槍ケ岳 槍ケ岳頂上 中岳・大喰岳

百名山 槍ケ岳 (3180m) ’07.7.31(火)〜8.-3(金) by K・M 戻る

・岐阜県と長野県境にあり、穂高連峰と共に人気を2分している槍ケ岳は『日本のマッターホルン』と呼ばれ、ここから見る360度の大展望
 は感動です。 頂上への要所には鎖、ハシゴ、鉄杭などがあり三点確保で落ち着いて登り下りしましょう。
東鎌尾根、西鎌尾根、穂高からの稜線、そしてそれらの間を通る槍沢、槍平の2つの谷が5本のルートとなり槍ヶ岳に集まる
・登山は一般的には梅雨明け〜8月末までが最も登山に適していて、9月下旬〜10月中旬にかけて槍ケ岳より上高地に紅葉が下がってくる。
・上高地へはマイカー規制があり、沢渡からはバスかタクシーで移動します。
・登山道や標識はよく整備されていました。 岩場には矢印や○印のマークなどがありルートを間違う事は無いと思いますが、浮石や落石には
 注意が必要です。
・各小屋には衛星放送の天気専用チャンネルを常時放送していました。

・現地1日目、2日目共に天候に恵まれ、槍ケ岳頂上からは北アルプスの素晴らしい展望を見る事が出来ました。
 頂上の槍ケ岳山荘で1泊する予定でしたが、小屋での天気情報では翌日の天候が曇りから雨。 そして風雨、雷雨ありとの予報が掲示
 されていた為宿泊をやめ、更に大喰岳・中岳〜天狗池 コースをあきらめ往路と同じコースを下山しました。
・かなり長時間の歩行になりましたが横尾山荘まで下り宿泊しました。 翌日は朝早から雨で、予定より1日早く下山して良かったです。
 (豊後水道(九州と四国間)を北上し日本海に抜けた所で進路が東に変わった台風5号の影響が出始めました)
・当初、テント泊のつもりでしたが、台風の影響心配される為山小屋を利用する事にしました。
 
(事前確認では4名以下の場合予約なしでも宿泊可能との事でした)
各山荘でのTELはテレホンカードのみ利用出来ます
(携帯電話は上高地河童橋ではOKでした)

31日)岩出市(0km)21:30 〜 泉南IC(13km)21:50 〜 阪和・近畿道 〜 吹田JCT(87km)22:35 〜 名神道 〜
23:35多賀SA(184km/1日)23:55 〜 小牧JCT(263km)0:50 〜 中央道 〜 2:15駒ケ岳SA(384km/仮眠)3:20 〜
岡谷JCT(427km)3:50 〜 長野道 〜 松本IC(453km)4:05 〜 R158 〜 新島々4:20 〜 4:45沢渡(487km)6:30 〜
バス 〜 上高地バスターミナル6:55
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
バスターミナル7:00 〜 河童橋(1505m)7:10 〜 8:00明神橋(1530m)8:10 〜 8:55徳沢(1562m)9:05 〜 10:15横尾(1620m)10:40 〜
槍見河原11:28 〜 11:45一ノ俣出合(1705m)11:50 〜 二ノ俣出合11:55 〜 12:15槍沢ロッジ(1830m/宿泊/2日)5:05 〜
5:35ババ平(1987m)5:45 〜 大曲6:10 〜 7:05天狗原分岐(2348m)7:10 〜 8:10ヒュッテ大槍分岐8:15 〜
殺生ヒュッテ分岐(2800m)8:40 〜 9:20槍ケ岳山荘(3020m)10:20 〜 10:50槍ケ岳(3180m)11:30 〜 11:50槍ケ岳山荘(3020m/食事)12:45 〜
殺生ヒュッテ分岐(2800m)13:20 〜 14:25天狗原分岐(2348m)14:30 〜 15:05大曲15:10 〜 ババ平(1987m)15:30 〜
15:55槍沢ロッジ(1830m)16:10 〜 二ノ俣出合16:25 〜 一ノ俣出合16:30 〜 槍見河原16:42 〜 17:15横尾山荘(1620m/宿泊/3日)6:05 〜
6:55徳沢(1562m)7:10 〜 7:55明神橋(1530m)8:00 〜 河童橋(1505m)8:45
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
上高地バスターミナル9:45 〜 バス 〜 10:10沢渡(487km)10:55 〜 R158 〜 松本IC(520km)11:50 〜 長野道 〜 岡谷JCT12:05 〜
中央道 〜 12:30駒ケ岳SA(食事)12:50 〜 13:35恵那峡SA(仮眠)14:05 〜 小牧JCT14:35 〜 名神道 〜 米原JCT15:15 〜
15:23多賀SA15:50 〜 吹田JCT16:55 〜 松原JCT(961km)17:30 〜 泉南IC(974km)17:55 〜 岩出市18:15

