☆2008年11月22日〜11月30日 ☆初冬のパリ てくてく見て歩き |
quatre | 忘我のひととき☆美術館にて |
<ルーヴル美術館> パリの美術館、といえば、やはりここがいちばん有名でしょうね。 80年代に正面のガラスのピラミッドができてから行くのは初めてだったので、楽しみにしていたのですが、 11月24日、最寄りの駅でメトロを降りて、美術館目指して進んで行ったら・・・ |
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なぜか 地下の逆ピラミッドのところへ出てしまいました^^; 地上のピラミッドが見たい!と娘は言いましたが どこから上がったらいいか、よくわからないし、 まあまあ、先に中を見ましょう、とそのまま進行。 進んでいくと、そこは、 ピラミッドの下、ナポレオン・ホールでした。
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地下の逆ピラミッド | チケットの自動販売機コーナー | ||
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美術館のパンフレット、各国語のものが並んでいます | 地下からの入場口 | ピラミッドを見るつもりがピラミッドの中から見てしまってる・・ |
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ご存じのとおり、ルーヴルは広くて広くて、はてしなく広くて・・とわかっていたけど、 本当に広かったです(くどい?^^;) 私の見たかったのは、このサモトラケのニケ、そしてボッティチェリのフラスコ画、 それにフェルメール、と、80年代の工事で発掘された中世ルーブルの濠。 娘は、ハムラビ法典が見たい。 と、二人の希望とフロアガイドを突き合わせて、では出発! もちろん、その他にモナリザもミロのヴィーナスもナポレオンの戴冠もコローも見逃さないようにして、 と思っていたら、私たちは3時間かかって、 ドゥノン翼・シュリー翼・リシュリュウ翼の3つのおよそ半分は駆け足ススメでした。 入場チケットは9ユーロ。私たちの行ったときのレートだとおよそ1,100円。 この安さ・・・・! パリに住んでいる人がちょっと憎らしくなるくらいです(^^; |
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嬉しかったのは、 フラッシュを焚かなければ ほとんどの場合、写真撮影もOKだったこと! これは、ルーヴルに限らず、 パリの美術館はどこでもそうでした。 日本では考えられないことですね。 |
![]() どちらを向いても、 美術の教科書や絵画の本で見たことのある絵が 展示されています。 自分がその絵に向き合っている、というのが 信じられない気持! 延々と続く絵画の回廊、 歩いている誰もがそう思ったかもしれません。 |
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この絵だけは間近にいけないし、警備員が配置されてました。 すごい人だかりでした・・。 でも絵じたいは印象が薄い・・(^^; |
アポロンのギャラリー ルイ14世のために作られたこのホールはまだ未完成! |
ミロのヴィーナス 近くで見ると、意外にりりしい顔立ち。背中なんかもがっちりしてますヨ。 |
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有名な作品が集中するドノン翼2階は けっこう人が多いのですが、 さすがに広いルーヴル、それ以外は ミロのヴィーナスあたりが人垣ができていただけで 他は、ゆっくりと鑑賞できます。 左は大型彫刻が集まるマルリーの中庭。 この中庭はまだ人がいたけれど、 彫刻ばかりの、人のまばらなところを歩いていると、 ちょっと怖いくらいでした。
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ハムラビ法典の後、 もうすぐ閉館です、のアナウンスの流れる中、 駆け足で、中世12世紀ルーヴルの濠へ。 80年代の改装の際に、発掘されたものですが、 ルーヴルが美術館となるもっともっと昔、 王宮になるもっと前の遺跡です。 ここは華やかな芸術の世界とは異世界の感。 タイムスリップしたような感じがします。 でも ・・石造りのもの、って長持ちするなあ・・・ なんて庶民の感想(笑) |
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閉館時間。外へ出ると、すっかり日が暮れていました。 |
やっぱり、ルーヴルは一日かかっても、全部は見られないようです。 というより鑑賞するのに集中力が続きません。ドノン翼からはじめると、シュリー・リシュリュー翼は、ほとんど小走り。 フェルメールの「レースを編む女」を感激して見たのに、後で気がついたら、写真がない・・・もう、そこまで気が回らなくなってたのです。 東方、オリエンタル美術もほとんど見る時間もありませんでした。 また次回・・ですね。 |
<オルセー美術館とオランジュリー美術館> 広い広いルーヴル美術館と比較すると、駅舎を使用したオルセー、オレンジ栽培の温室だったオランジュリーは、だんぜん「こじんまり」です。 弟は「日本人は印象派が好き。印象派以前にも絵画芸術が存在するってことを忘れてる」とボヤいてましたが、スミマセン、私もそんな日本人の一人です(^^; ロートレックが好きで、それがお目当てでオルセー美術館に行ったのですが、今まで大してなんとも思っていなかった(不遜な発言、すみません^^;) ルノワールやドガに 圧倒されました。 一度は、11月26日に娘と行きましたが、2時間だけしかいなかったので、アールヌーボーまで見られなくて、再度28日に出かけました。 ところがその日は、アールヌーボーのセクションは「ferme」(閉鎖)でした! 残念〜! でも逆に、一回目には見られなかったパステル画の特集のセクションはじっくり見られたので、満足♪ アールヌーボーは次回です。 |
