8月13日キャンプに行く

 京都市内は今にも雨が降り出しそうな曇り空だったのに、花脊峠から向こうはあっけらかんといいお天気だった。

 10時頃キャンプ場についた。

 友達と、友達の知り合いのファミリーがいて、
私と大興奮の沙羅を出迎えてくれた。

 この「知り合いのファミリー」のお父さんは、
消防署におつとめで、なんと去年私が山の上で足の骨を折って歩けなくなったときに、
ヘリコプターで助けに来てくださった方なのだ。

 そのときのお礼もそこそこに、「焼きそば」と「冷や奴」と「おそば」のお昼ご飯をごちそうになった。

 キャンプ場のすぐ下は川になっていて、たくさんの人がデイ・キャンプや水遊びを楽しんでいた。

 私もすぐにテントを設置して、沙羅と水遊びに出かけた。

      

 今回もたくさんの写真を撮ったのだけど、
帰ってきて編集をするとき、うっかり
 ぱー (-_-;)

     
になってしまった。

         ざんねんである。

 友達と、その家族は、前日から来ており、
お昼ご飯のあと、さっさと片付けて帰ってしまった。友達は最初「二泊するから」と私を誘ってくれたのだけど、なんとそのあと無情にも予定を変更し、私と沙羅とを置いて帰ってしまったのである。  うらぎりものっ!!

 でも、まあ沙羅と二人のキャンプは慣れてるし、それに沙羅がその友達の車に飛びついて傷をつけてしまったという負い目もあるし・・・しゃあないか

 沙羅が大はしゃぎで車に飛びついて、傷をつけたとき、友達はすごく怒った。何もそんなに怒らなくても・・・と思ったけれど、大事にしている車なのだろうし、傷だらけの車に乗るのは誰だって好きじゃないだろう。・・・それもそうだ。これから気をつけよう。ごめんなさい
                        
                    

                                      

 このキャンプ場はテントサイトが6つしかない。
 私の他には一組だけのキャンプ客で、
もちろんファミリーである。

 友達が帰っていった後、沙羅と水遊びを堪能し(私も水着になって遊べればもっと堪能できたのだが)、ハイキングコースをすこし散策して、気が向いたらベッドに横になって本を読んだり昼寝をしたりして夕方まで過ごした。

 時間は5時半。
「お風呂は6時までだったな」
と、思い出し、400円を握りしめ、お風呂に向かう。
 帰って行った知り合いの人は、ぬるいお風呂だったとさんざん言っていたが、私にはちょうど良いお風呂であった。
 露天風呂もあり、けっこうリッチなお風呂である。
 「カラスの行水」のあと、テントに戻って晩ご飯の用意をする
     

 いつものようにバケツコンロで、バーベキューである。

 沙羅はすごく疲れたようで、車に入って寝てばかりいる。
 
一年前には、こんな事なかったのに・・・
 まるで疲れを知らないように一日中はしゃぎ回ってたのに・・・


 仕方ないので一人で食べる。

すぐにお腹はいっぱいになり、ビールもたくさん飲んで(昼間っから飲み通し)、いい気分に
なって来た頃、
 となりのテント・ファミリーが、河原でキャンプファイヤーを始めた。

 「カエルの歌」の合唱。
 
  かえるのうたがあ・・・きこえてくるよー
            
げげげげげげげげげげげ・・・・・・・


「静かな湖畔」の輪唱。

 
しっずかな、こっはんのもりのかげっから・・・

おばちゃんのガラガラ声が聞こえてくる。



  
なにがしっずかな湖畔だ。静かにせいっ!
 

 つづいて

 
つっきがあ でったでーたあ
つっきがあ でたあーーー

と、「炭坑節」が始まったことには、我慢できなくなった。

  こっちも負けじと大きな声で
かっこつけて、「えーごの歌」を歌ってやった。

  
why does the sun go on shining・・・why does the sea rush to shore・・・

 don't they know it's the end of the world・・・・


 
しまった!!

  これは悲しい歌。

   ちょっとだけ目頭がじんわりしてしまった。

     不覚であった。


 そのあと、またもや「えーごの歌」(なぜか悲しい歌ばかり)を2〜3曲熱唱したころ、隣のガラガラ声も止んでいた。

 なぜだろう。例えば、もっとたくさんキャンプ客
がいたなら、それほど気にならないことが、「私とあと一組だけ」という状況では、相手のことがとても気に障る。

 迷惑しているのが「私だけ」じゃなくて「他にもいる」という違いなのだろうか・・・?

 今夜の不愉快について考える。

 私の存在など、まるで無視(それもわざと)されているような気分だ。
 それが気に入らないのだろうか・・・?
 たまたま私の機嫌が悪いだけなのだろうか?

 考えるうちにぐるぐると酔いがまわってきた。
  
  よおし 寝るか。

時間は9時。

   なかなか良い時間だ。


「雨が降って濡れたら困る物は車に積んでねー」
と言う隣のおっちゃんの声に、

 そうかそうかと、こっちもベッドやランタンを片付けた。

  沙羅も車にしまって・・・

          おやすみなさーい