2003.5.16

圧力鍋


この冬、通販で圧力鍋を買った。

実は、去年の春、朝作って、鍋に入れたままにした「肉じゃが」が
夕方にはもう腐っていて、一口も口に入ることなく「ゴミ箱行き」に
なってしまったという悔しい経験をした私。
「圧力鍋で調理して、そのままふたを開けなければ
雑菌が入らず傷みにくい。」
という情報を何かの雑誌で目にし、
これはっ!!
と思ったのである。

その上、圧力鍋はガス代も節約できるらしいし、
大事な時間の節約もできる。

なんと、良いことずくめではないか。


通販でのお値段は4980円であった。

これは通常の圧力鍋よりもかなり「お安い!」

これも購入の決め手となった。


2万も3万もするようなお鍋だったらきっと買わなかっただろう。


まずは、冬の定番「おでん」にトライ!


だしの味を決め、(もちろん市販の「おでんだし」)
大根、ジャガイモ、ちくわ、こんにゃく、ゆでたまご、ごぼ天
などなど・・・

適当に放り込んで蓋を矢印に合わせて閉める。

初めての圧力鍋は、かなり緊張した。
なんか「一歩間違えば・・・爆発しそう」
そんな雰囲気が、取扱説明書からも漂ってくる。

「熱い鍋の蓋を開けるときは、必ず冷たい水で冷やしてから・・・」
「だしは鍋の3分の2以上入れないでください。」
「圧力調整弁が詰まっていないか、必ず確認してから使用してください。」
などなど。。。


大丈夫なのだろうか・・・?



緊張すること約5分。



鍋の上に乗っているダルマのような弁の付け根から、
しゅ〜んと湯気が出始めた。

おでんのレシピは、
「圧力が上がってから約5分で火を止める」
とあるので、タイマーを用意する。


しかし、ここでもうタイマーをセットしていいのか、
いやまだだ。オモリが回り始めるまで待つのだ。。。


しゅんしゅんしゅんしゅん

しゅんしゅんしゅんしゅん・・・・


最初、オモリはゆらゆらと揺れているだけだったが、
やがてゆっくりと回り始める。

しゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅ・・・・・

そして、まるでコマのように勢いよく回り始めた。

よしっ タイマーセットだ。







じりじりじりじり・・・・

タイマーが5分を知らせる。

カチっ!

火を止める。


う〜む・・・


ほんとうにこれで出来ているのだろうか?


すこしオモリを触ってみると、
しゅーーーーーーっ!!

と勢いよく湯気が飛び出した。


うわっ!!







今夜はおでんはあきらめよう。


と、その日は別の物を食べることにし、
圧力鍋は次の日まで持ち越されることとなる。

 


そして次の日



おでんの出来は上々だった。


普通、煮物の大根というと、
回りは味が濃くて、中は少し薄いものであるが、
圧力鍋で作ったおでんの大根は中も外も同じ味であった。

その日から3日に一回はおでんを作る。


一人だと一度作ると3日は保つので、
要するに圧力鍋にはおでんがいつも入っている状態だ。
もちろん沙羅にもちょっとおすそ分けはしてやる。

そして、
おでんの季節も やがて終わり、

その次に圧力鍋で作る物は「洋風スープ」
ニンジンとカボチャとジャガイモとを
放り込んで、コンソメとセロリの葉っぱを入れて
蓋をして煮るだけ。

ジャガイモは皮だけ剥いて丸ごと入れる。
カボチャもニンジンもぶつ切りだ。
(沙羅が食べられないのでタマネギは入れない)


なんて簡単なのだろう。


その上圧力鍋のいいところは、
「ふきこぼれる心配が要らない」と
いうことだ。


今まで煮物をして、どれだけ失敗したことだろう。

「ふきこぼれ」はもちろんのこと、
香ばしい匂いがしてきたと思ったら
汁が煮詰まって焦げ付いていた。
なんて事は日常茶飯事・・・


そんな私にとって
圧力鍋は心強い味方である。

ただ

ガス代が節約できているのかどうかは
よくわからない。

煮物をする機会が増えた分だけ、
ガス料金も増えたような気がするが・・・

まあ いいだろう


圧力鍋さん

末永くよろしくね。





夏になったら何を作ろう・・・?