ｂｙ きよ
沙羅は相変わらず「飛びつき」が直らない。
このところ思うことがあり、またまた「しつけ」について考え出した。
獣医さんの近くに犬が集まる公園があって、
沙羅はここへ行くのをとっても楽しみにしていたのだが、
沙羅の「飛びつき」がひどすぎるため、
みんなに相手にしてもらえなくなり、足が遠のいてしまった。
「迷惑を掛けないように」と思いながら、
少し離れたところでただ沙羅と二人で遊んでいるだけなら、
わざわざそこへ足を運ぶこともないか・・・
と思った。
その公園はうちからは少し離れたところにあり、
沙羅があんまり喜ぶので車で通っていたのだ。
思えばこの公園では随分みんなに迷惑をかけてしまった。
先日、あるホームページを覗いていて、
「犬を公園で遊ばせる迷惑」を書いたページを見つけた。
その公園は最近「ノーリード禁止」になったらしいのだけれど
そこにはまるで沙羅の事が書いてあるんじゃないかと思った。
公園締め出し要因 その１・・人に飛び付いて服を汚す。
その２・・子供を追いかける。
その３・・お弁当を食べている人のところへ行き、おねだりする。
その４・・他の犬のおもちゃを奪い、破壊する。
これらは全部、沙羅がやってしまった事のある迷惑ばかりだ。
その公園に行き始めた頃は、ただ沙羅がかわいくて、
他の犬と一緒に楽しそうに、それはそれは生き生きと、走り回っている姿が見たくて、
忙しい毎日の中で、ただ沙羅のありあまるエネルギーを
発散させてやることに追われていた。
もちろん沙羅が何かしでかす度に、
子供がいるところでは放さない。とか、
お弁当を食べてる人を沙羅よりも早く発見する。とか、
私もそれなりに学んで行ったのではあるが・・・
沙羅がやっと少し落ち着いてきて、
あのころ見えなかったものが、だんだんと見えるようになってきた。
事が起こってからでは遅いんだね。
あの公園が犬禁止にならなくて良かった。
ご迷惑をおかけしたみなさま・・・本当にごめんなさい。m(__)m
犬のしつけに関しては、いろんな本を読んできたつもりではあるが、
未だに沙羅を徹底してしつけられないのはなぜだろう。
と、言う疑問に
なんとなく最近答えが出た。
それは「私の性格」のせいである。
「犬は、リーダーに従っているときが一番幸せなのだ。」
「犬に対してはきちんとリーダーシップをとってやらなければならない。」
「犬の要求に応えてはいけない。」
「犬の散歩ではなく、飼い主の散歩に犬をつき合わせるのである。」
これらはみんな「しつけの本」に書かれていた言葉であるが、
これらをみんな実行しようとすると、
犬に対してかなりの支配力を持たなければならない。
イヤな言葉で言えば、
「自己中心的さ」・「傲慢さ」が必要なのではないだろうか
う〜む・・・・
私はきわめて「不器用」な人間である。
「犬に対して」と「人間に対して」の区別が
つかなくなってしまいそうな気がする。
これは、「言い訳」だ。すべて「言い訳」だ。
沙羅をちゃんとしつけられない「言い訳」だ。
だけど「言い訳」でかまわない。
私は人を仕切るのが苦手な人間なのだ。
だからつい沙羅とも対等になってしまう。
それはそれでよいではないか。
と、開き直る。
今でも沙羅は別の公園で犬たちと走り回り、
とてもしあわせな毎日を過ごしている。
幸い、この公園にはほとんど人がいないし、
人がいたとしても 沙羅は昔みたいに
知らない人にまで飛び付いては行かなくなった。
もちろん、
時々は沙羅を呼び戻して、「コイ」の練習をしたり、
「モッテコイ」をしたり、しつけの方も少しずつするようにした。
犬同士遊ばせることについては、賛否両論あるようだが、
私はそれがよくないことだとは思わない。
沙羅も昔ほど、自分から犬に遊びを仕掛けては行かなくなった。
今は他の犬から仕掛けられて一緒に走り回っている。
そんな風に、年齢とともに自然に、
ハチャメチャな部分が、少なくなってくるのではないだろうか
自然に・・・自然に・・・
おおらかな気持ちで犬を育てよう。
飼い主がぴりぴりと神経質になると犬も神経質になるし、
怒鳴ってばっかりいると犬も吠える。
暴力を受けると、犬も人を噛むようになる。
と私は思う。
ただ、人に迷惑を掛けてはいけない。
沙羅の「飛び付き」はやっぱりなんとかしたい。
先日実家の兄にお願いして、沙羅が飛び付いたら叱ってもらうようにした。
今までは沙羅の愛情表現に、兄は「よしよし」だったから。
しつけ第一日目は、まずまず成功。
まあ気長にやりますか
あんまり「おとなしい犬」は、つまんないでしょ？
これも「言い訳」
でもオーライ！
さあ今日も楽しい散歩に出かけよう。
沙羅の笑顔を見るために。
たくさんのワンに笑顔を・・・
