ここ一月あまりの間、小さな恋をしていました。
妻が亡くなって以来、まさかこんなに早く僕の心が動かされる女性が現れるなんて思ってもいませんでしたが…。
結局、形も成さないまま終わってしまいましたけど。
その間、妻に対する罪悪感のようなものと、いまだ妻を思う気持ちの強さと、それでいてまた恋が出来る自分への驚きと、それに伴う喜びと切なさと、そして、現実的な問題としてはまったく踏み出せそうにない自分の心持と、様々な思いに揺れました。
人はちょっとしたきっかけと出会いさえあれば、新しい自分を見つけたり、視界が開けたりするもんなんだとしみじみ感じました。
今はまだ突然に訪れた小さな恋を失ったばかりなので、胸が痛苦しいのですが、さばさばもしてます。
この1年数ヶ月の間、周りの親しい人たちに甘えながら心のリハビリを公言して好き勝手してきた僕ですが、そろそろちゃんと前を向こうって、そう確かな気持ちが芽生えてきました。
小さな恋といえば思い出すのがMISIAの1stアルバムのなかの『小さな恋』という曲。数ある彼女のメジャーな曲の中にあっては、あまり目立たない曲だけど、僕の中では『EVERYTHING』よりもずっと好きな曲です。その詞の中に書かれた女の子のなんといじらしくて可愛いこと!
最近アニメ化されただけでなく、近々映画化もされることも決定した『ハチミツとクローバー』、通称ハチクロが面白い♪
登場人物のそれぞれが、それこそ小さな恋、揺るぎない愛を抱きながらも、当人たちの思い通りに決して事が運んでいかないもどかしい恋模様が、仲間として過ごす青春の一瞬の輝きの中で、時にコミカルに、真摯に描かれています。
自分の中の好きだという感情に正直であればあるほど、思い合うこのなんて難しいことか。そんなことを改めて思い出させてくれる、少々乙女チックな漫画です。
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