ゴーザウゼー から 奥ゴーザウゼー (Gosausee to Hinterer Gosausee) |
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ゴーザウゼーはオーストリアの代表的な景色として良く紹介されている。ここは歩いておかなくては、と奥ゴーザウゼーを往復した。前ゴーザウゼーは湖面に映るゴーザウカムの岩峰が素晴らしく、トレイルの中間にあるゴーザウラヘ(Gosaulacke,ラヘとは沼)は水の色が神秘的。奥ゴーザウゼーは氷河の山・ダハシュタイン山魂を間近にひかえて静かに横たわっている。短いコースだが魅力的なコースです。 ゴーザウゼーへはバスで行く。ザルツブルグ(Salzburg)やサンクト・ギルゲン(St.Gilgen)からだとバド・イシル(Bad Ischl)で乗り換えて、終点のゴーザウゼー・バス停で下りる。バド・イシルの乗り換え時間が1時間近くもあり、ザルツブルグからだと約3時間、サンクト・ギルゲンからでも約2時間半かかる。バド・イシルからだと乗換えが無いので約1時間の距離。 |
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奥ゴーザウゼーとダハシュタイン山魂 | 拡大→ |
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前ゴーザウゼーと、ダハシュタイン山魂(正面) |
ゴーザウゼーのバス停を下りると、お土産屋と宿泊できるレストラン(ガストハウス)、それにゴーザウカムバーン(Gosaukammbahn,
ゴンドラ)の建物が目に入る。ちょっと進むと直ぐに前ゴーザウゼーの湖が目に飛び込んでくる。右にゴーザウカムの岩峰群、正面に氷河を抱くダハシュタイン山魂(Dachstein,
2996m)、それらが上下対称に湖面に写る。
前ゴーザウゼーの湖を一周する道があり、奥ゴーザウゼーへは右側からも行けるが、ゴーザウカムの岩峰群が湖面に写る左側を進む。一般車の通行が規制された平らな車道が続き、湖の対岸には急峻なゴーザウゼーの岩峰群が聳え、これが湖面に映る。
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前ゴーザウゼーの湖の奥へ歩くに従い、岸近くの水がトルコ石のような色に輝いて見えだす。そこに岩峰がくっきりと写る。写った山の方が実在の山よりも綺麗に見える。 |
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拡大→ 前ゴーザウゼーの湖面に写るゴーザウカムの岩峰 |
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ゴーザウラヘの湖面 |
前ゴーザウゼーを過ぎると林に入る。途中から車道はなくなったが相変わらず広い道を進む。少し上り坂になったあたりから、左右に小さな池や沼が見え始め、その中の1つは眼を見張るような清んだ緑色で湖底が透け、泳いでいるカモが空中に浮いているように見え、日の光に照らされた山が写る。
じっと見ていると何処が湖面なのか分からなくなった。不思議なそして幻想的な光景でした。
沼や池を見るうちに次第に登りが急になる。右に覆いかぶさるような岸壁を過ぎるとまた平坦になり、目指す奥ゴ−ザウゼーが現れる。着いた辺りはあまり良い休憩所が無いので、湖にそって道を進む。途中山小屋・アダメクヒュッテ(Adamekhutte)への分岐を過ぎて5分ほど行くと、ヒンタゼーアルム(Hintereseealm)
の山小屋に着く。
ここでゆっくり休憩。周りは牧場になっていて、牛がのんびりと草を食んでいる。フレッシュ・ミルクがあるか聞いたが、牛を飼っているのは別の所らしくミルクは無いとの返事。背後のダハシュタイン山魂を眺め静かに佇む湖を眺めながらビールで乾杯した。 | ![]() |
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奥ゴーザウゼーから見るダハシュタイン山魂 | 奥ゴーザウゼーの牧場(アルム) |
帰りは同じ道をたどり、前ゴーザウゼーの手前で右岸に入りゴーザウカムバーンのゴンドラ乗り場に戻った。
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