行ってきました♪こんなところ(*^^*)

はなのおでかけリポート

☆2004.5.1(土)〜2(日)

☆木曽・鳥居峠と奈良井宿、寝覚ノ床


<旅程1.藪原〜鳥居峠〜奈良井>
<旅程2.奈良井宿>
鳥居峠から下りてきて、奈良井の宿に入ったのは、
結局夕方5時前になりました。
峠から来て最初に目に入るのは、鎮神社。
疫病を鎮めるために建立された神社ですが、
鳥居峠の登り口にもあたるため、
旅の安全祈願を祈った旅人もたくさんいたことでしょう・・・
八重桜が満開でした。
鎮神社から町へ入ると、
まだ陽も残る夕方5時。

都会なら夕方5時といえば、
まだまだこれからの時間ですが、
ここ奈良井は、もう日の終わりの時刻。
既に到着している旅行者たちが
寛いだ姿で、そぞろ歩いています。

そろそろ、お店に燈が灯ってきました。



                     奈良井・鍵の手

さて、旅といえば旅先の美味しいものを食べるのが楽しみの私とだんなさん、
まずは五平餅、そして信州蕎麦・・
宿の夕飯までにこれをクリアしようとしたのですが・・
どこのお店も既に「本日終了」!

峠で時間をかけすぎたせいか、
都会時間に慣れすぎているせいか、
お目当てのお蕎麦屋さんに
ふられてしまいました(涙)
そして、唯一あいていた
(というより、片付け始めていたのに無理やり)
五平餅を焼いてもらったのが
ここ、駒屋さん。
(どうもありがとうございました!m(__)m)

奈良井の五平餅は、
私の知っている小判型でなくて、
まん丸な五平餅でした。
(あ、写真・・!と思ったときにはもう食べ終わってました(^^;)
3種類の味噌ダレをつけてもらって、
とりあえず満足♪

お腹もいっぱいになった私たちは、今夜のお宿、「津ち川」さんへ向かいました。
民宿「津ち川」玄関
津ち川さんは、
他の奈良井の家同様、
間口が狭く、奥が細長い建て方です。
これは、京都と同じで
間口の広さに税金がかかったため
家はみな、
こんな建て方になったそうです。
奈良井には他に
、江戸時代から続くというお宿もあります。
完全にレトロな気分にひたりたい人は
そんなお宿もいいかも?

でも
寝るときはやっぱり
明るい普通のお部屋がいいよね、
と私たちはお宿を決めたのですが・・

津ち川さんは
そこここに、季節の花が入り
漆びきの廊下も心地よく
古い宿場町を訪ねるという旅気分を
損なうことなく気持ちよく泊まれるお宿でした


美味しいお料理をたくさん出していただき、
ゆったり足を伸ばして木のお風呂につかり、
旅の一日目は大満足の内に終わりました・・

今度、奈良井に行くときにも
やっぱり、このお宿にお世話になりたい、
そんなふうに思わせてくれるお宿でした^^
そうそう・・忘れてはいけない、
奈良井のこの、夜の名所!
(いやもちろん、昼間も見られますけど^^;)
見事な木曽ヒノキの太鼓橋「木曽の大橋」です。
奈良井川にかかるこの橋は、
春から秋まで、このようにライトアップされて
とても美しくその姿を浮かび上がらせています。

・・・5月のこの時期も、
夜は冷え込んで、駆け足ススメ駆け足モドレ、で
橋を往復してきましたが(笑;)
さて一夜明けて、5月2日。
この日も朝から良いお天気です^^
昨日は、お蕎麦屋さんと五平餅しか眼に入らなかった私たち、
今日はちゃんと宿場の中を見て回ることにしました。
で、まず気がついたのが、この「屋号」↓
この屋号は、お商売をしてるしてないに関わらず、全部のおうちについています。
昔は「苗字」がなかったので、全てこの屋号が代わりをしていたそうな・・
今でも、「○○さん」という苗字よりも「□□屋さん」という屋号の方が
どこの誰かよくわかる、というお話。
でも、ここのおうちは↓ なんて呼ばれているんでしょうね・・?(^^;
そして屋号の表札よりも
もっとすぐに気がつくのが、
これ「水場」です。
上町・中町・下町、と大きく三つに分けられる
町のあちこちに、
こんこんと水が溢れる水場があります。
まさに木曽の豊かな水の恩恵を
この目で見ている感じです。
・・などと細かいことを書きましたが、
奈良井は妻籠よりももっと規模の大きな宿場です。
通りも広く車が行き交うためか、車の通行を遮断している妻籠が町ぐるみテーマパークというイメージなのに対して
奈良井は、現に今もここで人の暮らしが営まれているというもっと活き活きした何かを感じられます。
その昔、奈良井千軒と謳われたその頃の空気を感じられるような何かが・・。
そしてそんな町だからこそ、
こんなふうに犬を連れてやってきたり→
こんなふうに↓バイクを連ねてやってくる旅人たちが
いるんでしょうね^^
漆器・地酒・骨董・和紙、染色、
町並みに似合うお店をそぞろ歩き、自分も宿場の旅人になったように楽しみます。
そして奈良井には、こんなお地蔵様もありました。
大宝寺というお寺の境内にある通称「マリヤ地蔵」です。
キリシタンご禁制だった江戸時代、子育て地蔵に見せかけて実は聖母マリアを祀っていたものだそうです。
見つかって、首は壊され、藪に捨てられていたのを昭和になってから発見したという・・
実はこういったマリア地蔵は、ここだけでなく各地で見つかっているようです。
信仰というもののすごさを感じてしまいますね・・。
さて、こうして宿場を端から端まで歩いて
奈良井を堪能した私たちは、
山・町、の次の旅程『川』へと向かうことにしました。
目指すは、
木曽川の名勝「寝覚めの床」です^^



<旅程3.寝覚めの床>
JR中央本線・奈良井駅

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