<<松江めぐり>>


<旅のはじまり>

「松江にある重要文化財のお茶室を見に行く」と和子さんが言い出しました。
「一人で行くのもつまらないから、ペコー(はなの娘)を誘うわね^^」と。
「え〜・・!じゃあ、私も混ぜてよ!」
「あらら、はなさんも行くの?じゃあ、3人で・・」というわけで、
女三代松江の旅が決まりました。

でも、お茶道具の美術館は、以前、和子さんにつきあって、
見てる途中で睡魔に襲われて、歩きながら大あくびだった私です(^^;
当然、興味は、去年あいついでオープンしたアールヌーボーの美術館♪ο(^0^)ο♪♪ 
果たしてどんな旅程になるのやら・・・

<一日目>
とはいえ、当日が来ました。
「遅刻のないように」と前日の夜、和子さんから「修学旅行前日のホームルーム」と称したメールまで
いただいてしまったσ(^^;、粗相のないようにしなくては・・(汗)
 ***
それにしても6月梅雨の時期とは思えない良いお天気です。
普段、新幹線にあまり馴染みのない私は、ホームを確かめ、電車を確かめ、
緊張しながら新大阪で待ちます。
ペコーは、静岡から、和子さんは名古屋から、そして新大阪で私が合流して、
「のぞみ」で岡山まで。
その先は、伯備線に乗り換えて、実に大阪からでもしっかり3時間半はかかります。
岡山の乗り換えは10分!
後ろに「生徒たち」をしたがえているスタイルの和子さんが先頭をいきます。
その後ろから、私とペコーがとことこと・・・・・・・・・あ!!

「きびだんご売ってるよ!」とどちらからともなく言い出した私とペコー
「夜のおやつに買っておこうか?(^^ゞ)」てなわけで、もう『脱線』
「乗り遅れるで〜!」と和子先生に呼ばれてしまいましたC= C= C= C= C= ┌(;・_・)┘トコトコ
 ***
「松江といえば日本酒だよね(*^^*)」
「んん?なんで?」
「えー・・、なんとなくイメージで・・(^^;」と、ハタチの娘と交わす会話らしくないわ・・と思いながらも
その夜は、「皆美館」でおいしいお料理と日本酒を堪能♪
旅の楽しみは、土地の食べ物とお酒!と、3人、いや、松江で暮らす私の弟・つくしくんも交えて
4人は大満足のひとときです♪
ところが・・・・・

ふと私が携帯を見ると「着信あり」「伝言メモあり」。
「あ〜!おとうさんから電話入ってた!(;^^A」と私が言うと、
和子さんとペコーが同時に「あ!私の携帯にも!!」(爆)
あわてて、伝言を聞いたら一言「おとうさんじゃ!!」ヾ(≧∇≦)〃
「もんど校長から、電話だったんだ〜!」と笑い転げながら電話すると、
「お前らの携帯はどうなっとるんじゃ!3人が3人ともひとつも返事せん!!(●`ε´●) 」と
呆れた様子のもんどさん。
今回は、仕事があって参加できなかったので、チョット寂しかったかな?(*^^;)

皆美館の「家伝鯛めし」
ごはんに鯛のそぼろやその他の具をのせて
ダシをかけていただきます
<二日目>
目覚めると、今日も抜けるような晴天です。
お天気がいいのはいいけど、「お天気」→「陽射し」→「日焼け」→「シミ」の連鎖におびえる私は
朝のうちに「堀川めぐり」に乗りましょう、と提案しました。
軽快な船頭さんの説明を楽しみながら、
「橋くぐり」で低くなる船の屋根に感心しつつ、お堀を一巡り。
「裏庭」の代わりに「裏堀」になっている川べりの家々を楽しみました。
お城の石垣に、その部分を築いた人が、自分の「しるし」に△や□を刻んでいるというのも
お堀巡りの船からしか見えません。
昔も今も、人は自分の存在を主張したいものなのですね(^^;
 ***
さて、船を降りた後は、そびえたつ松江城を横目で見つつ、お堀の北側へ・・。
お城にあがるのは、想像しただけでヤメにしたくなる暑さだったんですよ(笑)
お堀の北側は「塩見縄手」という武家屋敷の一帯で、
ここにまず和子さんの見たい美術館「田部美術館」と
私の入りたい美術館「松江北堀美術館」があります。
というわけで、別行動・・・
ペコーは私と一緒に「北堀美術館」へ。
こんなことできるのも、身内で行ってる気楽さです^^;

