少年犯罪

カエル うさぎ 猫 人の命

 うさぎや猫を殺す少年がいます。

 このような子供と、昔、カエルを殺した子供とは、うさぎとカエルの違いだけで
その行動の理由は同じです。

「子供は、時に残酷なものです」と、カエルを殺す子供の行動を、そのように言い表す人が
いますが、それは子供が思ったことをそのまま口に出してしまうことを言うのであって
カエルを殺すこととは意味が違います。

 そのような子供は、カエルを殺すことは「いけないこと」と分かっています。
 そして、かくれんぼや山の探検をしている時のような楽しさを感じているわけではありま
せん。

 自分の存在を否定し、弱者にする親から学んだ通りに、弱いもの、無抵抗なものの存在
を否定し、従わす強者の立場になろうとする行動を起こしており、そうして自分の中にある
人への不信、弱者にされる恐れから解放されたような満たされた感情、存在を得ようとし
ているのです。

 親からひどい虐待を受け施設にあずけられている子供が、ぬいぐるみや壁を殴り
自分の中にひそむ不安や感情の乱れを安定させようとする行動と同じです。
                                   
 そして、うさぎや猫を殺す子供とも同じであり、他の存在を弱者にし、自分が強者になろ
うとすれば、その命まで否定する行動を起こさないと強者という存在と感じられず満たされ
ないほど、親にひどい虐待を受けています。

 戦後日本は、いろいろなことを学び、経験しながら一般社会は徐々に正しい社会へと
生まれ変わってきました。
 上下関係が常識とされ成り立つ一般社会は、もうありません。
 
 しかし、個人レベルの社会は、特に親と子の社会では、いまだに上下関係という間違っ
た社会を築いている人が多くいます。
               
 そうして家庭の中での間違った教育と一般社会とのズレが大きい人ほど
生きるすべを見失っていき、ひどくなれば、他の存在を否定する行動が
カエルからうさぎや猫の命、そして、人の命までにも向けられていきます。 


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