☆2008年11月22日〜11月30日

☆初冬のパリ てくてく見て歩き

un 思いつ記☆パリあれこれ
2008年11月22日
午前10時に中部国際空港を出発して12時間、
時差の関係で、パリに到着したのは同日の午後2時でした。
シャルル・ドゴール空港に降り立って、まず思ったのは、
(パリの香り!)
そう。飛行機を降りた瞬間から、そこはさまざまな香水やオードトワレの
良い香りのする空間でした。
なんだか、「パリに着いた」感が強まります♪
空港に貼ってあるポスターまで、なんとも垢ぬけたお洒落なデザインですね。
(このポスターは、この後、パリの到る所で見ることになりましたが^^;)

空港からホテルへは、タクシーで移動です。
久しぶりに見る、地平線まで山のないユーラシア大陸の風景。

 空港からパリ市内のホテルまでの料金は、平均して40ユーロ。
 この日は途中、事故渋滞のため、48ユーロくらい
 かかりました。
デパート「ギャラリー・ラファイエット」のポスター
さて、パリ市内に入ると、
まず目についたのは、パリの街の「雑然」とした感じでした。
ちょうど通り沿いのマルシェ(市場)が閉店した後のお掃除中だったこともありますが
ゴミが冬の風に舞ってるし、道路工事中の歩道は埃っぽそうだし、
何より驚いたのは、路上駐車のめちゃめちゃなこと!
前にDVDで見た映画「パリ・ジュテーム」にもパリの路上で車を止めるところを探すエピソードがありましたが、
全くその通りの情景です。
でも、その生活感のある風景は逆に作りものでない本物のパリだ、と私に感じさせてくれるようでした。

それにしても、この車の停め方で、真ん中の車はどうやって出るんでしょう・・・
でも今回の旅行の間、真ん中の車が出るのを見ることはなかったから
この疑問の答えはとうとう出ませんでした。
バンパーが傷だらけの車が多いようだったのが、
答えの一部を物語っているかも・・・(^^;

傷だらけのバンパーが平気なように、
フランス人ってあまり物事の細かいところにはこだわらないようです。

私の泊っていたのはアパート式のホテルだったので、
食器や調理器具が揃えてあったのですが
コーヒーカップが5つでお皿は6枚、ワイングラスは4つ、などなど
日本のホテルや旅館なら絶対、数を揃えているハズのものがばらばらだったし
お掃除に来る人も、バスタオルとタオル、とりあえず足りそうな数を置いてる感じで
帰る頃には、バスタオルが山盛りになってしまってました。

↓下の写真、何かわかりますか?
ホテルのキッチンの照明のスイッチなんですが・・
なんと、壁にまっすぐに付いてないんです。
やや右に傾いた状態で、付いてます。
日本のホテルで、こんなの見たことないですよね^^;
外国人に無愛想という話もありますが、
細かいところにこだわらない=外国人・自国人の区別もしない、ということのようで、
どうみてもアジア人、しかも言葉わかってるのか!?てな私でも、
「奥さん、その、上の棚にのってる牛乳を一本取ってくれない?」とスーパーで、言われた(らしい)し、
「ちょっと、今、何時かしら?時計持ってる?」とキッチン雑貨のお店の中で、
ナプキンを選んでいた人に言われた(らしい)のです。
その都度、想像力とボディランゲージで、相手をすると、
「メルシーボクゥ」(実際には「メッスィーボッゥゥ」と聞こえるけど)と言ってくれます。

例えば、あなたは、自分の街で外国人が一人でいるとき、
わざわざその人に「牛乳取って」とか「今、何時?」と日本語で聞きますか?
この、外国人だからといって全然区別しない、こだわらないところは、
パリの街を気張らずに歩ける感じで、私はとっても気に入りました。
(・・・・ただ、この「外国人だからと言って区別はしない」ことで、
面白い体験をすることになったのですが、その話はまた後で・・。)


