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＜７月27日＞

　上陸５日目、根室のライダーハウス「インディアン　サマー　カンパニー」。朝起きてみたら、小雨がしとしと降っている。

ツーリング中は、昼間はしっかり走り、遊び、夜はしっかり飲み、喋りで、普段よりずっとよく眠れる。

そのせいで、夜中に雨が降っていたのかどうかはまったく分からなかった。

とにかく台風が近づく中、朝起きたら暴風雨になっているものと予想していた。

意外に明るい外の景色を目の当たりにして、今日一日、どうしようか悩む。

　同宿したライダーたちは、小雨に気をよくしてか、早朝から次の目的地を目指して走り出す人もいれば、小雨にもかかわらず、

連泊を決め込んでのんびりしている人もいる。

　ワシはもともと、世界遺産に登録された話題の知床か、知床をショートカットして道北に行こうと思っていた。

けど台風直撃の予報でそれはあきらめていた。これからどこに行くべきか・・・

　ライダーハウス備え付けのＴＶから流れてくる朝のニュースは、台風情報でかまびすしい。

どうやら台風が道東をかすめる影響で、今日一日、根室から北は天気が悪いらしいとの予報。

　ここまで２日間行程を共にしてきたみんなとは、一旦別れるつもりやったが、しばらく悩んだ挙句、台風を避けて弟子屈方面に

逃げるというみんなともう少し行動を共にすることにした。

雨が小降りになった隙を突いてバイクに荷物を積み込み、ライダーハウスのおばちゃんに見送られながら出発。

雨が降り続く中、４人変態が・・・いやいや、４機編隊でＲ４４を西へ。

Ｒ４４といえば、アメリカ横断国道・Ｒ６６には劣るとも勝らないながら、一応、ぞろ目国道。しかも今年の誕生日でワシが迎えることに

なるであろう年齢と同じ数やんか。

　という訳で、記念撮影をすることにする。

雨のそぼ降る中、国道脇で 一旦停止して記念撮影。

ルート６６の標識には負けるか(-_-;)？

　厚床で、Ｒ４４からＲ２４３に乗り換え。

ここから北のＲ２４３は草原と林の中を走る、実に快適な道路。Ｒ２４３は、またの名をミルクロードといい、けっこう好きな道です。

　標茶を過ぎて、弟子屈に入ったのはちょうどお昼時。

雨を避けつつ、どこかで旨いもんを食おうと、道の駅・摩周温泉の建物の中で相談していたら、観光案内のお姉さんに

「お食事ですか？」と声をかけられた。

どこか旨いものを食わせる店がないか尋ねると、弟子屈市内の「くいしん坊」という店がオススメらしい。

なんでも、根室名物の「エスカロップ」もあるんだとか。

「おお〜、エスカロップ、ええねぇ〜！」と喋っていると、「空いてるか聞いてみますね。」と店に電話をかけ、「これから４人さんが

行きます。」と予約までしてくれた。＜こりゃ、行かなしゃあないやん(^_^;)。

　その、道の駅の観光案内で貰った地図の通り行ってみると、こぢんまりした店には地元のお客さんが結構いっぱい入ってる。

地元の人が多い店は美味い店の証拠。ここでもカッパを脱ぐのに一苦労して、ようやく店に入って待望のエスカロップ950円をちうもん。

出てきたエスカロップは・・・これがまた、旨いがな〜！　ほんのり香ばしいバターライスに、揚げたてのトンカツがサクサクで熱々、

デミグラスソースがほんのり甘くて深い味わい。

サラダもついてて、結構お腹がいっぱい。大満足でした。

　北海道ツーリングの途中、弟子屈でお昼時を迎えたら、ぜひ「くいしん坊」で食事されることをオススメします。

場所は・・・ちと分かりにくいので、道の駅・摩周温泉の観光案内で聞いてね。

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　おいちい昼メシに大満足して、再び雨中の人となった我々は、とりあえず阿寒湖を目指す。

Ｒ２４１・阿寒横断道路は、大型車が多くてイエローラインの区間が長い、バイクには面白くない道。しかも今まで３回通って

すべて雨(-_-;)。

さらに今回は、峠の途中で事故っているバイクを目撃してしまった。

２人連れのバイクで、ライダーは無事らしく、道端でクルマの人と話をしていたので、そのまま通り過ぎたけど、事故を目撃したら、

「自分も気ィつけな。」と思いますなぁ。

　３時ごろ阿寒湖畔に到着。安く泊まれる宿を求めて、４人の中で一番「怪しげでない」いくちゃんを観光案内所に派遣。

いくちゃんが仕入れてきた情報によると、温泉付き・素泊まりで2500円の民宿があるらしい。

とりあえず、じゅんちゃんが樽前荘で情報を仕入れたというライダーハウス阿寒湖温泉に行ってみる。

なんでもオーナーのアイヌのおじいさんの話が面白いんだとか。

行ってみたところ・・・外観はかなり古ぼけた建物。中を覗くと・・・なんかやたらごちゃごちゃして、女性向けとは云えんなぁ、

ちゅうことで、件の民宿へ。

　その民宿が、良かった〜！

「桐」という土産物屋さんの２階が民宿。部屋も綺麗で、内湯の天然温泉も入り放題。

おまけに、雨に濡れた荷物が多いからと、空き部屋をひとつ、荷物置き用に使わせてくれた。ありがたや〜。

　ここでもとにかくカッパを脱いで、荷物を入れるのに一苦労。こういうときだけはクルマの人がうまやらしい。

ようやく着替えて一段落したら、「観光行こか！」

・・・夕暮れの温泉街を歩く男女４人。「隣が不倫相手ならね〜」とか、ありもしない夢(？)を語る。

まずは阿寒湖を見て、次にアイヌコタンへ。アイヌコタンでは土産物をじっくり観察。

ワシは「びよ〜んびよよ〜〜ん」と鳴るアイヌの楽器「ムックリ」を買うた。（糸を引く本格的なヤツやなくて、指ではじく簡単なほう。）

　何故か家紋の土産物や、北海道限定キティちゃんシリーズ、店の中で彫っている鹿の角の彫刻品など、いろんな物がありまっせ。

　ちと早い夕食に食べたのが、「丸木舟」のキトピロラーメン。

キトピロラーメンとは、行者ニンニクが入ったラーメンで、ピリッと辛くて、それがまた旨い。

　軽い夕食を済ませた後は、宿に帰って温泉＆宴会！　今宵も楽しい夜が過ぎていくのでした・・・。

＜つづく＞