1日目 7月31日(火) 和歌山  最高/最低 31/19℃ 往路の移動時間(休憩時間除く) 約 5時間50分
2日目 8月-1日(水)  上高地   午前7時10分 12℃ 歩行時間のみ約4時間15分 (トータル約 5時間05分)
3日目 8月-2日(木) 槍ケ岳山荘 午前9時20分 12℃ 歩行時間のみ約8時間50分 (トータル約 12時間10分)
4日目 8月-3日(金) 和歌山  最高/最低 29/24℃ 歩行時間のみ約2時間20分 (トータル約 2時間40分)
復路の移動時間(休憩時間除く) 約 6時間ぬぬ
・高速代 往路 泉南IC〜松本IC(ETC割引) 6550円(通常 9800円)
復路 松本IC〜泉南IC(ETC割引) 9450円(通常 9800円)
・ガソリン代 往復 12750円
・駐車場代 沢渡地区に数ケ所(合計1500台) / 500円/1日 X 3日 = 1500円
・バス代 沢渡〜上高地 往復 1800円 (片道1000円)
・トイレ バスターミナル、上高地ビジターセンター、明神、各小屋など
・キャンプ地もも

小梨平(上高地)、徳沢、横尾、槍沢小屋跡(ババ平)、殺生ヒュッテ、槍ケ岳山荘など(要確認) 

・気温 上高地 最低/高気温 15/26℃ / 槍ケ岳 最低/高気温 7℃/15℃
沢渡から上高地へのバス / 始発 5:30頃〜 / 所要30分 / 1800円(往復)
平湯からも上高地行きのバスが出ています。 近畿圏からはこちらの方が近いです(5時間ちょい、416.5キロ)
アカンダナPを利用してもP料金、バス料金、所要時間は(沢渡からと)同じようです(バス始発時刻は確認の事)
WNI天気予報(長野県を選択) / 長野県天気予報 / 松本市安曇支所 / 北アルプス山小屋友交会
松本電気鉄道 / 上高地に関する交通規制案内 / 上高地観光旅館組合 / 上高地温泉ホテル(平湯・沢渡P
槍ケ岳山荘 / 詳細 / 1泊2食 8500円 / 弁当 1000円 / カレー 1000円 / ラーメン1000円
水 500ml 100円 ・1000ml 200円
殺生ヒュッテ(中房温泉) / 詳細 / 槍・槍ヶ岳南東500m
ヒュッテ大槍(燕山荘グループ) / 詳細 / 槍・槍ケ岳東方1km
槍沢ロッジ / 詳細 / 1泊2食 8500円 / 弁当 1000円 / 缶ビール 500ml 750円 ・ 350ml 500円 / ジュース 300円
カレー 800円 / ラーメン 800円 / 牛丼 8007円 / 入浴出来ます(石鹸・シャンプー・歯磨き粉は使用不可)
ピーク時は1つの布団に3〜4人との事でしたが、平日で余裕がありゆっくり寝る事が出来ました(^^)v
横尾山荘 / 詳細 / 1泊2食8500円 / 弁当1000円 / 缶ビール 500ml 700円・350ml 500円 / ジュース 250円
徳沢ロッヂ / 詳細 // 上高地・徳沢 上高地ビジターセンター // 槍ケ岳からの眺望 パノラマ百名山

