行ってきました♪こんなところ(*^^*)

はなのおでかけリポート

☆2006.5.20(土)〜21(日)

☆黒部峡谷トロッコ列車と立山黒部アルペンルート、バスツアー参加の旅

「一度、黒部ダムへ行ってみたい」
と、だんなさんが言うので、調べてみましたが、個人で行くには、ものすごい手間と時間と費用がかかりそう・・
というわけで、半分、諦めていましたが、お手軽なバスツアーにそのコースを発見!
時間に追われて忙しいかも・・喧しいグループと一緒でウンザリかも・・と危惧しながら、とりあえず参加してみました。
いざ、北アルプスで森林浴!?

第一日目(5月20日) 【黒部峡谷トロッコ列車】
<梅田集合:7時30分>バスツアーの朝は早いです。
絶対に雨だろうという予想に反して、朝、カーテンをあけたら何と!快晴の空!!なんて幸先のいいこと♪と
勇んでリュックをかついで出かけました。
集合場所へ行って、点呼を受けた今回の参加者、よく見ると8割がた、私たちのような年代のご夫婦、残りは男性同士のグループか若い人です。
「食べ歩き」でも「食べ放題」でも「温泉三昧」でもないバスツアーは、オバサマには人気がないのかな?

と、それはさておき、バスは予定通りの時刻に出発。名神〜北陸道と走りましたが、滋賀県〜福井県あたりから、だんだんと雲行きが怪しくなり・・
日本海に沿って走る頃には本格的な雨降り。やっぱりなー、という心境です。
でもガイドさんは気の毒がって「お天気が良ければ、敦賀湾が見える頃です」「お天気が良ければ・・」と・・・お疲れさまです(笑;)

宇奈月駅13:11のトロッコ列車に乗車
車中で昼食を取り、
宇奈月温泉の、トロッコ列車の乗り場に着いたのは、午後1時前。
5時間以上、バスで走った計算ですが、これ、早い方らしいです。
だんなさん、人の運転は楽だ〜、と思い切り寝てました。(もちろん、私も(^^ゞ)

5月の雨のトロッコ列車、
寒いかなあ、とあれこれ考えて準備万端。
Tシャツ+カーディガン、上からウィンドブレーカー、
そして、足元が冷えると思って、レッグウォーマー。
首が冷えたら寒いので、マフラー代わりの日本手拭。
・・実は、貼るカイロも潜ませていたのですが、これは出番がありませんでした。

(新山彦橋)
走り出すと、雨も小降りになり、「新緑の光ふりそそぐ黒部峡谷」のつもりが深山幽谷の風情に・・
でも逆に雨のおかげで、湧き立つ雲が美しい風景を作り出してくれました。
(宇奈月ダム) (新柳河原発電所:古城をイメージさせる建築) (宇奈月から柳橋にかけての景観)
ところで黒部峡谷は、明治以前には「奥山廻り役」という山林監視役のみが入山が許されていた場所で
長さ86km、標高差3000mという急峻な地形のため、一般の人にとっては「魔の山」とされていたそうです。
明治以後、探検家たちの手によって、その姿が徐々に知られるようになると、今度はその豊富な水量や急流が水力発電地として着目されるようになり
大正時代から電源開発のために開発されるようになりました。
といっても、発電所建設のために必要な資材を運ぶ道もなく、そこで考え出されたのが、「黒部軌道」、今の黒部峡谷鉄道の最初の姿です。

そのほんの数十年前には、鎖国で、ちょん髷を頭に乗せて、わずかな明りで暮らしていた日本が
大正時代から昭和にかけて、「電気のために」とこの断崖絶壁に鉄道を建設し、ダムを築いたということを考えると
今、科学技術が格段に進歩・・などと言っていますが、いつの時代にも、日本人ってすごいんじゃないの!?と思ってしまいました。


列車からは、こんな可愛い仏様も見えます。
(写真中央右・赤い着物の仏さま)
と、いっても、これ、実は天然の岩。
仏様に似た形をした岩で、
かつて上流の黒薙温泉に湯治に出かける人が休む茶屋がこのあたりにあって
入山者が旅の安全をこの石仏に祈願したとか・・

そして、その黒薙温泉は、黒薙駅の近く、この石の段々を上がっていくとあるそうです。
立札に「600m先」と書かれていましたが、山道の600m・・案内のパンフレットには「徒歩20分、峡谷最古の露天風呂」と書いていました。
そこが宇奈月温泉の源泉だそうですが、行ってみたいような、最初から諦めてしまうような・・・^^;












さて、この温泉の登り口を過ぎて、列車はどんどん進みます。
(後曳橋:あまりの谷の深さに思わず後ずさりしたとか・・) (観光だけに使っているのではありません) (出し平ダム)

ところで、トロッコ列車の走る真横に、
「冬期歩道」と書かれたコンクリートの壁があります。
これは何かと思ったら、
冬場、雪が積もってトロッコが使えない間、
宇奈月〜欅平間の往来は
このコンクリートの向こうのトンネルを使うそうです。
もちろん、総延長20km余りを歩いて!
お仕事とはいえ、頭の下がる思いですね。



もちろん、単線ですので
途中の駅で、すれ違う列車を待ちます。
そして、これは観光用ではないトロッコ列車
両側の風景に見とれたり、
夢中で写真を撮ったりしている間に・・
(黒部第二発電所)
列車は、「鐘釣駅」に着きました。
終点はまだ先の欅平ですが、
私たちはここまでです。

(万年雪展望台もありました
駅からよく見えるところに
「黒部の万年雪」がありました。
夏も溶けない雪です。
でも・・
あんまり綺麗じゃないですね(^^;
鐘釣で帰りの列車を待つ30分余り。ツアーのお客さんは、あっちこっちをうろうろ。
でも何しろ『峡谷』なので、歩くにしても狭いところです。列車が着くと、駅付近は、川沿いに行く人戻る人で、ごった返します。
こういうあたり、ツアーで行くと、ゆっくりできなくて、ちょっとつらいところですねえ。
(温泉の足湯 お天気が良かったらねえ・・) (駅のお土産屋さん) (実に素朴な鐘釣温泉)

さて、時間になって、再びトロッコ列車に乗車。
来たときと同じ風景なんですが、やっぱり、綺麗ねえ!すごいねえ!と言ってしまいます。
上り列車とすれ違うときは、なんとなくお互いに手を振ってしまいます。
「良い旅を!」と言いたい気分になるのが日常を離れた旅の気持ちですね。

下っていく途中で、突然、雨があがり、
ぱーっと陽がさしてきました。
まさに「新緑の光ふりそそぐ黒部峡谷」です。
明日のお天気は期待できそうかな♪


宇奈月駅で待っていたバスに乗り、小一時間で、
私たちは今夜のお宿・白馬へ到着。
明日は、朝8時出発で、いよいよアルペンルートへ。
早く寝なくちゃ・・呑み過ぎないように、
(・・・と言いつつやっぱり、郷に入っては郷に従え(?)
白馬錦を少々、およばれいたしました、ハイ・・(^^ゞ)

第二日目(5月21日) 【立山黒部アルペンルート】へ続く