2002.10.20〜21
雨のキャンプ

奈良県から三重県への トンネルを抜けると、だった。


は予想していたけれど、
「もしかしたら曇り時々雨くらいで済むかもしれない。」
という、わずかな期待を抱いて出かけたのだが、

期待はみごとに裏切られ、キャンプは2日間とも
に見舞われた。


気分はいまいち盛り上がらないが、
大杉谷の雨はなぜか「泥んこ」というイメージとは違っていた。
濡れてもさらりとしていて、
沙羅がそのまま車に乗り込んでもあまり気にならない。

なぜだろう?




今回はのため、ほとんど寄り道をせず、
家を出て約4時間で大杉谷に到着した。


ごく最近ギターを買って、朝からそれを触っていた(弾くというのにはほど遠い)
ため、家を出たのは10時位で、2時頃の到着でした。

途中でコンビニ・おにぎりを仕入れ、運転しながら・・・のお昼ごはん。


川沿いの公衆トイレに立ち寄る
(川でしたのではありません)

それにしても広くてきれいな公衆トイレだ。
いつも感心する


うるさく騒ぎっぱなしの沙羅を降ろして、少しうろうろ


だねー

やなあ・・・


同じ事を何度も沙羅にぶつぶつ話しかけて、
さあ 出発!

ダムへ続く道を走って、キャンプ場への道に
近づいたとき、後ろからジムニーが付いて来たのに
気が付いた。

「ここだったっけ?」と一瞬考えて、
ちょうど、曲がるときにクラクションを鳴らされたので、
「私の運転がトロいせいだな。」と
いつものように納得する。


けれど、道を曲がってもずっとその車は付いてきた。

「管理人さんかな?」


キャンプ場に着くと、その車は横に並び、
そして

「サラちゃ〜あん!」
えらい明るい女の人が車の窓から顔を出した。


あっ

かあちゃんさんだ!

ネットでお知り合いになった「MORNIN’club」のかあちゃんさんと、
今日はここで一緒にキャンプの予定だったのである。
「かあちゃんさん」と「とーちゃんさん」は昨日の夜からの2泊3日だ。

ですねー」

でしたねー」

「遠いところよく来てくださいました。」

大阪の人なのに、なぜかここがかあちゃんさんの地元であるかの
ような挨拶だった。

沙羅は、大喜びで走り回った。

ミックもフリスもメイも・・・・


積極的に挨拶に来られると、沙羅は尻込みしてしまう。
フリスの歓迎に、沙羅はシッポを巻いて逃げ回っていた。

かあちゃんさんはとても明るい人だ。

お二人はバンガローに泊まられていて、
ほんとは「ご一緒に」と誘われていたのだが、
「テントで寝ます。」とお断りしてしまった。
(日頃一人に慣れているので、誰かがいると眠れないからだ。)

屋根のあるテントサイトにとーちゃんさんが案内してくれた
「じゃあ買い出しに行って来ますね。」
「4時半くらいにもどってきます。」
と言って二人とワン達は小さな車に乗り込んで、行ってしまった。

沙羅はその車を途中まで追いかけて行ったが、
あきらめてもどってきた。



テントはすぐに張り終えた。
時間は3時にもなっていない。

4時半まで何すんべ?

とりあえず、できたテントに入って寝袋に潜り込み、
少し書き物を始めたら、眠くなってきた。

ウトウト・・・

気が付いたら4時だった。

ごそごそと起き出し、雨の散歩に出かける。

あたりは薄暗くなり始めていた。
前に行ったことのある大杉の神木を見に行ってみる。

ふ〜ん

・・・・・


キャンプファイアーの広場に行ってみる。

ふ〜ん

・・・・・・


雨だとどうしてこんなに気分が乗らないのだろう。
沙羅はどうなのかなあ


やっと上にあがってくる車の音が聞こえた。

かあちゃんさん達が帰ってくると、急に賑やかになる。
今日は貸し切りなので、ワン達はみんなノーリードで走り回った。

とーちゃんさんは炊事場でお鍋の用意。
かあちゃんさんはかまどで火を起こす。

うむ


なぜか役割が反対のような気がするが・・・

とても手際がよく、私がぼーっと突っ立っている間に
すぐ晩ご飯が始まった。
沙羅はかまどの上に登り、食べるものを物色し、とーちゃんさんの邪魔を
しては叱られている。