ところで、食器が揃ってないとか、スイッチがゆがんでいるとか書いたので、
どんなホテル!?と思われるかもしれませんが、
どうしてどうして、宿泊したのは、こじんまりとして明るい清潔なホテルでした。
弟の仕事の都合の良いように、パリ12区に泊まったのですが、
そこは観光地といわれる地域から程よく離れており、普通のパリの住宅街の中です。
宿泊者も、フランス国内の人だけでなく、アメリカ人、ドイツ人などさまざま、
家族連れもいれば出張で来てるらしい人、学生ふうの人、といろいろでしたが
エレベーターやロビーで会ったら、みんな、とりあえず「Bonjour!」
(この言葉はここだけでなく、旅行の間中、魔法の呪文のように何度も何度も繰り返してました)
ホテルの部屋は、リビングと寝室、それにキッチンとバス・トイレ、という構成でしたが、
最高4人泊まれる部屋だったようです。
ボーイさんが荷物を運んでくれたり、メイドさんに毎朝、チップを置いておくような、
高級ホテルではありませんが、ちょうど日本のビジネスホテルのような気楽さで、
治安もそんなに悪くないし、事前にネットで前に泊まった人の口コミ情報なども見て行ったのですが、
その口コミから想像していたよりずっと綺麗で、
交通の便も良く、スーパーも近かったし、次回行くことがあれば、またこのホテルがいいなぁ、
と考えているほどです。
(ホテルのロビーから玄関方向を見る) (寝室) (リビング、ソファがダブルサイズのベッドになります)
ホテルの話のついでに・・・

フランスだけなのか、ヨーロッパ全体そうなのか、
お風呂用のタオルが日本のよりもサイズが大きかったんです。
タオルのサイズなんて世界共通だと、
勝手に思い込んでいましたが、そうでもないのでしょうか。
(前回は全く気がつかなかったことです。)
写真左は、日本の旅館でもらったタオル。
もしタオルが備品でなかったら、と思って入れていったものですが、
右のホテル備え付けの「フェイスタオル」と比べるとこんなに違います!
パリのホテルのタオルはまるでスポーツタオルのような大きさ、
「タオルで体を洗う」という習慣がないからでしょうか。
それとも日本のタオルが、
着物の反物の寸法を基にしているからでしょうか。

そして、タオルだけでなく、
食器を拭くためのフキン(ティータオルというらしいけど)も
大きさが違います。
日本のフキンはハンドタオルくらいの大きさが標準的だけど、
パリのホテルのキッチンにあったのは、
やっぱりお風呂のタオルくらいの幅の大きなもの。
掛けブキンと兼用で使うからでしょうか・・?


さらに話のついでに・・・(笑)

ホテルのクローゼットの備え付けのハンガー、見て下さい。
私はこういうのは初めて見ました。
重いコートをかけても
薄くてすべりそうなブラウスやTシャツをかけても
ササッと掛けてしまえます。
見た目もお洒落で、これはいいなあ、と感心してしまいました。

(但し・・ハンガーをクローゼットから出して、
お風呂場でちょこっと洗濯したものを掛けておく
というようなことはできないタイプですけどね^^;)
ここまで、まとまりなく話が続いたので、
いっそのこと、もう少し・・(^^ゞ

フランスはもちろんヨーロッパなので水は日本と違って「硬水」です。
だから、かどうか、
顔を洗ったり、シャンプーしたりすると、
水が「ペタッ」としているようで、まとわりついてくるような感じがあります。
でも日本から持っていったシャンプーが泡立たないかというと
そんなこともなく、普通に使えました。

お茶やコーヒーも、スーパーで買ったボルヴィックを沸かそうかと思いましたが
いちいちめんどくさい気がして、水道の蛇口から入れた水を
電気ポットで沸騰させてました。
でも、お腹が痛くなったりもしませんでしたよ。

(写真は、ホテルの浴室。大きなバスタブが良かったです♪)
さて、ホテルの話はこれくらいにして、日用品や食料を買いに行くスーパーマーケットの話。
パリのスーパーマーケットは、日本にもあるカルフールのような大きなものもあるらしいです。
でも、ホテルの近くに何軒かあったのは、わりと規模の小さなマーケット。
とはいえ、必需品は揃ってしまいます。
形式は日本のスーパーとほぼ同じですが、違うところも・・・。
まずは、何度も行って見よう見まねで買い物の仕方を会得した弟についていって、私も覚えましたが、
ほとんど「足手まとい」という気も・・・・(^^ゞ

