよく小屋を後にした。下りだして小屋まで30分の標識を過ぎて少し歩いたところで、モレインの傾斜地にシュタインボックの親子が見えた。チラッとこちらを見たが立ち去る様子も無くのんびりと歩いていた。

シュタインボックの親子、下に見えるのはジナル氷河

ベッソのピーク?


この辺りは石がゴロゴロと積み重なって右上の尾根まで続き、その上にピークが見える。登るときは気がつかなかったがベッソのピークが見えているのかもしれない。


あとは長いトラバースの道をどんどん下りた。
橋まで下りれば、広い道になり、谷も広がり、軽快に歩いてジナルの村に着いた。



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