伝統の美 唐木

          工房 宮下唐木工芸
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日本において、唐木の歴史は古く、奈良時代に遣唐使によって持ち帰られた物の中に日本にはない珍しい木(素材)を使った製品等があって、この木をトウの木、唐木(カラキ)と呼んだのが始まりであり、海上交通の困難を乗り越えて持ち込まれた物です。
当初その量もごく限られた一部の人々だけのものでありました。江戸時代に入り唐木材はすべて長崎に運び込まれ、大阪の薬種問屋がすべてこれを引き受けたのです。
この頃職方の制度も整い唐木の職人も次第に増えて大阪は唐木の本場>となったのです
唐木は非常に堅い木質を特徴とするため釘は使えず、すべてホゾ組により組み立てられています。
仕上は木賊(トクサ)やペーパー、椋(ムク)の葉を使って丹念に磨き>上げたあと生漆により拭き漆を繰り返し唐木特有の優雅な輝きを出しております。
飾棚の技法

各部名称(茶棚・飾り棚)

継ぎ手
唐木は堅硬な材質のため釘は使えず主に以下のような継ぎ手により組み立てられております

柱の接合(右下図)

   ・ 留形三枚組
   ・ 剣留挟みホソ裏留接
   ・ 三方留三枚ホゾ
   ・ 三方留隠し三枚ホゾ

接ぎ板の接合(引出し) (左下図)

   ・ 留5枚蟻組接
   ・ 隠し留5枚蟻組接

二枚戸(観音開き)

二枚の扉に丸ホゾ(ダボ)を埋め込みアンド柱に、くさび形に作られた 栓 を叩き込む。扉は丸ホゾを支点として開閉する。
長年の使用に際し木痩せにより栓が緩み扉が外れ易くなる場合は、栓の先端を切り落とし調子を見ながら打ち込む事により固さを保持することが出来る。

扉が外れてお困りの方はトライしてみて下さい



「白書き」作業

木揃えの後、各部材にホゾ組み、留作りなど
基準となる白書線引きを行う。

「罫引」
「ホゾ穴つくり」
留台と留形

剣留挟みホソ裏留接の留突き作業


@ 留形をあてがい胴付き鋸にて留め切り
を行う。
A 剣留め雌側は叩きノミにより留とばし
を行う。
B 留形をあてがい突きノミにて正確に留突き
を行う。
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