何をされるのか全くわからないというわけではないだろうから、内心はかなり動揺していると思うのだが、睨んでくる蒼い瞳は結構きつい光が浮かんでいる。 「今夜は町に行けなくてさあ。ま、順番だからしょうがないんだけど、やっぱ俺は若いし、こういうのって、突然きちまうしなあ。坊やも同じ男なんだからわかるよな?」 「・・・・・」 ショーンは、空いた手で少年のコットンシャツの裾を引きだし素肌に触れる。 想像していた以上に少年の肌は瑞々しく滑らかで、極上の手触りであった。 町で抱いたあの美女も手入れの行き届いた滑らかな肌をしていたが、こんな手のひらに吸い付くような感触ではなかった。 女の脂肪のついた柔らかさはないが、かわりにピンと張りつめた弾力のある肌は感触がよく飽きがこない。 へ・・え、とショーンの明るい瞳の色が輝いた。 同性趣味も美少年愛好趣味もないショーンであるから、無論こんな行為は初めてのものだが、予想以上の心地よさに抵抗感はいっさい沸いてはこなかった。 そうなると、ショーンの欲望は勝手にどんどん膨らんでいく。 滑らかな胸から腹部を撫でていた手が少年のはいているジーンズのジッパーにかかると、当然華奢な躰は嫌がって身じろぐが、身体の出来上がった大人の男にのしかかれては自由になる筈もない。 下着の中に手が潜り込んでくると、少年はビクリと震えた。 当たり前だが、自分のモノとは比べものにならないくらい幼い少年のものは軽く自分の手の中におさまり、可愛いと思えるほどしかない。 それを手の中に緩く握り込んで刺激を与えると、初めて少年の塞がれた口からくぐもった声が漏れ出た。 美少女のような顔や、華奢な体身体つきをしていても、やっぱり男だなとショーンは妙な所で納得する。 本当に最初は、美少女だと信じ切っていたのだ。 で、今も何故か同性だという感じがしない。 まるで、少女を抱いているような・・・ だから、つい行為も優しくなる。 体格差もあるが、それ以上に少年であるからこそ、どうしても行為はきつくなるからだ。既にショーンは最後まで少年を抱くつもりになっていた。 「ン・・ふ・・っ」 大きな手で塞がれた口からは、うめくような声が絶え間なく漏れる。 刺激を与えるショーンの手に感じている証拠に、少年の頬は赤みが増し、手の中の少年自身も堅くなっていった。 溢れてきた滴に濡れた手を、少年の奥まった場所に滑らせると、驚いたように蒼い瞳が見開かれた。 初めてなのか?とショーンも瞳を瞬かせる。 これだけの美少年がこれまでずっと手つかずだったというのは信じがたい話だが、しかしこの少年ほど優れた能力があれば、その才能をのばすことに重点をおかれ大切にされた可能性もなくはなかった。 本当に自分が初めてなら・・・そう考えると何故か恥ずかしいほどの期待で鼓動が早くなる。 それは、ずっと好きだった女と初めてやるようなそんな感動にも似ていた。 もう我慢の限界まできていたショーンの欲望は堅く張りつめ、苦痛すら感じるほどになっている。 ショーンは下着ごと少年のジーンズを引き下げると、もどかしげに堅く膨れ上がった己の欲望を取り出し、そして裂けるのも構わずに突き入れた。 当然のことながら、ショーンの塞いだ手の下で少年が苦痛の声を上げる。 ある程度の防音はできているが、さすがに少年の悲鳴など聞かれてはマズイので口を塞ぐ手に思わず力が入る。 苦痛のためか力が入ってきつく締め上げてくる内部にショーンはつい顔をしかめた。 予想した以上の狭さだった。 しかも、痛いほど締め付けてくる。 「おい・・ちょっと力を抜いてくれ・・・」 快感など感じる余裕のない締め付けに、つい泣きが入ったが、少年にしてみれば勝手な要求であったろう。 少年の深く押し上げられた白い脚は、苦痛のためか痙攣し震えていた。 幸い出血はしていないが、慣らしもせずにいきなり膨れた欲望を突き入れられたのだから、相当な痛みに違いない。 だが、きつくくわえこまれ抜くこともできないショーンもかなりきつい状態であった。 どうしていいのやら、男と経験のないショーンはすぐに解決策が思い浮かばず、やっぱり魅力があっても男に手を出すんじゃなかったと後悔し始めたその時、ふっと唐突に力が抜けた。 え?と突然の変化に驚いたショーンは、口を塞いでいる自分の手に白い指がかかっていることに気づく。 「なっ・・・!」 ショーンは絶句する。 なんと、少年は両手を拘束していたベルトを引きちぎってショーンの手を掴んでいたのだ。 少年はゆっくりとショーンの手をはずすと、ニッと赤い唇に笑みを浮かべてみせた。 ゾッとした。 皮のベルトは普通簡単に引きちぎれるものではない筈だ。 まして、握っただけで折れてしまいそうな華奢な腕では考えられないことだった。 「ショーン・・・」 どんな美女にも呼ばれたことのない魅惑的な声を聞いた時、ショーンは初めてはめられたことに気づいた。 初めてなどとんでもなかった! こいつは男を翻弄することに慣れている! 締め付けが緩んだ途端、ショーンは微妙な内部の刺激をうけ気が遠くなるような快感を覚えた。 絡みつくような内部は、熱くショーンを包み込む。 完璧な娼婦の手管だ。 「・・・だましたな」 「先に手を出したのはおまえだろう、ショーン・アクセル。始めたからには、最後まで付き合うんだな」 何を?などとここまできてバカげた質問は口にできなかった。 (この・・性悪なクソガキが・・!) だが、そんなプライドも、少年の甘い吐息を聞けばなし崩しだった。 脆いものだと思ったのは、いったいどちらが先か。 そうして、共に満足するまで抱き合った後、征服者の笑みを浮かべたのは、蒼い瞳の少年の方であった。 END この話は2月のオンリーで出した無料配布のコピーでした。
まず手始めはこれくらいかな、と。これからちょっとずつ悪のりしていくかも・・・