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ウィルコックス・リッジ・オフ・トレイル(Wilcox Ridge Off Trail) *ガイド付き


 ウィルコックス・パス (Wilcox Pass) 全景 

上の写真は切り取って拡大したので写りは悪いが、マウントアサバスカの中腹から見たウィルコックス・パスの全景です。左端に見える道は国道93号線です。ウィルコックス・パス(峠)は、右の白い尖った山のナイジェル・ピーク (Nigel Peak 3213m) と、左の恐竜の背中のようなウィルコックス・ピーク (Wilcox Peak 2886m) の中間で、公式には白色の□印で示したキャンプ場から4km、標高で2375mの所を言うようです。広いので歩いても何処がパスか分からないようです。全体をウィルコックス・パスと言ったほうが正しいかもしれません。
水色の○印がアイスフィールド・センターで、手前から左奥に道路が見えますが、100年前まではここまでアサバスカ氷河が伸びていて、完全に氷河で覆われていた為、通れなかったそうです。そこで、昔は、ウィルコックス・パスを交通路としていたというのですから驚きです。

今回はレイ・コダマ氏のガイドで、黄色の□印(アイスフィールド・キャンプグラウンド;Icefield Campground) から登り、ウィルコックス・ピークの尾根の取り付きまで行くオフ・トレイル(黄色い線)を歩きましたので、紹介します。

<参考>ウィルコックス・パス・トレイル(写真の白線) 
歩いていないが、トレイルは写真の右の白色の□印 (ウィルコックス・クリーク・キャンプグランド;Wilcox Creek Campground) と、白色の○印(タングル・フォール;Tangle Falls) を結ぶ白の線になります。出発と到着地点が違うため、このトレイルを歩くにはヒッチハイクをするか、グループで2台の車を用意するか、または途中で引き返すことが必要になります。通常は右のキャンプ場から出発します。引き返す場合は、往復約3時間〜4時間程度のようです。
(全長11.2km  標高差515m(登り335m) 最高点標高 2375m)

  
 歩いた日;2004年6月21日
コース
往復3時間弱 キャンプ場・標高2000m 最高点・標高約2500m 標高差500m

2日前からアイスフィールド・キャンプグラウンドにテント泊りをしていて、今日の午後引き上げるので、午前中に行って帰って来られる所として、ウィルコックス・ピークの尾根の取り付きまで登ることになった。
アイスフィールド・キャンプ場の山に向って右側に川が流れていて、その川に沿って林の中に綺麗な踏み跡が付いている。これを登る。次第に急になり林が無くなると、アルパイン・ツンドラ地帯になり、丈の低い草地になる。踏み跡が不明瞭になり、オフ・トレイルが始まる。そんなに遠くないところにビッグホーン・シープが3頭たむろしているのが見える。直ぐにアサバスカの山と氷河が綺麗に見え出す。
 尾根の池に映るマウント・アサバスカ

ウィルコックス・ピークを見定めながら歩くと雪解けの湿地帯になり、名もない池にアサバスカが写っている。
 拡大→ 残雪がまだあちこちにある。次第に尾根の取り付け部に近づく。下にルート93の道が見え出す。岩が重なるようになった尾根の始まりまで来て、今日の最終点とした。アサバスカ氷河が下に見え、その横にマウント・アンドロメダがそびえる。足元に小さい黄色のアルパイン・シンケフォイルの花が群生している。適当な岩に腰を下ろし、氷河をスケッチする。天気は快晴、風もほとんどなく、寒さも感じない穏やかな一時を過ごす。
アサバスカ氷河とマウント・アサバスカ
花畑のようなウィルコックス・リッジの取り付けから見る
                         

アンドロメダ アサバスカ氷河 ドーム氷河    マウント・キッチナー(3505m)  ルート・93
ウィルコックス・リッジ取り付け部からのパノラマ              拡大→

このオフトレイルは登りに約1時間半、下りに1時間10分程度で歩けたと思う。天気が良く、視界が明瞭ならガイド無しでも歩けると思うが、ただ、一帯の標高が高いので、防寒対策は必須。また植物を痛めぬよう充分注意して歩く必要がある。

  


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