2002.2.27

インテリア

 
お風呂がきれいになって、新しい食器棚が来たら、
なんだかあちこちが気になって、

そして「インテリア」などというものに目覚めることになる。


部屋の隅々まで掃除して、
今までただ物を置くだけだった棚を
「飾るコーナー」などと決め、そしてグリーンや
ライトなどを買ってくる。



凝り出したら、しばらくハマってしまうこの性格。

お気に入りの椅子を捜して、毎日あちこち ほっつき歩く。


今まではどうせ沙羅に囓られてしまうのだから・・・
と、980円の背もたれのない「パイプの脚の丸椅子」を
使っていた私であるが、
今度は背もたれのついた、ちゃんとした椅子が欲しい。
もう、沙羅もいたずらをしなくなったし・・・



仕事が早く終わったら、
帰りに家具屋さんやインテリアショップを回り、
家具や雑貨を物色してくる。



久御山のとある「ホームファッションセンター」で
これだ!という椅子を見つける。

パイン材を使った椅子で、
他の凝った装飾を施されたものとは違う
素朴なその椅子を一目で気に入ってしまった。


「あの、これひとつだけ・・・持って帰っちゃだめですか?」


それはダイニングセットになっていて、
テーブルと椅子4脚の「5点セット」で売られていたものだ。


「お客様。こちらは展示品になっておりますので・・・」
「よかったら、お取り寄せいたしますので・・・」


と、渋る定員さんにしつこく食い下がり、


「わかりました。ではお好きな椅子をお持ちください。」
と言わせてしまう。


私の物欲は筋金入りだ。



意気揚々と車に積み込み、
家に運び入れる。

そして
不用意に入り口で壁にぶつけて、
お気に入りの椅子にキズを付ける。


しかし

私の物欲は筋金入りだが、
なぜか、キズなんかは気にしない。


車を初め、うちにある物にはたいてい
沙羅の爪あとがついていたり、
歯形が付いていたりする。

人によっては、それで
「物の価値が下がる」という人もいるが、
別に売るわけじゃないんだし、

私の「お気に入りの物」に変わりはない。

逆に、思い出がひとつ増えて「我が家のもの」に
なったということだ。



「お気に入りの物」に囲まれて暮らす
というのは、なんて気持ちのいいことなんだろう。



そして、もうひとつ、友達が来たときのために、
折りたたみの背もたれのある椅子を買った。

先日

友達が来て言った。


バラバラやん!


でもいいの

みんなお気に入りなんだから。



私のお店回りは、どんどん続く。

でも

へんだ。


家でゆっくりくつろげるように、
インテリアを揃えているのに、

ちっとも
家に居ないのはなんでだ?


沙羅もすっかり欲求不満で・・・


そろそろ落ち着かないと・・・