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フラスコ苗を育てます 更新中

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失敗の原因と対策


 植え付け後の光が強すぎました。
 開花株と同じ照度では枯れました。
 今回は「植え付けて暫くの間」1000lx以下で管理しています。
 安定してくれば2000lx以下、単鉢に上げてからは5000lx以下で管理します。

 植え付けて半年後に5千倍希釈の液肥を与えたら根がダメ-ジを受けました。
 今年は100万倍希釈から様子を診ます。
 固形肥料は半年以降に少量与えることにしました。

 「フラスコ苗はナメクジの好物」
 ナメクジに入られると食害で全滅します。吊るすなどして防御が必要です。

 病気は納豆と石灰水でほぼ抑えることができました。
 今年はカビキラ-の殺菌殺虫効果をアイテムに加えてフラスコ苗を育てます。




昨年の失敗(例)

「夏越し後」のフラスコ苗の状態




「夏越しまで」は上手くいきました。

秋に単鉢に上げて5000倍希釈の液肥を与えました。→根がダメ-ジを受けました。
開花サイズと同じ場所で管理しました。→葉やけとなめくじの食害でほぼ全滅しました




植え付けの準備

乾燥納豆を作りました。
用意する物:納豆、ざる、布、ハンマ-

布を広げたざるに納豆を入れて雨の当たらない所に吊るしました。
夏は虫が集まるので冬に行いました。
1ヵ月もすれば乾燥収縮して硬くなります。
布に包んでハンマ-でたたいて解しました。
生の納豆は扱いにくいので乾燥しています


2023/1/23、9食分  乾燥中 2023/3/3乾燥完  ハンマ-で解す  乾燥納豆 


   植え付ける前に「なっとう菌」を繁殖させました。
フラスコ内は無菌状態、無防備です。
いきなり外に出すと「悪い菌」が付くかも、先に納豆菌を付けました。
フラスコに乾燥納豆を入れて1週間、納豆菌が繁殖してきました。
そろそろ植え付けられます。(1000lx以下で管理しました。)








           植え付けとその後の管理

(1) GS681 Rakuhoku  Auburn'SantaBarbara'×SH'Kyoto'
            2023/03/13


水を入れて軽く振り、傾けて苗を取り出しました。ミズゴケで根を包みました。 


鉢底網、其の上にパ-ライト→バ-ク(中粒)→ミズゴケを被せて植え付けました。


植え付け直後
2023/03/13

~1000lxで管理しています。
植え付けて1ヵ月
2023/04/20

~2000lx以下で管理しています。

植え付けて1年
2024/03/10
このままもう1年管理します。
~5000lxで管理しています。
   
植え付けすぐは「なっとう菌」、その後はカビキラ-&ハイタ-で細菌とカビ菌の侵入&繁殖を防ぎました。

植え付けて3ヵ月もすれば新根が動きます。
光も少しあてられるようになります。
一安心ですが、「ナメクジ」に入られると一夜で酷いことになります。

植え付けて3ヵ月で極々薄い液肥(100万倍希釈)を与えました。
少しずつ濃度を上げて1年後に3000倍希釈の液肥を与えました。
植え付けて8ヵ月で弱い置き肥を少量与えました。


 
  (2)GS675 Auburn'Knowl Delight'× Katsuragawa 'Canary'   
2023/02/20    


 濃い黄弁/赤リップの大輪花を狙った交配です。
 フラスコから取り出しミズゴケで包んで6号素焼き鉢に植え付けました。

植え付け直後
2023/02/20
植え付けて1ヵ月
2023/03/20
植え付けて1年
2024/03/10
   
植え付け後の管理はGS681と同様に管理しています。

 
   
(3) GS685 Katsuragawa 'Canary'× Sumiyosi 'Wakan
a'
2023/03/25 


濃い黄弁/赤リップの大輪花を狙った交配です。
フラスコから取り出しミズゴケで包んで6号素焼き鉢に植え付けました。
植え付け直後
2023/03/25
植え付けて1ヵ月
2023/04/20
植え付けて1年
2024/03/10
   植え付け後の管理はGS681と同様に管理しています。



フラスコ苗の生育状況
 2024/03/25

フラスコ苗を1年育てました。
1年後に10芽残れば「まあまあ」なのでですが・・・。


Auburn'SantaBarbara'×SH'Kyoto'



Auburn'Knowl Delight'× Katsuragawa 'Canary'



Katsuragawa 'Canary'× Sumiyosi 'Wakana'




生育に有意な差がでました。

条件が同一でないので「参考までに」ですが・・
原因について考察しました。


   夏越しの位置関係

置いた位置で残存数に差がでました。

「夏栽培」 幼苗は~5000ルクスが目標です。
太陽の位置と方角で5000ルクス超える「時間帯」がありました。

『 リカステの幼苗はすごく光に弱い』

  判っていたはずなのに、また失敗をしました。 


   



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以下はうんちく






 1-4病害虫対策


今年はカビキラ-の殺菌殺虫効果を加味してフラスコ苗を育てます。

春先から秋に注意すべき害虫は
「なめくじ」と「スリップス」「葉もぐり蠅(含むコバエ)」です。

「なめくじ」
植え付けて直ぐの苗はやわらかく「なめくじ」の好物、食害で大きなダメ-ジを受けます。

→吊るすなど物理的に遮断します。

「スリップス」「葉もぐり蠅(含むコバエ)」
開花サイズの株近くで管理すると「そこが感染源」になります。
「なっとう」は誘因になります。
スリップスに噛まれた傷が病因になります。

