吟は
 心の泉なり


     哲泉流宗家
       黒川哲泉 


佼泉詩吟教室

目    次
 1.詩吟とは
 2.詩吟のルーツ
 3.詩吟の魅力
   更なる興味:声量アップと
     カラオケ、漢詩の自作
 4.詩吟の効果
   身心の健康に・・・
 5.漢詩の魅力
   先哲の心に触れる・・
 6.漢詩の歴史
   中国詩と日本詩
   詩とは心のことである・・
 7.漢詩の読みと通釈例
   歴史・達観・教訓・自然
 8.入会案内
  哲泉流の魅力
   ご入会について
   詩吟・詩舞教室
 9.掲 示 板
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1.詩吟とは  

    詩吟は漢詩に独特の節を付けて発声し、 漢詩の心を最大限に表現しようとす
  る、日本が誇る高雅な伝統芸能です。 喉や頭声だけでは吟詠の詩心表現はで
  きない。胸筋や背筋、横隔膜から腹・腰に至るまでほぼ全身の筋肉を共鳴体とし
  て使う必要があります。そのためには姿勢、呼吸法、意識を集めるなどの「技術」
  が必要です。このため、その発声は肉体芸術とも言われています。

    
    漢詩は永い歴史の洗礼を受けた古典文学です。 俳句と同じように、極めて少
  ない文字で多くの事物や感情や思想が盛込まれていて、 読めば読む程 言い知
  れぬリズム感と、何かジーンと胸を打つのを感じます。   
  漢詩に対する理解は、そのまま吟じる興味につながり、また次第に吟詠の深みと
  もなって現れるもので、 詩と吟とは本来密接不離の関係を保ちながら相互に磨
  かれてゆくものであるといえます。
 
    漢詩に対する思いと効用について、野末陳平著の「人生の無常を楽しむ術−
    40歳からの漢詩−」の「はじめに」の部分の抜粋をリンクページで紹介する。
                                          

    詩というものは、人の心を耕しその感情を豊かにするもので、これから養わ
  れる情操こそ、人間形成への母体であり、豊かな人生への無限の財産となり
  ます。
 
  漢詩を好きになり、そして吟ずることを通じて、詩の心にふれながら貴方の人生を
  大いに励まし満してくれるものであるといえましょう。

2.詩吟のルーツ 

    詩吟の歴史をたどると、平安中期の頃の漢詩や和歌の宮廷歌謡 「朗詠」であ
  ると言われています。
    江戸時代になると、徳川五代将軍「綱吉」が、湯島に昌平坂学問所を開き、諸
  藩の秀才を集めて全寮制の教育を行った(現在の東大の前身)時に、 漢詩の講
  義で、学生達の興味を引くため、 漢詩に「ふし」をつけて読んで聞かせたのが今
  日の詩吟の始まりとなったと言われており、ここで学んだ学生達は、やがて諸藩
  に戻って藩校の教師となり詩吟を広めたと言われております。
  また広瀬淡窓(1782〜1856)が私塾「桂林荘」の塾生に歌わせた吟法が広く継
  承されてきたとの説もあります。 幕末においては、作詩した者が自ら吟ずるなど、
  悲憤慷慨・士気高揚を図り、 明治維新の大業遂行の原動力の一翼を担ったとも
  言われています。

  桂林荘雑詠諸生に示す(一)
                広瀬淡窓

  道うことを休めよ他郷苦辛多しと
 
  同袍友有り自ずから相親しむ
 
  柴扉暁に出ずれば霜雪の如し
 
  君は川流を汲め我は薪を拾わん

 
 
  通 釈


 ・他郷へ出ての勉学は辛い等というものではな
  い。
 ・着物を共にする友達が出来、仲良く暮せるか
  らだ。
 ・朝早く柴の扉を開いて外に出れば、雪のよう
  に霜が降りて冷たいが、
 ・さあ朝餉の支度だ。君は川に水を汲みに行け
  、僕は薪とりに行く」の意
 









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