2004.5.5


結婚

前回この日記を書いたとき
私は、「ひとり」だと感じていた。
そしてそれが、「さびしい」と・・・



そして、約9ヶ月が経った今、
ずいぶんと自分の心境が変わっていることに気付く。


もちろん 自分を取り巻く状況も・・・

あれから、私は精一杯、誰かに向かって手を伸して、

そして、手が届いた。


私は、1人じゃなくなった。


そう

私と沙羅の二人っきりではなくなったのだ。


彼はまるで、私と同じ環境の中で育ってきたように
私と似ていた。

私の前で安心しきっている沙羅のように、
彼の前で私は自分が沙羅になるような気がした。

そして


いろんなことが、偶然とは思えない状況の中で
どんどん先へ先へと進んでいった。





もうすぐ、私と彼と、そして沙羅とみやちゃんとの
新生活が始まる。


彼がこの家に住むために、私は部屋を片付けた。

押入の物を放りだして、「要る物」と「要らない物」に
分けていく。


随分たくさんの「要らない物」が出てくるものだ。

そして、私はなんと今まで、「はかない夢」を求めて、
今となっては要らない物を買い求めてきたのだろう。


毎月届く通販ショッピング

中には袋を開けもせずにしまい込まれている物まである。


これを着て、どこへ行こう。
どんな自分に変身しよう。


「買い物」は、いつも「夢」に続くものであったのだ。



けれど、本当の「欲しかった物」を手に入れた今


実に、きれいさっぱり


欲しい物がなくなった。


「欲しい物がない」というのは、
なんて自由で幸せなんだろう。


けれど、逆に

「何も欲しい物がない状態」は、
「無気力感」をも伴うものである。


お金があんまり必要でなくなったら、
それほど稼ぐ必要もないし、

買い物に行っても楽しくない。


家でゆっくりと、掃除をしたり
ギターを弾いたり、
それから苦手だったはずの料理を作ろうと思ったり・・・

今、目の前にある「大好きな物」を
大事に大事に慈しむこと。


そういう生活がとても楽しいと感じる。


ああ

なんだか



しあわせだなあ・・・・・