2002.12.20

「化粧」について


私は「すっぴん愛好者」である。
基礎化粧品の類は持っているが、
ファンデーションとかチークだとかは持っていない。

 
もちろん化粧下地も・・・


「口紅」・・・そうだ
「口紅」は友達が新婚旅行に行って買ってきてくれた
サンローランの奴を時々流しの下で見かける。
(いかにも「口紅のニオイ」がするやつだ。)



この40年の間、
一度も化粧をしたことがないかというと、そうでもない。

今はどうなのかわからないが、田舎の学校では、
高校を卒業する前に「化粧の講習会」たるものが開かれ、
田舎の会所(かいしょ)で資○堂のお姉さんに化粧の仕方を
教えてもらった。

その時、試供品なども一応頂いたように思う。

「高校を卒業して社会人になったら、お化粧するのが女性の身だしなみだ」
と、教えられたような気がする。




高校を卒業して、就職して、二十歳くらいの時は、
お出かけする時だけしていた
たぶん


「日焼けはお肌の大敵ですよ」とか言われて
近くに資○堂のお店があったので、そこのお姉さんと
仲良くなり、定期的に化粧品を購入していたような気もする。




それが



だんだんと




化粧をする回数が減ってくると、化粧品も減らなくなり、
久しぶりに開けてみるとファンデーションが固まっていて
ひび割れになっていたりするようになる。



それでもそのころは、
私はジャズダンスやら、タップダンスに夢中になっていて、
舞台に上がるときだけ、
年に何回かだけ、化粧が必要だった。


しかし、
そのたびに新しい化粧品をそろえるのも馬鹿らしく、
基礎化粧品を買った時などに、おまけにくれる「試供品」で
その場をしのいでいた。





私の周りの「社会人女性」を見ていると、
皆、月に何万円かのお金を化粧品にかけ、





 
顔に下地を塗って、
ファンデーション、チーク、アイシャドーを施し、
アイライン、マスカラ、口紅を塗ってご出勤。



そして、


家に帰ってきたら

またそれを

「クレンジング」というもので
丁寧に落とす。


肌に残っているとよくないというので、
きちんとと落とさなければいけないのだ。



そして


また次の朝

下地・ファンデーション・チーク・アイシャドー
アイライン・マスカラ・口紅・・・



帰ってきて

クレンジング



次の朝起きて


下地・ファンデーション・チーク・アイシャドー・・・・



延々と、つづく・・・


女である限り





これが身だしなみだと言うのだ。




なぜ?




一体



いつから?


だれが?



そういう取り決めを?




なぜ?

「夜に落とすもの」を朝に塗る?

なぜ残ると肌によくないものを塗る?



肌に良くないといえば、口紅はごはんを食べるとき、
ごはんと一緒に食べているのではありませんか?

食品添加物は出来るだけ止めようと言いながら、
口紅は食べてもかまわないの?





そこまでして
自分を飾りたいか?



「美しく見られたい」



それは女の永遠の願いであろう。



それはそうだろう。


こんな私だって、
鏡を見て、「顔色が悪いな」と思えば、
なんとなく余計にゆううつになるので、
鏡を見ないようにするか、あるいは

色つきリップを付けてみたりする。

けれど

ファンデーションはなあ・・・





普段ずっと化粧をしている人は、
「化粧をしないと人前に出られなくなる」と言う。



それほど自分の顔に自信がないか?




もちろん

私の顔がきれいだと言っているのではない。

決して、ない。
(沙羅と写ってる私の顔を見ればわかると思う)



しかし


しかしだ。




男の人の顔を見てみよう。



道を歩いている人。

テレビに出ている人。



化粧なんかしていないけれど、
みんなそれなりにいい顔をしているとは思わないか?


私は「人間の内面がその人の顔をつくる」と
信じている。


いい人生を送っている人はいい顔になるものである。

(ちなみに私は、選挙投票も立候補者の顔で決める)

内面が美しい人は顔も美しい。
(時々見誤ることもあるけれど・・・)



別に、化粧をしている女の人が間違っていると
言っているのではない。

お化粧の上手な人は、やはり見とれてしまう。
「美しく飾りたいという」気持ちが前面に出ているから
それだけ一生懸命になれるものがあるのはいいことだと思う。



しかし
それはそれとして







??




私は疑問を持ち続ける。





本屋さんへ行ってみると、
さまざまな女性向けの雑誌が出ているけれど


「すっぴんを推奨します」


という
意見や記事がないのはどうしてだ?







ほんとに
みんな


日本人みんなが


「化粧をするのは当たり前」



思っているのか?








とすると

「化粧をしない私」は、
「女を捨てた状態」であるのか?



うーーーむ(-_-;)




そして



はた



と気がついた。




「すっぴんを推奨します」

なんて特集をやって一体誰が喜ぶのか?








そうか!




女性誌でもなんでも 売れないとダメなんだ!


「宣伝して、物が売れて、経済が豊かになる。」


すべてはそういう「発想」で商売は、産業は成り立っているのだ。

そうだ!そして、
何も知らない国民はそういうメディアに踊らされている



だからなのか


!!


一銭にもなりゃしない
「すっぴん」が

話題にならないわけ



だいたい「すっぴん」の人が増えれば、
それだけ「化粧品が売れなくなる」って事だもんね




なるほど






自分に言い聞かせて締めくくる。






    






でもひとつだけ

歳を取ったら


確かめて見たいことがある。





80才までもし生きるとして、


20才からの約60年間



「すっぴんで通した人の肌」と、

「化粧をし続けた人の肌」




「紫外線を直に受け続けた人の肌」と

「皮膚呼吸を妨げ、有害物質を顔に塗り続けてきた人の肌」




60年経ったとき、

あるいは40年でも


そのとき


どっちが輝いて見えるのだろう?




80才の私のばあさん肌が「輝く」ということは
ありえないことかもしれないが・・・


一応

内面の輝きが顔に出るような生き方が
できればいいなと・・・・


真面目な話になってしまった(^^ゞ