◆◇◆◇◆◇タイ航空◆◇◆◇◆◇

=バンコク行きの飛行機の中でみかけたおっさんのこと=

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そのおっさんは、強烈に登場しました。

早い目に機内に乗り込み、片付ける荷物もない(旅支度参照のこと)私はシートに座って次々と通り過ぎる人間ウォッチングをしていたところ
45リットルペール用ゴミ袋=青=
に荷物(というよりはゴミ)をいっぱい詰めたヒゲぼうぼう、白髪交じりの髪の毛ポニーテイルのおっさんが入ってきました。

おっさんのゴミ袋は通路につっかえて通れなくなり、とうとう破れてしまいました。

おっさんの機内持ち込み許可された45リットルゴミ袋より、わたしの不許可のキャリーバッグのほうが絶対に小さいと思います。旅支度参照のこと

そのおっさんは、通路をへだてて私の斜め前へ座ったので、5時間のフライトは(正確に言うと途中でインド人とおしゃべりしたので3時間くらい)ぜんぜん退屈しませんでした。

話がそれますが、私が英会話堪能で話に花が咲いたのではなく、インド人が日本語堪能だったからおしゃべりが続いたのです。

おっさんのデイパックには汚い運動靴がぶら下がっており、45リットルのゴミ袋の中には水筒や空き缶、壊れたラジオなどがつっこんでありました。

そして、破れたゴミ袋がラゲッジボックスへと消えた時、やっぱりわたしのキャリーバッグの方が小さいのにと思いました。

おっさんはスチュワーデスに水を所望しました。

水筒に満々の水をです。

スチュワーデスさんも、ペットボトルをそのまま渡したりはしません。500ml入りのミネラルウォーターがきっちり水筒に入りました。

着陸後には、新しいゴミ袋も所望しました。ラゲッジボックスのゴミ袋を取り出すときに、さらにやぶけて移動不可能になったからです。

そこで、デイパックを背負いながらの会話におっさんの正体がやっとわかりました。

僻地へボランティアに行くのだそうです。運動靴も使い古しでしたが、もっていけば必ず誰かが欲しがるし、ノートやペンまでたいがいのものは帰国時に置いていくのだそうです。

見直しました。りっぱな人でした。

・・・タイした国だよTHAILAND

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