4月11日未明、衛星放送テレビ局・アルジャジーラに送られた声明文によると、イラクで日本人3人を拘束したサラヤ・ムジャヒディンと称する武装グループは、24時間以内に日本人人質3人を解放するとのことである。声明文は以下の通り。(原文はアラビア語) 
  
      『  慈悲あまねく神の名の下において 
  
 日本政府が3人や日本の国民を気にかけない、かなしい状況のなか、われわれがイラク国民のためにどうするかを考えるときがきた。高慢な日本政府の指導者はブッシュやブレアの犯罪的なふるまいに従ったまま考えを改めず、自衛隊を撤退させようとしない。 
  
 米国は広島や長崎に原子爆弾を落とし、多くの人を殺害したように、ファルージャでも多くの国民を殺し、破壊の限りを尽くした。ファルージャでは、米国は禁止された兵器を用いている。 
  
 われわれは外国の友好的な市民を殺すつもりはないと全世界に知らせたい。なぜなら、われわれはイスラム宗教者委員会がわれわれに殺害をとどまるようもとめたことを今晩の報道や特別の情報源から知ったからである。 
  
 われわれは親愛なる日本の民衆に対して、日本政府に圧力をかけ、米国の占領に協力して違法な駐留をつづける自衛隊をイラクから撤退させるようもとめる。神は偉大なり、勝利の日までたたかいはつづく。 
  
    ヒジュラ暦 1425年サファル月19日  西暦 2004年4月10日 
     
          サラヤ・アル・ムジャヒディン  』 
  
  
 24時間以内に同胞が解放されるとすればこれに勝る朗報はないのだが、声明文の信憑性が裏付けされたわけではなく、人質解放についても不確定要素がのこっており予断をゆるさない。だが、この声明文は良きにつけ悪しきにつけ論議を呼ぶだろう。    
      
   (04年4月11日午前7時02分脱稿) 
 |