勾当内侍(こうとないし)の墓
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堅田の集落のはずれ、琵琶湖大橋には近いところの小さな神社内に、「勾当内侍の墓」というのがある。
内侍は南北朝時代に北朝方の足利尊氏と戦った南朝方の新田義貞の妻。義貞が形勢不利のため、南朝の拠点を越前に移す時に、この妻を堅田に残した。越前での「藤島の戦い」で義貞が戦死したのを聞いて、琵琶湖に身を投げたという。
それを哀れんでで堅田の人たちが塚を築いた。百五十年後、今の場所に移転。
説明板には「塚」と書いてあるが、石を数個並べただけのもの。これは今まで見た、塚とか墓のうちでも最も粗末なものだと思う。その後足利の天下になったせいで、目立つようなものはできなかったのだろうか。哀れを誘う。 |
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