1日目(7月31日(火))マイカーでの移動のみ
・岩出市を午後9時に出発し、泉南ICから高速へ入り名神経由で中央道〜長野道の松本ICへ。
 
松本ICを降りて直ぐ右折。 沢渡へは国道158号を直進で判り易いです。
深夜の名神道は大型貨物車が多いので、無理な追い越しはしないように運転注意です。
 
又、横風をかなり受けるところがあり、強風時の運転も注意が必要です。
・長時間運転で眠くなる時が必ずありますので、短時間でも仮眠を取りましょう。
沢渡に入ると国道158号の両サイドに4ケ所位に分かれて広い駐車場があります。 各駐車場には公衆トイレとバス乗り場があり、
 到着時には既に多くの車が駐車していました。

・沢渡から先はマイカー規制の為バスへ乗換えです。 午前6時30分発の上高地行きバスに乗車しました。
 (シーズン中は5:30〜16:00まで10分〜20分間隔で運転)

☆☆2日目(8月1日(水))☆☆
上高地バスターミナルから梓川沿いに河童橋を左に見て、上高地ビジターセンター、少し行くと左手に小梨キャンプ場があります。
 気温12℃ 長シャツにて歩き始めました。 清々しい新緑の樹林帯の平坦な道で、登山客がかなり多かったです。
明神橋からも緩やかに林道を進んで前穂高北尾根のゴツゴツした岩山が見えてくると徳沢です。 キャンプ場のテントが並んでいました。
 2軒の山小屋がありました。
・しばらくして新村(吊り)橋を左手に見ながら真っ直ぐ梓川沿いに北へ歩きます。 左前方に屏風岩が見えると間もなく横尾(山荘)で、水場
 とトイレがあります。 見上げれば前穂高岳が険しい全容を見せていました。
・涸沢へ向かう横尾大橋を左に見送って更に北へ。 
まだ平坦な道で丸太の橋を渡ると槍見河原です。
 上方に槍ケ岳の穂先が少しだけ見えました。
・更に進み、木の橋を渡ると一ノ俣出合二ノ俣出合から樹林帯をしばらく登ると、宿泊予定の槍沢(ロッジ)です。


☆☆☆3日目(8月2日(木))☆☆☆
・午前4時過ぎ起床。 天気は良さそうです。 準備をし5時5分に出発しました。 ガレ沢を2回ほど過ぎるとババ平(旧槍沢小屋跡のキャンプ地)です。
 展望が開け正面に東鎌尾根(槍沢カール)が見えて来ます。 この辺りから登りが少しづつキツクなります。 ガレた岩屑の道で、右に左に大きく曲が
 るようになると大曲(水俣乗越分岐)です。
・更に勾配はキツクなります。 天狗原分岐では雪渓がかなり残っていて、視界に入った大喰岳、中岳斜面にも雪渓がありました。
・苦しい登りが続きます。 槍沢カールに出ると色々な高山植物が咲いていました。 花を見ながらジグザグ道を進み、見上げると槍ケ岳が
 正面に見え感動です。 ここからも雪渓(100mぐらい)を4回程通過。 慎重に歩けばアイゼン無しでOKです。
・ゆっくり進むと右上に殺生ヒュッテが見えて来ます。 槍ケ岳肩に建つ山荘も見え、更にジグザグに登り槍ケ岳山荘に到着です。
 山荘前からは槍の穂先に取り付く人の姿が確認出来ます。 気温12℃、風があり寒く感じた為雨具を着ました。
・午前10時20分ガスが出て槍ケ岳の頂上は見えませんでしたがアタック開始です。 岩場の急登なので、落石を起こさないように注意が必要です。
 登りルートと下りルートがそれぞれあり、垂直なハシゴが続きます。 前の人との間隔を開け落ち着いて登りました。
槍ケ岳山頂は20名程度で一杯になり狭い感じです。 小さな祠があります。 ガスで展望が無い為待つ事20分。 ガスがス〜と取れると濃い緑と雪渓、
 真っ青な空、素晴らしい景色に感動です(^o^)/ その後、再びガスが掛かったりしましたが一瞬の晴れ間を待って写真撮影。 後続の人に場所を譲り、
 慎重にハシゴを降りました。
槍ケ岳山荘で泊まる予定でしたが、小屋で得た天気予報(ボードに記載)では翌日は雨・風・雷があるとの事で下山する事にしました。
 時間の関係上、大喰岳〜中岳コースをあきらめ往路と同じ登山道を戻りました。 長時間歩行の為、ヒザを痛めないように注意して横尾山荘まで
 下りました。 横尾山荘の夕食時、天狗池コースを下った人の話を聞くと、雪渓が深く天狗池の水面は見えなかったとの事でした。