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もちろん、オルセーも持ち物検査があり、 入場するまで列になります。 でもこの時期は、本当にどこへ行っても それほど待たずに入れました。 一度目のとき、チケット売り場の横で、 パンフを眺めながら娘を待っていたら 「Bonjour!どこかわからないところがありますか?」 と、バッジをつけた人に声を掛けられました。 「ありがとう。大丈夫です。娘を待っているだけ」 と返事をしましたが、とっても親切な職員さんでした。 暇だったのかも(笑) (・・・って会話が弾んだみたいでしょ!? でも実際はパントマイムです(≧∇≦)) |
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セーヌ川の対岸からオルセー美術館を望む | オルセーの象徴、大時計 | |
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美術館内部 | オルセーの入場チケット。日によって図柄が違うみたいです! | |
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当り前のことですが、どの絵も実際に目の前で見ると、微妙な色彩の変化や筆遣いが素晴らしいです。 |
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![]() さて、オルセー美術館で、幸せな時間を過ごした後、 オランジュリー美術館に向かいました。 オルセーから、セーヌ川を渡って、 チュイルリー宮殿の跡を庭園にしたチュイルリー公園の一画に、 オランジュリー美術館はありました。 チュイルリー宮殿といえば、 マリー・アントワネットがはじめてベルサイユからパリに来て、 国民の歓呼の声にこたえた場所。 今は宮殿は跡かたもなく、市民の憩いの場所となっていますが、 何となく「諸行無常の鐘の声」という気もしましたねぇ・・。 |
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チュイルリー公園 | セーヌ川 |
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オランジュリー美術館は 言わずと知れた「睡蓮」の美術館です。 睡蓮の展示にものすごくこだわったモネが 美術館の創建当時、絵画を寄贈して 自分で改装を手掛けたそうです。 一時はモネの思いとは裏腹な展示でしたが、 また改装されて2006年にリニューアルオープン、 今はモネが望んだ採光で「睡蓮」を見ることが できます。 |
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睡蓮の展示は2室。じっくりと座って鑑賞。 | ||
でも、「睡蓮」だけではなくて、 ここにはさらに、印象派以後の 素晴らしいコレクションもありました。 アンリ・ルソーのとぼけたヒゲの顔に出会えて 嬉しい^^ ローランサンの絵もありました。 |
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<グラン・パレ 科学博物館> さて・・・ ルーヴル、オルセー、オランジュリー、と見て、私は他にも行きたい美術館・博物館もあったのですが、 時間の都合で次回に譲る、になりました。 そんな中で、この博物館は、娘がぜひ行きたいというので、付いていったところですが、「科学館」というイメージは完全にぶっとんでしまいました! 何しろ、「グラン・パレ」という建物は、1900年パリ万博のときの会場で、表側は国立ギャラリーになっているところです。 だからその建物の一部にある科学館も、日本の科学館とは全く異なる建物。 科学に弱い私でも、建物を見るだけで楽しめる場所でした。(あ、もちろん、科学も・・・・・^^;) |
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グラン・パレ 表側ギャラリー | グラン・パレ 科学博物館の入り口 | 科学館の内部(!) | |
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それにしても、 建物の雰囲気のせいでしょうか、 いろいろな科学実験の装置なども なんとなく日本とは雰囲気が違って、 同じような展示でもお洒落な感じがしましたよ。 左の写真は、入った最初は何かわかりませんでしたが 「πの部屋」でした! πは割り切れない、というのを説明しているようです。 面白いですね。 |
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「πの部屋」π=3.14159・・と周りに延々と書かれています | 2階の回廊に並んだ実験装置 | ||
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この科学館には プラネタリウムもあります。 娘がぜひというので、二人、入りましたが、 私は星空を見ているうちに記憶がとぎれて・・^^; 娘は、 言葉がわからなくても(解説はフランス語)、 星空は万国共通!と、満足げでした。 |
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カール・ツァイスのプラネタリウム |