甲斐駒ケ岳と北岳 北岳 北岳からの富士山

百名山 北岳・間ノ岳 (南アルプス) ’10.7.24(土)〜27(火) by K・M    戻る

・北岳(3193m)は南アルプスにあり、日本第2位の高峰です。 頂上からは360度の展望があり、富士山をはじめ3000m級の山々が眼下に
 飛び込んできて雄大な展望に感動して見飽きる事はありませんでした。
・間ノ岳(3189m)は日本第4位の標高で、北岳に立ってはじめて、その重量感のある全容を見せてくれる。

・高山植物の花々が咲き競っていました。 広い範囲に分布していて種類は非常に多く、ほんとうに高山植物の宝庫だと思いました。
 キタダケ草は花期が過ぎていましたが、肩の小屋前に愛好家の為管理している場所に数株キレイな白い花を咲かせていました。
・右俣コースの御池小屋への分岐(草すべり分岐)周辺〜小太郎尾根分岐までの斜面上はいろんな種類の花が咲き競い高山植物の花畑となっていました。
 (シナノキンバイと思われる大群落が何か所もありました) また肩の小屋〜間ノ岳迄稜線上の登山道周辺岩場にも可憐な高山植物が数多く見れました。
・コース標識関係はよく整備されて判り易いです。 午後はガスが頻繁に発生しますので午前中の登山がベターです(地図・コンパス必携)


24日)岩出(0km)17:10 〜 泉南IC(11.0km)17:30 〜 松原JCT(56.7km)18:00 〜 吹田JCT(84.7km)18:25 〜 京都南IC(111.3km)18:45 〜
19:30多賀SA(181.2km)19:45 〜 米原JCT(193.7km)19:55 〜 小牧JCT(259.0km)20:38 〜 21:00屏風山PA(292.5km)21:10 〜
22:15駒ケ岳SA(379.3km)22:45 〜 伊那IC(397.8km)23:00 〜 23:30仙流荘前P(427.8km/仮眠)
25日)仙流荘バス停5:45 〜 臨時便バス 〜 6:35北沢峠バス停(2035m)7:25 〜 登山バス 〜 広河原バス停(1529m)7:50
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広河原バス停(1529m)7:55 〜 8:05広河原山荘(1529m)8:15 〜 8:35二俣・御池小屋分岐8:40 〜 10:45大樺沢二俣分岐(2209m/行動食)11:00 〜
右俣コース 〜 12:55御池小屋分岐13:05 〜 13:20小太郎尾根分岐(2845m)13:25 〜 14:15
北岳肩の小屋(3015m/宿泊/26日)4:00 〜
4:40北岳(3193m)5:20 〜 6:20北岳山荘(2902m)6:25 〜 7:00中白根山(3055m)7:05 〜 8:20間ノ岳(3189m)8:35 〜
9:40中白根山(3055m)9:45 〜 10:15北岳山荘(2902m)10:25 〜 11:50北岳(3193m)12:05 〜 12:45肩の小屋(3015m/食事・宿泊/27日)6:00 〜
6:30小太郎尾根分岐(2845m)6:40 〜 6:50御池小屋分岐6:55 〜 7:50白根御池小屋(2236m)8:00 〜 9:30二俣・御池小屋分岐(1600m)9:40 〜
10:00広河原山荘(1529m/食事)11:30 〜 広河原バス停(1529m)11:40
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広河原バス停12:20 〜 登山バス 〜 12:45北沢峠バス停13:00 〜 登山バス 〜 13:45仙流荘バス停 〜 歩 〜 
仙流荘前P(427.8km)14:00 〜
伊那IC(457.8km)14:30 〜 14:45駒ケ岳SA(476.3km/食事)15:25 〜 16:10恵那峡SA(546.1km)16:15 〜 小牧JCT(596.6km)16:45 〜
一ノ宮JCT(616.4km)17:00 〜 米原JCT(661.9km)17:25 〜 17:32多賀SA(674.4km)17:42 〜 大津SA(731.1km)18:32 〜
18:35桂川PA(746.7km)18:40 〜 吹田JCT(770.9km)18:56 〜 松原JCT(798.9km)19:18 〜 泉南IC(844.6km)19:50 〜 岩出(855.6km)20:10

