2004.7.14 霧に霞む鈴鹿尾根

 滋賀県も梅雨明け発表が今日にもありそうである。 本日は暑くなりそうなので午前3時過ぎに家を出発した。 前方、東南の空に鎌のように細い月が輝いている。後で調べたところ月齢は26.4であった。もう直ぐ朔(新月 月齢:29.5)である。 何故か今まで山で迷う時は、朔の時が多いような気がするので最近の山行きは朔の日は避けている。 山の夜道は月明かりでも結構明るく、目が慣れてくればライト無しでもゆっくりと歩けるものである。 鎌のように細い月の右下にひときわ輝いている星を見っけることが出来る、明けの明星と呼ばれている金星である。 釈迦は明けの明星が輝くのを見て真理を悟ったとあるが、凡人は何も悟ることなく綺麗だな・・・と思った。

茨川林道は通行止めと看板が出ているので、仕方なくクラ谷沿いの国道R-421を進み、地図を見ながら適当な所より古語録谷に降りる。 しかしながら流れは細くポイントが少ない。 又、源流といえども国道より簡単に入渓出来るので足跡が入り乱れている。 試しに竿を出したが小さな岩魚が釣れたのみであった。 ムダ骨を折ったなーと思い、早々に撤退して神崎川に行き先を変更する。  但し、一つだけよいことがあった。国道R-421を歩いていて例の青い大ミミズの死体が転がっていたのだ。 たぬきやカラス等の小動物に捕らえられたのであろう傷だらけの死体である。 このものにも白い筋があるのでシーボルトミミズではないのだろうか?  でも結構鈴鹿山地のあちこちにいるものである。 

渓は減水で簡単に渡渉は出来るが当りが無い、たまにあれば殆どアブラハヤである。しかしながら思い切り竿を振れるのがよい。 しかし、これでもう直ぐ夏休みをむかえて、渓が銀座通りと化してしまうのか? と思えば何となく寂しいものである。 釣り人のシーズンが終わり。 自然派志向のキャンパー、登山者、沢登り、その他無目的の無法者の天下となる。

あまごと岩魚と翌檜
愛知川源流釣り記録
040730