「だいたい30分後にね」ということでしたが、私以上にマイペースのペコー@B型(笑)
八雲の記念館と旧居も見ると言うペコーに合わせて、北堀美術館を出た私たちですが、
ペコーは八雲記念館の資料の全部を丹念にじっくりと見て歩きます。
時間なんか全然気にしてる様子はありません(爆)
こんなことなら、ペコーだけ八雲のほうへ行かせて、私はもっと北堀美術館にいたかったわ・・と
思ってしまいました(^^;
(しかも、和子さん@B型も、30分と言ったことなど忘れてしまったように
田部美術館から出てきませんでした・・・)



お昼は当然「割子そば定食」
そば茶メシもついてます^^

このあたりのお蕎麦は、
蕎麦の実を甘皮まで挽きこんで製粉するので
色が黒っぽいのですが、
香りがいいです
やっと合流した私たち、
「昨日のお詫びに、もんど校長にお酒を送りましょう」というわけで、酒屋さんへ。
おいしそうな地酒をもんどさんに送りましたが、あいにく試飲は、やっていません。
ガイドブックを見ていたペコーが、
「『約30種類のお酒すべて試飲できます』だって!ここへ行こう〜〜!!」
・・・・・・もしかして、うちの娘は「酒豪」の素質十分?(^^;;;

結局、その後、カラコロ工房など行って、ペコーのいう酒屋さんへは行けませんでした。
でも、その夜泊まった松江温泉「なにわ一水」で、
また飛び切りおいしいお料理と、あれこれの地酒を少しずつ頼んで、ペコーも満足^^
ここのホテルは、女性に限り、好きな浴衣をどうぞ♪と何種類も用意しています。
露天風呂もあって、お部屋も全室、オーシャン(?)ビュー♪
松江に行ったらオススメの旅館ですよ^^
<三日目>
今日もまたとびっきり良いお天気!
今日は、和子さんは予約しておいた重要文化財のお茶室「菅田庵」の見学へ。
その後、「明々庵」というお茶室も見るという予定です。
私のほうは「ルイス・C・ティファニー庭園美術館」で
ティファニーのステンドグラスやテーブルランプが見たい・・。
というわけで、再び、別行動。
今日はペコーは和子さんと共に行きます。
どうやらペコーは、母の趣味は少女趣味と思っているフシが・・・・;

ルイス・C・ティファニーは、入館料¥2,000−(!)という高さです。
でも、どうしても見たいし・・と行ってみました。
入り口から花があふれ、「庭園美術館」の名に恥じない素晴らしい庭園が広がります。
宝石で有名なティファニー一族の、ガラス芸術の巨匠、ルイス・Cティファニーの作品も
とてもすばらしく、
わざわざ彼の教会用のステンドグラスを飾ったチャペルまであります。
冷房完備のガラスの回廊から庭へ出るとその向こうに
丹精こめた花が咲き乱れる温室が続き・・
午前中の3時間ほどではとてもとても「ゆっくり見る」ところまでいきませんでした。

それにしても、ここは、新しい観光スポットとして売り出し中だからか、
観光バスの多いこと多いこと!!
どーみても、ガラスなんか全然興味がなさそうなおじさま方が
「ふーん・・すごいモンなんやろなー、これ。
わしら見てても、ぜ〜んぜん、エエとも思わへんけど」(なぜか関西弁^^;)と
豪語しながら、わやわやと通ります。
もうちょっと静かにしてくれたら、もっと雰囲気いいんだけどねえ・・と思ったのはσ(^^;だけかしら?

で、最後の方は駆け足で温室を通り抜けて、
かわいい循環バスで、松江駅へ。
約束は12時半でしたが、誰も駅にいません・・・
と、携帯が鳴って和子さん
「お昼食べてるんだけど、ペコーの頼んだドリアがこないからもうちょっと待ってね^^;」
・・・・・はいはい、じゃあ、私はその間におみやげを買いましょう。
おみやげは当然、「不昧公お好み・若草」と
ペコーいわく「うなぎパイのパクリ?」(-。-) の「どじょうすくいパイ」
そして合流した私たちは、まるでビデオの巻き戻しみたいに
伯備線でえっちらおっちらと岡山へ・・そしてその駅を再び駆け足して、
新幹線に乗りました。

はあ、夢のような楽しい三日間でしたね♪また行きたいね^^ と、
3人で話す足元の袋には、それぞれお好みの地酒もしっかりと・・・・・(爆)
3人揃って「マイペースB型」の旅、きっと他の人も一緒だったら
イライラさせちゃったかもしれないですね(≧∇≦)


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(注:2008.4月現在  ルイス・C・ティファニー美術館は閉館しています)