1日目 7月24日(土) 和歌山  最高/最低 35/26℃ 往路の移動時間(休憩時間除く) 約 5時間25分
2日目 7月25日(日) 歩行時間のみ約 5時間35分 (トータル約 6時間20分)
3日目 7月26日(月) 肩の小屋 午前4時    7℃
間ノ岳   午前8時20分 9℃
歩行時間のみ約 7時間10分 (トータル約 8時間45分)
4日目 7月27日(火) 和歌山  最高/最低 33/25℃ 歩行時間のみ約 3時間35分 (トータル約 5時間40分)
復路の移動時間(休憩時間除く) 約 5時間10分
・高速代 泉南IC〜伊那IC(ETC休日割引) 2950円 + 伊那IC〜泉南 6050円+1400円 = 7450円  合計 10400円
・駐車場代 仙流荘前 無料 (戸台口には駐車場がない?)
・ガソリン代 約 10000円
・トイレ 広河原バス停前、広河原山荘(有料?)、大樺沢二俣(仮設)、北岳肩の小屋
・広河原山荘 80名収容 / 7700円(1泊2食) / 弁当 900円 / カレーライス 900円 / 牛丼 1000円 /
山菜うどん 700円 / 生ビール 800円 / 缶ビール 350ml 450円 / ジュース・お茶 500ml 220円
テント場 100張りぐらい(当日は10張り設営中・500円/人)
・北岳肩の小屋 200名収容 / 7500円(1泊2食/ご飯・味噌汁はお替りOK) / 弁当1000円 / カレーライス 900円
おでん 600円 / 水 1000ml 100円 / 缶ビール 350ml 500円 / ジュース・お茶 400円
シャワー・風呂なし / 乾燥室なし / テント場(小屋前)30張りぐらい(当日は10張り設営中・500円/人)
・小屋の混雑度 30人位寝られそうな部屋に当日(日)翌日(月)共に27〜28人位の客が居りました。 内、2名グループが2組
あり、その間に1人分のスペースを空けてくれましたので少し余裕が出来ました。
他は団体のグループでした (混みあう場合は廊下、階段の下 等すべて使用して対応のようです)
1人分のスペースはシュラフの巾と同じ位で、畳1枚に2名が休む感じです。
少し気になるのはイビキですが、山登りで疲れていますので直ぐに眠れます。
他の人より早く眠りに入ると問題ありません(^_^)v
路線バス時刻表(仙流荘〜北沢峠) 乗車1100円(片道)+手荷物200円 / 戸台口ゲートよりマイカー規制あり(通年)
混雑時臨時便あり(バス時刻の始発は6時でしたが、お客が多く5時45分に臨時便が出ました。 2台目は5時50分発でした)
路線バス時刻表(北沢峠〜広河原) 乗車550円(片道)+手荷物200円
南アルプス市天気予報 / 伊那市長谷天気予報 / 南アルプスネット / 伊那市役所
北岳
からの眺望
パノラマ百名山
鹿島槍ケ岳115キロ、白馬岳128キロ、王ケ頭(美ケ原)62キロ、妙高山136キロ、甲斐駒ケ岳9キロ、蓼科山48キロ、
赤岳35キロ、金峰山41キロ、甲武信ケ岳51キロ、大菩薩嶺55キロ、蛭ケ岳84キロ、
富士山56キロ、万三郎(天城山)114キロ、
悪沢岳20キロ、間ノ岳3キロ、赤石岳25キロ、塩見岳12キロ、日出ケ岳255キロ、八剣岳270キロ、恵那山64キロ、伊吹山168キロ、
空木山38キロ、木曽駒ケ岳41キロ、御嶽73キロ、白山143キロ、乗鞍岳78キロ、焼岳85キロ、奥穂高岳87キロ、槍ケ岳91キロ、
常念岳86キロ、立山115キロ、など

1日目(7月24日(土))
・岩出〜阪和・近畿・名神・中央道を経由して伊那ICで下りました。 国道361号〜152号に入る辺りに仙流荘の標識がありました。
 仙流荘前の広い駐車場(無料)に到着した時はほぼ満車状態でした。 車内で仮眠を取りました。

