仔細は知らない。が、知らなくても怒りがこみあげてくる局面もある。足を切断しなければ救助できない(救助のため足を切断する必要がある)とは何たる言い草か。倒壊したビルの瓦礫の下敷きになって何時間後かは関係ないだろう。即時救出しないと命がもたないというのであれば一考の余地はあるだろう。瓦礫の除去が難しく時間がかかる、あるいは近場のビル倒壊もありうるので足を切った方が手っとり早いということなら論外。
被災現場で当人に切断を確認したと現地救助隊はいうが、切断後に何をいっても後の祭り。救助が遅れれば身体も疲弊し思わぬ事態になる危険もあるとどこかでわかっていても、よくぞ助けてくださいましたとは到底いえない。「生きています。それだけ伝えたい。」という健気な発言にいっそうやりきれなさが残る。
もし、たらは憚られるとしても誤解を恐れずいえば、もし日本の救助隊であったら、「救助のため足を切断します」というだろうか。救助に必要な機械や道具、手段をあらゆる角度から迅速に練って、どこも切らずにしかるべき方法で瓦礫を取っ払うはずである。東京消防庁、自衛隊などにはそういう訓練を受け、こういう表現は適切でないとも思うが、高度な技術を体得した人たちがたしかにいる。日本の優秀な救助隊に1分でも早く救助にあたってもらいたい。
政府の対応は国の如何を問わず迅速ではない。早急にと掛け声を唱えはするが声だけ。まして民主党政権である、外務省、防衛省など各省の連携プレーはお世辞にもうまくいっているとはいえず、いい意味での上意下達は開店休業、被災者家族搭乗予定の政府専用機は離陸しても家族は置き去り、ようやくニュージーランド南島に緊急救急隊のみ到着したそうである。
地震の第一報が入って何時間たったのか。効き目のない経をぶつぶつ唱えるだけなら九官鳥でもできる。桟敷席に連座する面々、国会で答弁するかわりにテレビカメラに向かって般若心経でも唱えたまえ。
現地救助隊もヘボ、政府民主党もヘボ。いつの世もヘボが多いと悲惨な結果に至ることは、時代な表現とは思うが、論を俟たない。金券一郎画伯や鳩ぽっぽ画伯が描いたボタモチは腹の足しにならず、カダフィ大佐はリビア全世帯(リビアの人口は約650万人、同居者多数ということで世帯数は100万戸ほどか)に400米ドルの一時支給を決めたらしい。どさくさにまぎれてというほかないが、画伯らのモチまき人気取り・子育て支援をまねたのかしらん。
何をいいたいのかよくわからない野田財務相は紙芝居屋で修業するのが望ましい。仙谷某は郷里徳島に帰って、片腹痛い自己弁護士業のかたわら木こりに精をだすのがよろしかろう。伐採したヤナギは中国に貢げばよい。剣が峰で立ち往生するばかりの菅大僧正は西国八十八カ所遍路の後に叡山・千日回峰行を。
ま、ヤブ政権にかかると国も沈む。昨年9月以来、内外で大きな出来事が次々と勃発しているというのに小沢一派、内輪もめに血道を上げている場合か。ヤブヘボの闊歩はこの世の障碍、尻尾を巻いて即刻退場すべきであると書き記しても八つ当たりにならないと思うのだけれど、倒壊した建物に取り残された人たちに生存者がいるよう一縷の望みを託します。
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