第一章   ある男の軌跡パート1
この物語は、ある男がダイエットにより89キロから61キロまで落とした
軌跡を描いたもので、本人が語っているんだから実話である。

第一部
  進化への道  はやく人間になりたーい!!
あれは
21歳の熱い熱い夏であった。

あのときの俺は自分に自信がなく、何をするのもだるいって感じで、

ボーっと毎日を過ごしていた!!
体型は見るからに
・・・、それも野豚じゃなく、家畜の豚ってかんじだった。

そりゃそうだ!!何もせんとアイスやら甘いものを際限もなくバクバク食ってたら

豚にもなるさ!!

しかも色が白いから
白豚って感じだったんじゃーーー!!

そして家族も友達も俺の体型を見てみぬ振りをしていた。

しかーーーし天は俺を見捨てなかった!!

あるとき、エロ本目的で入った本屋で、何気に取ったマッチョな兄ちゃんが写っている雑誌。

それこそが天の啓示!!

その一冊が俺を
人間への進化の道!!ダイエット道に駆り立てたのであった

第二部  死ぬことと見つけたり!!

俺は、一章で天から与えられたその一冊を夢中で読んだ!!

そこには、デブにとっては、トラの穴にも劣らぬ
恐怖のダイエットが載っていた!!

その内容とは、普通の人間には簡単なことで、まず一日一万歩以上歩きそして、朝ご飯と

晩ご飯を逆転させる、しかもその食事を2割も、残すと言うものであった

おっ・・・・おそろしい・・・・!!!

デブに食事制限をしろとは、・・・・・

これぞまさに・・・・死刑宣告!!

ところがまたもや天は俺を見捨てなかった!!

当時俺は、大好きな漫画
花の慶次を読んでいた!!

そしてその原作を書いている隆慶一郎さんの小説も愛読していた!!

隆さんの小説の一つに


死ぬことと見つけたり!!

というものがある!!

その主人公の生き様に俺はほれていた!!

彼の生き方とは

人間
覚悟を決めればなんでもできる!!

男だったら、
死ぬ気になってやってみろ!!

そして、
人生一度限りなのだから自分の好きなことをやって死ね

というものであった。

俺はこの主人公斎藤杢之介の言葉にしびれてしまった。

俺も漢だ死ぬ気でやってやる
と心に誓った。

この方法をやり始めてから
二週間で三キロ体重がおちた

そして、一ヵ月後には84キロにまで減った!!

しかし・・・・・。

その後2ヶ月間この方法を続けたのだが、
現状維持が精一杯であった。

痩せなかったです。

なぜなんじゃーーーー!!

(実はダイエットはここからがしんどいんです!!)

ここでのポイント!!

朝ご飯をしっかり食べて、昼は,8ぶん目、

夜は六分目ぐらいにしよう!!


間食は、避けてよう、だけど、我慢しすぎるとしんどいから

1週間に2回は自分へのご褒美としてすきなものを食べてよし!!

第三部 忍び寄る恐怖!悪魔の囁き!
現状維持を保っていた俺だが思いもよらぬ
悪魔が俺に近づいてきていたのだった!!

そう、俺と同じように豚であった友人である!!

が痩せはじめたのに脅威を感じ始めた友が、俺の邪魔をしはじめたのだ!!

アイスをうまそうにむさぼりくい


さらに飲みにいっても俺の大好きな油物ばっかりを頼みやがったのであった。


また遊びに行ったら必ず
コーラを飲み物に出すという念のいれよう、

ちきしょーーー!!

そこまでやるか?

おかげで、
リバウンドしてしまうとこだったぜ!!

しかし俺は負けなかった!!逆にやつが俺の家に遊びに来たときは

嫌味のように
飲み物はウーロン茶で、
食べ物は玄米ご飯と野菜中心


の食事を出してやった!!

このお互いの嫌がらせによって俺たちは暗黙の停戦協定を結び

無事事なきを得た!!

ちなみに奴は現在
100キロを超える

立派なに成長したのはいうまでもない・・・・。

天罰じゃおらー――!!

第四部 動かないデブはただの豚!

第一章で紹介したとおり,食事制限だけでは限界があった。

宮崎駿の映画、紅の豚の豚も言っている。

飛べない豚は、ただの豚だと!!

それと同様に、

動かないデブは、ただの豚だーーと!!

というわけで、俺は、84キロとなった体重をより減らすために、

更なる修行にのめりこんで行った。

食事を制限するだけで減らないなら,どうすればいいのかと考え、

わらにもすがる思いで、

もう一度,あの本を読んでみた(第一章で読んだ本)!!

そこには、次のステップとして,


筋肉をつけろー!!



その瞬間、まるでブッタが悟りを開いたときのように

俺の頭の中には

稲妻が走り、新しい世界を垣間見た気がした。!!

そうか?だから
筋肉マンは、食っても食っても太らないだー――!?

その本によれば,筋肉はエンジンと同じで、脂肪をエネルギーとして、

活動するとあり,とくに、マラソンとかで使う持久系の筋肉を発達させることにより

太りにくくなり,さらに痩せやすくなると書いてあったのだ。

おお、これこそ永遠の真理だ!!

筋肉マンさいこーー!!
ついでに中山きんにくんもサイコ―!?
第五章 己の敵は己の心? 

第四章でダイエットの極意を悟った俺は、

自らを追い込むために、デブにとっては死ぬより過酷な筋力トレーニングを

始める事にした。

その内容とは、

腹筋20回×3回、背筋20回×3回 腕立て伏せ20回×3回

そして,毎日、15分歩くことにした。

人間様には簡単に思えるこのトレーニング、

俺たちデブには
地獄のトレーニング!!

最初はほんとにしんどかった!!逃げ出したかった!!

しかし俺は自分に負けたくなかった!!

宮本武蔵丹波文七も言っている!!
  己の敵は己の心!!
あきらめない人間に敗北はない!!
敗北とは自分の心が折れることだ!!

そうだ!!負けてたまるか!!俺は人間に進化するんだ!!


俺は
ロッキーのテーマをかけながら、がんばった。

俺はロッキーになるんだ――――!!そしてスターローンのようにAVに出演するんだ――!!

そう心に誓っていた!!

運動量を増やすため、
階段なんか絶対に使わなかったのに、意識的に

階段などを利用しAV男優になることを心に誓った!!

その結果!!

22歳の夏までに、75キロまで,体重を落とすことができた!!

かの有名な
天帝ジャコウ様も言っている!!

機械なんかに頼らず、


動け!!動け!!動けーーーー!!


天帝さまと女の子は暗闇とデブは、
嫌いジャ ――ア――!!


俺たちに、妥協という文字は無い!!

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