→次亜塩素酸ナトリウム溶液10(ppm)で駆除できるかを検討しました。

 
スリップスは細長く腹に縞模様があります。、羽は4枚、2本の触覚、6本の足。
「葉もぐり蠅(含むコバエ)」はずんぐりとして目が赤いのが特徴、どちらも2~3mmです。

カビキラ-を600倍希釈すると次亜塩素酸ナトリウム濃度10(ppm)です。
害虫を見つけたら噴霧します。
ここまで薄めると人体への影響は少ないですが、マスクをして吸わない様にします。
スリップスは(即効性ではありませんが)駆除できる様です。
「葉もぐり蠅(含むコバエ)」を殺すまでの効果はありませんが、動きが遅くなり暫く飛べなくなります。

実験結果
少し効果があるようですが濃度10ppmでは効果不足です。
市販の薬剤「ベニカ×スプレイなど」の方が断然強力です。
濃度を上げる実験は健康上の懸念で止めました。
殺虫は「市販薬剤で駆除」にしました。



 (2)春/夏の栽培環境

 
4月末から5月初旬に外栽培を始めます。
注意すべきは

(1)害虫、特に「ナメクジ」と「スリップス」です。
「ナメクジ」は鉢を吊り下げて防ぎます。それでも粘液を糸の様に伸ばして上から下りてくることがあります。
月に1回は石灰水を潅注して駆除します。
「スリップス」は産み付けられた「卵から幼虫/成虫のサイクル」の遮断が重要です。
石灰水の潅注と市販の薬剤スプレ-で駆除します。
フラスコ苗へのオルトランの散布は未検討です。

(2)光の強さです
4月末~6月中旬の季候はフラスコ苗の生育に適しています。
注意すべきは光の強さです。この時期は~3000lxレベルに遮光します。
強い光に当てると枯れます。

(3)肥料です。
化成肥料、特に濃い液肥は与えません。
有機肥料も害虫を誘引するのでお勧めしません。
この時期の施肥は今年の検討項目です。

実験しています。
適宜、なっとうを10粒追加します。
100万倍希釈の液肥を与えました。(2023/5/11→問題なし)
10万倍希釈の液肥を与えました。(5/22、6/04→問題なし)
10万倍希釈の液肥+100倍希釈 のカビキラ-混合液を与えました。(6/11→生育良好)
5万倍希釈の液肥+100倍希釈 のカビキラ-混合液を与えました。(6/25→生育良好)
5万倍希釈の液肥+100倍希釈 のカビキラ-混合液を与えました。(7/02→生育良好)
液肥は7/02で中断
石灰水潅注(2023/07/11→問題なし)
100倍希釈 のカビキラ-を潅注&散布しました。(2023/7/19、7/30→問題なし)
乾燥なっとう10粒追加しました。(7/22→問題なし)
100倍希釈 のカビキラ-を潅注&散布しました。(2023/8/6、8/16→問題なし)
石灰水潅注(2023/8/24→問題なし)
5万倍希釈の液肥+100倍希釈 のカビキラ-混合液を与えました。(09/9→問題なし)
100倍希釈 のカビキラ-を潅注&散布しました。(2023/9/21、10/07→問題なし)
1万倍希釈の液肥+100倍希釈のカビキラ-を混合液を与えました。(09/26、10/03、10/11→問題なし)


(3)秋/冬の栽培環境
 
10月から室内栽培です。
10/18 200倍希釈のハイタ-(300ppm)を与えました。(問題なし)
10/24 100倍希釈のハイタ-(600ppm)を与えました。(問題なし)
10月26日 置き肥を与えました。
遅効性の固形肥料をハサミで4個に切断。
お茶パックを小さく切って肥料を包みました。
1鉢に6~8個を与えました。(観察中)

   

  10/29 5000倍希釈の液肥料を与えました。(問題なし) 
11/05 1000倍希釈のハイタ-(60ppm)を処理しました。((問題なし)
以降、親株と同様に月2回の1000倍希釈したハイタ-を処理しています。(問題なし)
2024/02/13 4000倍希釈の液肥を与えました。
2024/02/17 4000倍希釈の液肥を与えました。((問題なし)
2024/02/23 500倍希釈したハイタ-を「洗い流しなし」で処理しました。(問題なし)
2024/02/26 4000倍希釈の液肥を与えました。((問題なし)
2024/03/07 500倍希釈したハイタ-を「洗い流しなし」で処理しました。(問題なし)
2024/03/10 3000倍希釈の液肥を与えました。((問題なし)
2024/03/15 3000倍希釈の液肥を与えました。((問題なし)
2024/03/21 500倍希釈したハイタ-を「洗い流しなし」で処理しました。((問題なし)
2024/03/25 3000倍希釈の液肥を与えました。((問題なし)
2024/04/06 1000倍希釈したハイタ-を「洗い流しなし」で処理しました。((問題なし)
2024/04/08 6000倍希釈の液肥を与えました。((問題なし)
2024/04/17 3000倍希釈の液肥を与えました。(問題なし)
2024/04/28 6000倍希釈の液肥を与えました。(問題なし)
2024/05/05 3000倍希釈の液肥を与えました。(経過観察中)





       以下実験中










                                                    




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