ほんまに
しつけのなってない犬だわ


フリスやミック達はみんな大人しくしてるのに
沙羅だけウロウロして落ち着かない。

私一人だったら、きっと大人しくしている(たぶん)んだが、
人がたくさんいることが嬉しくて仕方がないらしい。

   
でもかあちゃんさん達はとてもやさしかった。



   
  ミックちゃんとフリスちゃんです     ハスキーのミックス、メイちゃんです


それぞれに好みのお酒を飲み、お鍋を食べ、おしゃべりが盛り上がった。
「宴たけなわ」・・・である。

私ととーちゃんさんはどんどん、「たけなわ」になっていたが、
かあちゃんさんの一言でお開きになる。

そうだね飲み過ぎたら明日遊べないもんね。


すごすごとテントに帰って寝るとする。


おやすみなさーい

とーちゃんさんの
「新聞社もクリーニングも産業はみんな無駄な部分で生まれてるのに、
管理されて無駄を省かれていくとなんか、おもしろくなくなってくる。」

そんな言葉がいつまでも耳に残っていた。



の音は一晩中続く




2時半頃トイレに行って、
お腹が減ったのでおにぎりを食べた。

おや?めずらしく沙羅が起きてこない。

そう思っておにぎりを平らげたあと、ごそごそっと
やっぱり起きてきた。

ざんねーん 遅いわ

もう一度寝直す。






朝だ

やっぱり
だ。

「明日は止むかも?」
という昨日の期待はみごとに裏切られる。


さっさと起きてテントを片付ける。
時間は6時半



またもやかあちゃんさんが火を起こして、
とーちゃんさんが炊事場
おいしそうな雑炊が出来上がった。




もらったおやつをみんなに取られないように、かまどの上で食べる沙羅



そのあと、宮川の「フォレストピア」にみんなで出かけ、
川で遊んだり、アスレチック広場で走り回ったりした。
残念ながら雨だったので、写真は撮れなかった。

雨が降ると人が出て来ないので、犬連れにはいいのだが・・・

ノーリードの沙羅は、私の行く方を先読みして
どんどん走って行くのだが、沙羅の姿が見えなくなると
どうしようもなく不安になる。

これは、私の「トラウマ」である

また誰かのべんとーを狙っているのではないだろうか?
誰かがおにぎりを食べたりしてて、沙羅が迷惑を掛けているんじゃ
ないだろうか?
食べ物を持っている人に、飛び付いているのではないだろうか?



そんなことばかり考える。

だから、駐車場に帰るとき、沙羅をさっさとリードにつなぐ。


さて、

ここでかあちゃん達とはお別れである。

いろいろお世話になりました。
m(__)m

挨拶をして車に乗り込む。
黄色いかっぱを来たとーちゃんさんが、
「気をつけてな」
と言った。

さよならーーーーっ



帰りはひたすら車を走らせる。

は止み始めていた。


高見山トンネルを抜けて、菟田野を抜けて、
明日香も横目に見て通り過ぎる。

奈良公園のシカも見えた。
寄ってみたかったけど、きっと犬はだめだろう。

奈良の市街に入って、ミスタードーナツに寄る。
キャンプとか山の帰りってなぜか食べたくなるのよね


再び24号線に入ったとき、
左下に、広い芝生が広がっているのが見え
た。

あそこ・・・なんだろう? 行ってみよう


指示器を出して道を逸れる。

で、しばらく道をさがしてぐるぐる走っているうちに
どうしようもなく眠たくなった。


行き着いた先のお寺の塀の横に車を停めて、
いきなり大口開けて爆睡する。

沙羅も後で寝ていた。



約1時間経過。

すっきりと目覚める。


再び芝生の広場をさがして走る。


そこは平城宮跡だった



     

門だけが残っていて、あとは広大な芝生の広場だった。

「犬は入ってもいいのだろうか?」それが一番最初に気になったが、
「犬の放し飼い禁止」とあるので、伸縮リードをつけて沙羅と散歩する。


     

ほんとうに広い!!

     
沙羅もうれしいらしい


     
約1時間をここで過ごし、


そのあと24号線に乗り、6時頃帰ってきた。



おわり




次の日は仕事だったが、「頭上に広がる青空」がどうしようもなく恨めしかったぞー