2004.6.2

神崎川

 瀬戸峠を越えてくる道と林道が交わる所に車を止めた。木の階段を降り始め案内板があるところで右折し、天狗滝経由広沢方面の山道をゆっくりと歩く。 ゆっくりと歩くのには訳がある。 渓に降りる山道一杯に落ち葉が積もっており、フエルト底の渓流靴では非常に滑りやすいのである。特に下りは細心の注意が必要である。 朝日が差し込む木立の中を黙々と歩く、気温17℃、無風 歩を進めるたびにざく・ざくと足音だけが耳に入る。 静寂そのものである、小さな峠を二つ越えると微かに聞き覚えのある渓の流れ音が突然聞こえてきた。思わず立ち止まり、にやりとしながらその方向へ耳を向ける。 今日も良い日であらんことを念じながら・・・   もう六月、木々は緑を増しウグイスはホーホケキョウと正調に歌い上げている。来週あたりに入梅宣言が気象庁から発表されそうである。山道の脇にはコアジサイが咲き始めた。

渓は減水気味で徒渉は楽であるが、アマゴの姿が見られないのである。徒渉すると一度や二度はアマゴが走るのものであるが・・・ 当たりが全くないので無理してたるみ迄流すと確実にアブラハヤが釣れるのである。この渓は枯れてしまったのだろうか?・・・

帰りの山道でこの時期にしては遅咲きの銀竜草を見つけた。 今年は草花の咲きが例年より一週間ほど早いと云われており、シャクナゲは咲き終わり見ることが出来ない。同時期に咲き、僅か7-10日間しか姿が見られない幻の花を見られたことは非常に幸せである。

あまごと岩魚と翌檜
愛知川源流釣り記録
040619