2002.6月 はなのほろ酔い小部屋


ようこそ、はなの屋根裏へ
天窓からお星さまものぞいてます
少しの間、おしゃべり聞いてね

 

この電車!
描かれているのは・・
そう、懐かしい「鬼太郎」です(^^;
鳥取県の境港は、
鬼太郎の作者・水木しげる氏に縁の地で
町中、鬼太郎やその仲間のオブジェが
あるらしいです。
この電車で、あなたも、行ってみますか?


今日のおはなし・・・山陰・松江の佇まい


松江といえば、小泉八雲。
そして、お茶の好きな風流なお殿さま、
そんな人たちに愛された松江はお城を中心とした静かな町。
そして宍道湖や松江城の堀川に囲まれて暮らす水の都には、
なぜか最近、私の好きなアールヌーヴォーの美術館も相次いで開かれています。
そんな松江の新旧名所を訪ねてみました・・

お天気のよい朝は、
まず船に乗って
松江城の堀川めぐり♪
一日乗船券を1,200円で買うと
いくつかあるコースの
どの船着場から乗っても降りても良く
一日楽しめます。

緑豊かな風景を見ながら
船はお堀を、
ゆっくりとめぐってゆきます・・
松江城もお堀から望めます。
この位置からのお城がいちばん良いそうです。
このあたりは、高いビルもけばけばしいネオンもなく、
まるで「和風テーマパーク」のようです(笑)

そしてこのお堀は、
お城のまわりにありますから、
当然、橋もたくさんかかっています。
高さの低い橋にさしかかると、
こんなふうに、船の屋根が下がって、橋をくぐります。
「はい、アタマ下げてくださ〜い・・2分ですからね!」
って船頭さん^^

船に乗って、お城のまわりを巡っていると
こんな景色が・・
まるで、時代劇のセットのようです。
それもそのはず、
このあたりは、「塩見縄手」といって
昔の武家屋敷が
並ぶところです。
そして船を降りて、陸路から見る「塩見縄手」
ずっと武家屋敷が並んでいますが
お茶道具の美術館だったり、お蕎麦屋さんだったり、いろいろです。
写真左の建物は、小泉八雲の記念館です。
写真を写していると、ヘルメットをかぶった中学生の一団が
自転車で通り過ぎました。
私たちにとっては「観光地」でも
彼らにとっては「日常の町」なんだなあ・・と思ってしまいました。
小泉八雲記念館です。



変わってこちらは、月照寺。
松江藩代々のお殿様が眠る菩提寺です。
境内には
ずいぶんたくさんの紫陽花がありましたが
お天気がいいので、
なんだか元気がありませんでした(^^;
月照寺の紫陽花は、
こんなふうに葉に斑が入った珍しいものです

月照寺のいちばん場所の良いところに
(と、私には思えました)
七代目松平不昧公のお墓がありました。
お墓の前に立って、回れ右をすると、
はるかに
こんなふうに松江城が・・・

それにしても、松平のお殿さまたちは
みんなユニークな人たちだったのかも・・・
不昧公の一代前のお殿さまのお墓の横には、
こんな碑を背負った大亀の石像がありました。
これ、写真ではわからないですが、首をもたげている部分までで
十分、人の背丈ほどあるのですよ!
木々の緑豊かな静かな境内で
そばで見ていると、ちょっと怖い気も・・(^^;
さて、そして、ここからが新しい松江のスポットです。
まずは、お城のそばにある「松江北堀美術館
モダンな外観の中に入ると、
しーんと落ち着ける空間がひろがっていて、
アール・ヌーボー期に活躍したエミール・ガレの陶器などを展示しています。



窓の向こうは、松江城の緑です。
建物全体がひとつの作品のような素敵な美術館。
今回の旅で、私がいちばん気に入った場所でした。
言われなければ
美術館の中とは気付かない
と思います・・
しんとした場所で、
思う存分、
アール・ヌーボーの作品を
楽しめます^^
壁には、
ルイ・イカールの
女性を描いた素敵な作品が
展示されていました。
北堀美術館から出て、
ちょうどお城をはさんでお堀の反対側へまわると、
こんな建物があります。
これは、旧日本銀行松江支店でしたが、今は・・

建物の一部を残したままリニューアルされて、
いろいろなお店が入る複合施設になっています。
その名も「カラコロ工房
松江をこよなく愛した小泉八雲が、
明治の頃、木橋であった松江大橋を渡る
「 カラコロ」と響く下駄の音に
深く心ひかれたことから名付けられたそうです。
上の写真の建物の裏側へまわると、
こんな中庭があって、ちょうどコンサートが終わったところでした。

建物の中は、
こんな感じです。
一階は喫茶店や和菓子のお店でした。
二階もお店があるのですが、
中庭まわりのお店を見ていて、
二階へ上がるのを忘れていました(^^;
次回のお楽しみです・・


地下には、こんな金庫室!
でも、その中は、ギャラリーになっています^^
明るいのだけど、誰もいないとちょっと不気味な感じも・・(^^;;;
松江の新しい観光スポットの3つめは
松江から少しだけバスで行ったところにある
「ルイス・C・ティファニー庭園美術館」
これはもう、圧倒的な規模で、半日では全部見られないくらいの広さです!
うたい文句が「松江に世界一」
行ってみて、納得・・・でした(^^;
作品展示の部分は、写真撮影禁止なので
見たい方は実際に行って見てください・・・m(__)m

ティファニーの「すごい」としか言いようのない
作品群を見て出てくると、
イングリッシュガーデンがあります。
独特の庭造りのイングリッシュガーデン、
無造作にいろんな花を植えてあるような配置が
ほっと心和ませてくれるひとときです。

お天気が良かったので、
まるで絵葉書のような風景が目の前に広がっています。

温室も見事で、
お庭だけを散策していても
ずいぶん時間がかかります。

団体がバスでたくさん来ていましたが、
短時間で見学するのはもったいないような施設でした・・

ルイス・C・ティファニー庭園美術館までは
松江駅前から、こんな可愛いバスで行けます(*^^*)
これ、特別な観光バスじゃなくて、
普通の循環バスです。
一回100円で乗れるところがうれしいですね。
話が長くなりましたが、最後にこれが宍道湖です。
ちょっと切れ切れのパノラマですが・・(^^ゞ)
松江温泉で泊まったホテルのベランダからの朝の風景。
毎日、これを眺めて暮らしていたら、きっと心穏やかな人になれるでしょうね・・
と、思わせる静かなブルーの湖でした^^





たくさんの写真を見ていただいて
どうもありがとうございました^^
松江銘菓「若草」です。
お茶のひとときにしてくださいね♪




まだ時間のある人は・・「ウラ松江」(笑)


(注: 2008.4月現在  残念ながら、ルイス・C・ティファニー庭園美術館は閉館しています)



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