2日目(7月25日(日))
・午前5時に起床してバスの時刻を確認(北岳登山口の広河原へはマイカー規制があり、戸台口または芦安より専用バスで移動します)
 6時のバスに乗り北沢峠で一旦降り、30分程度バス待ちです(北沢峠〜広河原間は別会社の運行です)
 往復共に同じタイミングで2台のバスが発車しますが、補助席も使い満席でした。
 (芦安温泉(山梨県側)より広河原へのルートは便数が多く広河原へ早く到着します。 但し、伊那ICから白根ICへは約90キロ遠くなります)
広河原バス停から吊り橋を渡り広河原山荘(登山口)横から大樺沢の左岸を登ります。 20分ほどで二俣・御池小屋分岐で、大樺沢へは直進します。
 川沿いの林の中を進みガレ場を通過。
・大きな崩壊地がある場所は対岸に迂回し崩壊地を過ぎたところで左岸に戻ります。 振り返ると鳳凰三山が見えてきました。
 登りが続きダケカンバの林の中をしばらく進みます。
・林を抜けると前方に北岳が大きく見えると、ほどなく大雪渓の残る大樺沢二俣分岐です。 短時間で食事を取りました。
 今年は例年以上に雪渓が多く残っているとのことで右俣コースをとりました(左俣コースの八本歯のコルへは熟練者以外は注意との標識がありました
・しばらく右俣左岸の草付きを登ってから右手のダケカンバの林を過ぎると広々とした草原の斜面を登ると正面に北岳東面の大岩壁が見えて来ます。
 有名な北岳バットレスで、直下では落石に注意して進みます。 ダケカンバの林や岩場の長い登りが続き、かなり疲れます。
 直ぐ近くでヘリの音が聞こえ誰かを救助しているようです。 後で聞くと岩場で滑落して骨折とたとのこと.....(^_^;) 気持ちを引締めより慎重に進みました。
・ハイマツが現れると草すべりの道と合流する御池小屋分岐です。 きれいな何種類もの高山植物が咲いています。 草すべり最後の急坂をジグザグに登り
 きると小太郎尾根(分岐)の上に出て仙丈ケ岳が目に飛び込んで来ます。 いくつかの小さなコブを越えると北岳肩の小屋です。
・小屋で休憩しているとガスが出て来ました。 テラスには数名の人が展望を期待して北岳の左に富士山が姿を現すのを待っていますが晴れそうにない為、
 明日に期待.....。 夕食後、満室となった部屋で休みました。 布団ではなくシュラフと毛布を使用します。 疲れもあり直ぐに眠りに入りました。
 翌日もこの小屋で宿泊する為、ザックの中身を弁当と水分のみに軽くしました。

3日目(7月26日(月))
午前3時30分起床。 4時にヘッドライトを付けて出発。 岩場の道です。 足元を確認しながら慎重に進みます。
・午前4時40分 北岳頂上到着です。 気温7℃ 雲海の上に富士山が大きな姿を見せています。 感動です。 頂上は意外に少なく3名の人がご来光を待って
 いました。 周辺が赤色に変わり鳳凰3山の上より真っ赤な太陽が少しづつ顔を出して来ました。
・午前4時45分 御来光です。 自然の雄大差に圧倒され、山への感動と感謝の気持ちで一杯になります。 右側に目を移せば雲海に浮かぶ富士山が少し
 オレンジ色に染まり大きく浮かび上がりました。 北岳頂上でのご来光、雲海の富士はどこよりも素晴らしい展望だと思います。
 360度隔てるものはなく甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳、間ノ岳、農鳥岳、塩見岳、中央アルプス、御嶽、北アルプスなど見飽きる事はありません。
・北岳の展望を楽しんだ後、西側にゆったりとした大きな山容の間ノ岳を目指します。 上部よりの落石に注意して慎重に岩場を下ります。
 天候が良ければ怖さはあまり感じませんが、稜線上は強風が吹き抜けます。 バランスに注意し両手を使い慎重に進みます。
・稜線上にある赤い屋根の北岳山荘前で”間ノ岳まで2時間”の標識を見て進みます。 中白根山から振り返れば北岳の鋭角な山容が素晴らしいです。
・岩場のピークを3回ほど登り返した奥に目指す間ノ岳がありました。 頂上での展望は北岳とまったく変わらず素晴らしいです。
 ゆっくりと展望を楽しんだ後、引き返し中白根山北岳山荘へ戻ります。
・北岳直下で多勢のグループと出会いました。 12時に北岳へ戻った時は富士山をはじめ周辺はすっかり雲に囲まれていました。
 それでも多勢の人が雲の切れるのを待っていましたが、私達はあきらめて肩の小屋へ向いました。
・午後0時45分 北岳肩の小屋へ到着です。 この後はガスが出て、景色はまったく見えなくなりました。

4日目(7月27日(火))
・午前4時 起床しましたが日の出を見る事は出来そうにない為、ゆっくりと食事をとりました。 ガスが少し切れて来たので6時に下山開始。
小太郎尾根分岐御池小屋分岐へ戻り、分岐を白根御池小屋へ。 このルートは草すべりの急坂が続きます。
・御池小屋を過ぎても更に急な下りが続き、ヒザにかなりの負担がかかります。 歩幅を小さくしてゆっくりペースで歩きました。
二俣・御池小屋分岐に出合い、多勢の登山者が一休みしている広河原山荘(登山口)前に無事下山し美味しいビールを飲みました(^_^)v


とっぷ