その違いというのは、まず一つ目、『たいていのスーパーは入口と出口がきっちり別れていて、買い物せずに出られない』こと。
ちょっと中を見て、ぶらぶらして・・なんてできないから、買い物する気もないのに(写真だけ撮ろうとか)入るなよ!と弟に釘をさされました^^;
次に、『野菜・果物は、自分で計量して、値段シールを貼る』こと。
これはスーパーによって違いましたが、野菜や果物を秤にのせて、その品物の番号を押すと、自動的に値段を決めて
シールを出してきます。そのシールをペタッと品物を入れたビニールに貼って、レジに持っていきます。
っていうと簡単そうですが、何しろ、おおざっぱな表示なので、買いたい品物が何番なのか!?とっても迷いました^^;
そして、レジ!
日本では、買い物したカゴを置くと、レジのお姉さんが一つ一つ出しながら計算してくれますが、
パリのスーパーでは、まず、買い物したものをレジの計算台に自分で並べます。
そして、全部並べたら、次の人の買い物と混ざらないように、そこに置いてあるバー(木の棒です)で仕切りをします。
たくさん買い物したら、並べるだけでも焦ってしまいますよー;;;

と、まあ、所変わればいろいろですね^^
店内はこんな感じです↓
左は、全部、チーズ!さすが、フランス!!
でも並べ方がなんとな〜く雑然としてるでしょう?
この辺は、日本のスーパーの方が
見栄えよい感じでした。

右は、ビールやジュースのラック。
かなり背の高いところまで品物が並んでいます。
ビールは350mlの缶は見当たりませんでした。
500mlからです。
ビールの横はワインの棚でしたが、
さすが2〜3ユーロ(300円台)から
50〜60ユーロのものまで様々な値段が揃っていました。
・・・ワイン選ぶのに夢中で、写真撮ってませんが^^;
←これ、なんだかわかりますか?
牛乳です。
日本の牛乳パックを見慣れていると、
これは何だか「洗剤」みたいに見えました^^;

そして、これも高いところまで並んでいるので
ここで私は
「奥さん、上の棚の牛乳を取ってくれない?」
と言われたのです。
パリ初日、普通〜〜に話し掛けられて
ちょっとビックリしたかも。。。。

はい!
←これが、パリで最初にスーパーで買った食料品。
ハムのパッケージも、なんとなくパリっぽい(笑)


でも何といっても、驚きは、
ネスレのヨーグルト!
パッケージの絵が
フェルメールの「牛乳をそそぐ女」なんですよー!
可愛くてとても素敵。
空き瓶を持って帰りたかったけど、
「そんなもの・・」と言われて断念しました;
日本でも売り出さないかなぁ・・
味もなかなかだったフェルメールヨーグルト♪
(あ、このネーミングは私が勝手につけた名前です^^;)
それから
パンは、近くのパン屋さんで買ってきます。
バゲットを買うと、
こんな包装をしてくれます。
これを小脇に抱えて歩いて帰るのがパリ流。
バゲット1本がだいたい100円ちょっとです。
袋の中はクロワッサンが入ってます。
日本では「ミニクロワッサン」など
小さめのサイズが主流ですが、
しっかりと大きなクロワッサン、
これも一個100円くらいでした。
またパリには、「マルシェ」と呼ばれる青空市場のような場所もたくさんあります。
ちょうどホテルの近くに、そういう市場の出るところがあると調べておいたので、行ってみました。
ちょっとした蚤の市も一緒になっているアリーグル広場の市場(Le marche d'Aligre)です。
蚤の市、といえば「スリ」、というほど
こういう場所は気をつけないといけません。
着いて2日目(11月23日)、
初めての外出らしい外出だったので、よけいに緊張して
見て歩きました。
蚤の市は、ほとんどもう古物・フリーマーケットです。
可愛いジャケットがあったけど、
一緒にいた娘も弟も先にどんどん行くので
手に取って見られなかったのが残念・・
(手に取って見られなくてちょうど良かったヨ、という声も^^;)
マルシェは野菜だけでなく、花や魚介もあります。
大きなピーマンやかなり太いキュウリ、
そうかと思うと小ぶりなリンゴやトマトなど、
とても美味しそうです。
じゃがいもばかり並べた八百屋さんも
ありました。

そうそう・・・「柿」は英語ではpersimmonですが
フランス語には「柿」がないのでしょうか、
ローマ字で「KAKI」と書かれて並んでいました!

deux:お散歩が大好き☆パリの街角

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