設立趣旨
キッズナビわかばでは、子どもが豊かで健康的に成長できるよう子育て中の親を支援します。
そのため、一時保育を希望する親と事前に登録している子育てに関心のあるボランティアとのマッチングによる保育活動を進めます。
また、子育てに関する講演会の開催等のほか、親子の交流を図るイベント企画を企画実施するとともに、海外への子育て支援にも努めます。
これらの活動を通じて、次の時代を担う子どもたちが、社会の一員として、一人ひとりが自分の家族と社会を大切に思えるよう、子青てを支援することで、子育てをしやすいまちづくりの推進に寄与することを目的として、社会的信用を得るため特定非営利活動法人を設立するものです。
組織の概要
(1) 会員
正会員13名、賛助会員9名、保育ボランティア64名
(2)保育ボランティア
現在登録している保育ボランティアは6⒋人、うち男性が2人です。男性は主に、小学1年の障害児童の学校への送迎を、車両を使って朝夕活動したり保育園等の送り迎えに従事。
役員等
役職名 | 氏名 | 所属 |
理事長 | 津田 仁 | 関西外国語大学教授 |
副理事長 | 髙尾千秋 | 元神戸大学大学院助教 |
副理事長 | 野澤征子 | 元大阪府警察少年補導職員 |
理事 | 西田吉男 | 西田心理研究所所長 |
理事 | 金澤栄子 | 保育士、認定子育てアドバイザー |
理事 | 安永美恵子 | 主婦 |
理事 | 岡本紀代美 | 主婦 |
理事 | 山田和子 | カズアート代表 |
理事 | 古田洋子 | 主婦 |
監事 | 鐡見雅弘 | 元摂南大学教授 |
理事長挨拶
このたび、ご縁をいただき、理事長に就任いたしました津田と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。
私はずっと子どもの教育に関わる仕事をしてきました。キャリアを高校の教員からスタートし、校長先生の仕事もさせていただきました。大阪府教育委員会には20年勤め、2016年から関西外国語大学にお世話になっています。
先日も教員をめざす学生に、よい先生ってどんな先生?と訊かれました。「子どもに好かれる先生」「子どもの心に火をつける先生」をめざしてほしいと話しました。そして「好かれる」「心に火をつける」とはどういうことか、それを「因数分解」して考えてみましょう、と問いかけました。その次に、よい先生になるコツは?と尋ねられましたので、「チャレンジ! ネバー・ギブ・アップ」「めあてをもって頑張ってみて、振り返って気づいたことを次のめあてにしてまた頑張る、これを習慣にすること。それと仲間とチームで仕事をすることで学ぶこと」と答えました。
少し前ですが、「2011年度にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう」という予測を米国の学者が出し、大きな反響を呼びました。グローバル化や高度情報化が一層進展するとともに、一方では人口爆発が懸念されているのに、もう一方では人口減少社会の到来が心配されています。先行きは不透明。しかも至るころに「分断」が生じていて、とても生きにくくなっているように思います。教育の世界では、大学―高校―中学校―小学校の間で問題がグルグル、グルグル循環していますが、学校の中だけではなく、地域社会や家庭とつながることで、問題を考えていくことがとても大切だと思ってやってきました。教育における「経済格差」と並んで「社会関係資本」の格差がもたらす問題を指摘し、それを「つながり格差」と呼んで、格差の縮小、解消に地道に取り組む人々にはたくさんのことを教えていただきました。「正解」が用意されているわけではありませんが、家庭・学校・地域社会の関係性を、点から線、幾本もの線からやがて面へと紡いでいくひとつひとつの活動、一歩一歩の積み重ねが、子どもとおとな、地域に笑顔を増やしていくことになるでしょう。
今回、図らずも“キッズナビわかば“の活動を通じて、みなさまとの新たな「つながり」が持てることとなり、とてもうれしく思っています。将来の子育て世代、そして教員の卵である学生にも関わりながら、微力ですが、「チャレンジ! ネバー・ギブ・アップ」の精神で、何かお役に立つことができれば、と思っています。
平成29年4月