☆☆☆☆4日目(8月3日(金))☆☆☆☆
・翌日は予報通り朝から雨と風(台風の影響と思われる)でした。 雨の中、上高地まで下山する途中、週末の為か?続々と来る多勢の登山者とすれ
 違いました。
・復路の高速道は昼過ぎまで横からの強風にあおられる感じでしたが、渋滞もなくスムーズに帰宅出来ました。

日の出 日の入 槍ケ岳
からの眺望
パノラマ百名山
水晶岳10キロ、立山26キロ、剣岳31キロ、白馬岳47キロ、五龍岳36キロ、鹿島槍ケ岳33キロ、
雨飾山68キロ、唐沢岳15キロ、火打山75キロ、四阿山72キロ、浅間山79キロ、常念岳7キロ、
美ケ原43キロ、蓼科山64キロ、車山56キロ
、富士山146キロ、甲斐駒ケ岳84キロ、北岳91キロ、
仙丈ケ岳84キロ、塩見岳98キロ、木曽駒ケ岳63キロ、奥穂高岳6キロ、御岳山52キロ、乗鞍岳28キロ
焼岳14キロ、荒島岳104キロ、笠ケ岳9キロ、白山81キロ、黒部五郎岳11キロ、双六岳6キロ、
薬師岳17キロ、鷲羽山8キロ、黒姫山68キロ
8/1 04:55 18:55

備考:
・槍ケ岳への登るルートはいくつかあるが上高地からの往復が最もやさしい。
・天狗原分岐より”逆さ槍”で有名な天狗池までは約40分の登りです。 この天狗池一帯を氷河公園と言い、氷河期の遺産として多くの登山者を
 魅了している。 通常は8月上旬を過ぎて”逆さ槍”が見えるらしいですが、今年は雪渓が深く水面が見えなかったとの事です。
 (槍ケ岳山荘〜大喰岳・中岳〜氷河公園〜天狗池分岐〜上高地間は9時間30分ほど掛かる)
・槍沢カールに掛かるとお花畑と水場がある(殺生ヒュッテ分岐手前辺り)
・槍沢ロッジに午前10時頃まで下山できれば、4時台のバスに乗る事が出来る。
・槍ケ岳頂上が一番混雑するのは早朝で朝陽を拝む登山者が集中するそうです。 この混雑を避けるには誰よりも早く起きて登り始めるしかありま
 せんが、早朝は寒いので防寒対策に気を付けて下さい。 最も空いているのが登山者が到着する前の時間(午前10時〜昼頃)だそうです。
・夏の午後は雷が発生しやすいので、山荘にある雷探知警報器を参考にすると良いです。
・槍ケ岳山荘で夜明け前に雲海が少しづつ上昇してくる景色や、日の入りを眺めるのも良いそうです。


とっぷ