行ってきました♪こんなところ(*^^*)

はなのおでかけリポート

☆2006.6.25(日)〜28(木)

☆亜熱帯の自然がいっぱい!沖縄・西表島

海外に行かなくても、マングローブ林が見られる島が日本にある、と聞いて、一度行ってみたかった場所です。
一年の平均湿度が80%、行っている間の気温31℃、紫外線は本土の5倍!
立っているだけでクラクラジリジリ!
痛くなってくるような暑さですが、たまにはこんなところもいいんじゃないでしょうか〜♪
・・・といいつつ、軟弱な都会暮らしの者にはかなりカルチャーショック的な旅でもありました(^^;)

<<西表島の話>>
西表島は、沖縄・八重山諸島の一つですが、空港のある石垣島から高速船で約40分で着きます。
島の大きさは、沖縄の島の中でも本島に次いで2番目に大きいのですが、自動車の通れる道路は島の半分しかありません。
人口は2000人余り、島に信号は二つ(小学生の学習のために作ったとか!?)、島中にタクシーは6台、パトカーは1台、
噂では上原地区にあるスーパーが島いちばんの大きなショッピング施設らしい・・

と、要するに、この島は人が住むより、森の中やマングローブ林の中に住む生き物の方がだんぜん多いようです。
4日間、レンタカーで島の中を行ったり来たり。
ちょうど<大潮>の時期にあたったこともあって、朝と昼では全く違う風景が楽しめ、興味は尽きない島でした。

1.島東部・南風見田〜高那
島の高速船が着く港の一つ、大原港で降り立ってから
県道を車で約30分余り走ると、この「南風見田の浜(はえみだのはま)
に着きます。
「着きます」といっても、道を走っていたら到着するわけではなく、
県道の舗装の切れたところから少しだけ前進し
「南風見田の浜」と案内の札が出たところで車を止めて
小薮の中を進むと、この浜に出ます。
私たちは到着して最初に行ったのですが、
あまりの空の青さ、海の青さ、そしてあまりに人がいないので
絶句してしまいました(^^;

いちおう、ガイドブックには「島東部唯一の海水浴場」と書いてますが
本土の海水浴場とはイメージが違いすぎ〜!(≧▽≦)
海の家はもちろん、シャワー設備も何もありませんでした。


そして、その南風見田の浜から
少し大原方面に来たところで
又、ほとんど案内のない砂利道を
恐る恐る?進んで行くと
やっと砂利道の外れに「忘勿石の碑」と
案内板が立っていました。
その前を海岸に出ると、左側のような景色。
いったい、碑はどこにあるのか・・;

答は左の写真の
正面あたりの岩場のところです。
カンカン照りの浜をてくてくと歩いて行きました。
で、これ↑が「忘勿石の碑」です。
戦争中に隣の波照間島の島民が、この島に強制移住させられたそうです。
けれどそのとき、西表島はまさにマラリヤが猛威をふるっており、亡くなる方が次々と・・
そこで移住の団長であり校長であった先生が、
教え子や高熱でうなされている人達を勇気づけるために、
波照間島が見渡せる海岸の岩肌に「忘勿石ハテルマ」の文字を刻んだそうです・・
沖縄は、どこへ行っても、必ずこういう戦争中のお話が出てきます。
今、私たちが呑気に暮らしているのは誰のおかげなのか、
感謝と鎮魂の気持ちを忘れてはいけませんね。
さて、島の東部の観光のメインは、
仲間川を遊覧船で遡り、マングローブ林と樹齢400年のサキシマスオウノキを見るのと
水牛で渡る由布島の二つが代表的です。
まずは下の写真、仲間川遊覧です。
(仲間川河口・午前11時頃) (仲間川・マングローブ林・午前11時頃) (仲間川で採れるシジミ)
(仲間川上流・サキシマスオウノキを見に降りる) (樹齢400年のサキシマスオウノキの根)
立っている人と比べてください。
板根(バンコン)という不思議な根を持つ植物です
(仲間川・正午過ぎ)
かなり潮が引いて船着場の横も干潟に・・
この島の川の殆どでは、潮の干満に非常に影響され易く、また海水と淡水の入り混じる「汽水」という流域が見られます。
マングローブはその「汽水域」に生息する植物を総称して呼ぶのだそうです。
私は、この仲間川でなく、島西部の浦内川の河口付近のマングローブ林を歩きましたが
潮がひいているときのマングローブ林は実にさまざまな生き物が見られました♪
そしてまた、マングローブの林の土は大変に栄養豊富な腐葉土だそうで、
マングローブの根が地面近くを這っているのも地表近くの栄養を吸収しようとしているのだそうです。

また、板根のサキシマスオウノキは、
仲間川と由布島へ渡る場所の間、古見というところに、群落があります。
そこは樹齢400年のものほど
大きくはありませんが、
何本もサキシマスオウノキがあって
まるで人間の静脈か何かのような根が
いたるところに見られます。。

そしてこちらは、水牛車でゆらゆらと島へ渡っていく、由布島観光♪
昭和44年ごろ、台風で全島が水没し、島民全員が西表島へ移住することに・・というそのとき、
この島全体を植物園にしようと思いついた島民の方が、十何年かけて、ここまでにしたそうです。
元々、由布島と西表島の間は浅瀬ですが、
海の中を電柱がずーっと立っている風景を眺めながら、牛車に揺られていると、
まるで「千と千尋」の世界に入り込んでしまったよう・・・不思議な世界です
(由布島植物園・島内をまわるのに傘を貸してくれました) (非番の水牛はこのプールで休憩中) (由布島小中学校の跡地)
(干潮の干潟。向こうは小浜島) (花?をつけているトックリヤシ) (野趣たっぷりの植物園です)
(珍しい八重のハイビスカス) (トックリヤシの花?のアップ) (化粧品になる月桃)
(売店にありました。沖縄っぽい〜(≧▽≦))

由布島を後にして、車で走っていると、途中でこの島唯一の温泉「西表島温泉」の入り口に差し掛かります。
だいたいこのあたりまでが、島の「東部」と呼ばれるところです。
そして、ここから西部の船浦・上原のあたりまでは人はあまり住んでいないようです。
道端には「ヤマネコに注意」の道路標識が・・
さらに走っていくと、時間によってこんなに違う風景が見られます。
左は満潮時、右は干潮の時間です。
同じ海が、こんなに・・!
はじめて見た時は、干潮の時間でしたが
あまりの感動で、
「どうして、見てる人がいないの〜!?
こんなすごい景色を〜!」と思わず絶叫^^;
いえ、どんなに叫んでいても
誰もいないので全然恥ずかしくないんです、
ハイ・・・
(と思っているのはσ(^^;だけ?
干潮の干潟をアップで写すと
こんなふうにマングローブの根が

はっきりと写ります。
で、マングローブの干潟には、こんな小さな生き物たちがいました。
人の気配を察すると、するすると穴の中に消えていく蟹(シオマネキ)、貝殻かと思ったら入ってるヤドカリ、
他にも飛ぶように移動するハゼ(トントンミーと地元では呼ばれています)が見られます。

それでは、ぐるりと回ったところで、島の西部に移りましょう
 2.島西部・船浦〜舟浮・網取 へ続く