3日目
ワイホホヌ・ハットからワカパパ・ビレッジ
(Waihohonu Hut to Whakapapa Village)


コース
Waihohonu Hut-(15min)Old Waihohonu Hut-(2h 40min)Tama Lake 分岐-(20min)Lower Tama Lake往復-(1h 10min)Taranaki Falls(Lunch Time 20min)-(25min)Mangatepopo Hut分岐-(25min)Whakapapa Village
Total:5h 15min(休憩を含んで5h45min)
標高差:登り110m 下り160m
最高標高:1300m


ワイホホヌ・ハットから見る朝日のルアペフ山


朝起きると快晴。朝日に赤いルアペフ山(Mt Ruapehu)が美しい。今日は午後3時にワカパパ・ビレッジ(Whakapapa Village)からシャトル・バスに乗るので遅れないよう7時半前に小屋をでる。



ブナの林を通り少し登って平らな草地になると直ぐ十字路に出る。左は国道1号線方向に、真っ直ぐ行けばラウンド・ザ・マウンテン・トラック(Round the Mauntain Track)でルアぺフ山を大きく1周する周回コースへ行く。我々は右に曲がり西に向かう。

オールド・ワイホホヌ・ハット


少し歩くと、左にオールド・ワイホホヌ・ハット(Old Waihohonu Hut)への表示が眼に入る。直ぐ近くの林の中に赤い屋根が僅かに見えるので行ってみる。トンガリロで一番早く(1903年)建てられた山小屋で、今は使われていないが歴史的建造物として保存されている。小屋の中には入れないが、敷地の入り口に掲示板があって、当時の登山家やスキーヤーがこの山小屋の前で撮った写真などが飾られている。小屋の形は当時と全く変わっていない。

歴史の新しいニュージーランドにあって文化遺産を残そうという意識が高いのだろう、何処に行っても、建国時からの建物や施設が保存されているのを目にする。
明治・大正時代の建物が使いづらいとして次々と姿を消して行く日本の様子とは大分違うような気がする。


姿を見せたナウルホエ山


メインのトラックに戻り、砂漠に草が生えたよな大地を延々と歩く。アップダウンは殆どない。

昨日は頂上が見えなかったナウルホエ山(Mt Nguruhoe)の全部が見えている。山の反対側(北側)は雲に覆われているので、トンガリロ・クロッシング部分は今日もパットしない天気のようだ。

見えているのはナウルホエ山の南斜面だが、雪が多く残っているのが見える。南側が日陰になる南半球ならではの景色だ。

この後、直ぐに頂上に雲がかかり、ナウルホエ山の全体が見えたのはこの時だけだった。

歩いてきた平地を振り返る。


景色に変化が無く黙々と歩く。
踏み跡が所々で消えていて目印のポールを頼りに歩く。

少し緩い登りになり振り返る。広大な平地が広がって見える。左に見える岡の奥の方が今朝出発したハットの辺りだろうか。



メイン・トラックの近くから覗いたローワー・タマ・レイク
後のナウルホエ山は雲の中


少し下りになり、右が谷になっているのでトラックから少し離れて覗き込むと湖が見えた。川のようにも思えたが、後で分かったがローワー・タマ・レイク(Lower Tama Lake)だった。メイン・トラック近くからでもタマ・レイクを覗き見ができるということだ。




へーべ(Hebe)の花とルアペフ山 草丈が高くなってきた  へーべの花も多くなる

短い草しかない平地を歩いてきたが、浅い谷に入り暫く歩いて、再び平地に出ると草丈が高くなった。白い花のへーべ(Hebe)があちこちで咲いている。左手には朝からずーっとルアペフ山が見えていたが、この辺りが一番ルアペフ山に近づいた所だと思う。


タマレイクの分岐  ルアペフ山が近くに見える ローワー・タマ・レイク  
対岸の上にメイントラックがある

久しぶりに標識が現れた、アッパーとローワーのタマ・レイクの分岐がある。ローワー・タマ・レイクは短時間で行ってこられるので寄ってみた。しかし、湖に近寄ることができず大分離れた所からしか見られないので、あまりパーッとしない。短時間で引き上げた。
メインのトラックに戻ると、ワカパパ・ビレッジから来たハイカーと次々とすれ違った。タマ・レイクへ行くハイカーのようだ。
人数は多くないが大きなザックを背負ったトランパーともすれ違った。ノーザン・サーキットを逆周りするのだろうかそれともラウンド・ザ・マウンテン・トラックを歩くのだろうか。


ワカパパ・ビレッジの
シャトー・トンガリロ・ホテルが見え出す


やがて、ワカパパ・ビレッジの建物が小さく見え出した。シャトー・トンガリロ・ホテルのようだ。ホテルの横に緑の牧場が見える。茶色の荒野ばかりを見てきたせいか、凄く鮮やかな緑に見えた。ビレッジはもう直ぐ其処のように見えたが実際は1時間以上も離れた距離だった。



タラナキ滝


途中、標識があり、二股に分岐してどちらもワカパパ・ビレッジに行ける。この道はワカパパ・ビレッジからの周回ハイキング・コースで道巾が広くなっている。

タラナキ滝(Taranaki Falls)を見るのに右の道をとる。階段を下りると幾つかベンチがあり、滝を見ながら休憩できる。丁度12時でベンチに腰を掛け昼食を取った。


小雨がパラパラと降ってきてあまりゆっくりできず出発。林の中の綺麗な川沿いの道を進み、途中マンガテポポ・ハットへの分岐を通過し、ワカパパ・ビレッジのDOCビジターセンターの前に出た。午後1時過ぎ、肌寒いので軽食屋でスープを食べて身体を温める。
時間があるのでビジター・センターの中を覗く。広くて綺麗でトンガリロに関する展示も素晴らしい。何よりトイレが美しかった。

3時少し遅れて小型バスが来た。客は我々2人だけかと思ったら、途中でケテタイ・ロード駐車場に寄り、トンガリロ・クロッシングを歩いた人達を乗せ満席になった。皆疲れているのかバスの中は静か。タウポのモーテルに4時半に着いた。
これで2度目のニュージーランドの山歩きが全て終わった。



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